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好きな人がいる場所は、自分にとっても好きな場所

山下公園から見る海の景色や、
みなとみらいの景色が、すごく好きです。

今回のホテルは山下公園の目の前にある
「ホテルニューグランド」をとったのだけど、
朝窓を開けたら、目の前が海で、
綺麗な晴天が広がっていて、心が清々しくなりました。
やっぱりわたしはこの街が好きだなぁと思いました。

以前、新潟生まれの人が
「僕は雪が好きだから冬が好きなんです」と言ってて、
スノボやスキーが好きなのかな?と思ったら、
続けて「雪が降るそのセンチメンタルな情景が好き」
と言ってました。
すごく素敵な感性だなと思うとともに、
やっぱり自分の「好き」って子供の頃の記憶が
強いんじゃないかな?と勝手に想像しました。

人生の中で「18歳までの記憶」が一番強い記憶、
と言われていますよね。
何もかもが初めてな子供の頃の経験だからこそ、
記憶に残りやすいのかもしれません。
何事も「初めて」の経験は特によく覚えているものです。

それでいうと、
わたしにとって横浜の街というのは
小さい頃から見ていた景色で
「無条件にワクワクする場所」です。

祖母の家が横浜なので、
子供の頃から横浜は「勉強する場所」ではなく
「遊びに行く場所」でした。

横浜の高島屋でナルミヤ(デイジーラバーズや
エンジェルブルー)の服を買ってもらったり、
中華街でごはんを食べてから
パパとゲーセンでUFOキャッチャーをしたり、
じいと鎌倉に遊びに行って人力車に乗ったり、
家族でシーバスに乗って赤レンガ倉庫を散歩したり、
元町にトマトガーリックのパスタを食べに行ったり、
ランドマークタワーに登って街を見下ろしたり…

色々なシーンが湧き出てきますが
それは全部「ウキウキ、ワクワク」する思い出です。
わたしにとって横浜はそんな街。

大宮は、中高6年間を過ごした場所で、
酸いも甘いもが詰まってるからこそ
「ワクワク」というよりは
「懐かしさ」や「トキメキ」を感じます。

好き放題甘えられて、わーい!ってできるのが
横浜だとしたら、大宮は、しっかりやることやって、
頑張って、涙したり笑いあったり、
楽しいだけじゃない記憶も詰まってるイメージですかね。

だから、わたしにとって横浜は
本当に良い思い出しかなくて、
山下公園からの景色を見るたびに嬉しくて楽しくて、
この景色が好きだな、と思うのです。

きっと、誰にだって
こういう場所があるはずですよね。

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