これもまた自己紹介
晴天が続く盛夏のみぎり、ご健勝で暑さを乗り切られていることと存じます!
7月はこの挨拶文が最高みたいだとかなんだとか聞いたような気がしたので使ってみました。
いや、まさか使うと決めた日に限って曇るとか思わんでしょう。
しかし強行させていただきました。
昨日は桃が好きだとかそんな話をしたような記憶が朧げに残っているので、今日は嫌いな食べ物の話をしてみようと思い立ったわけです。
桃に纏わる話を書いてみようかとも思ったんですが、私の嫌いな食べ物にも少しだけ関係するので、こっちを先に書いておこうかなー。なんて。
いや、関係って名前だけなんですけどね。
同姓同名レベルの関係ですけどね。
それなら桃も同姓同名レベルかもしれんけどね。
嫌いな食べ物:西瓜、メロン、キウイ、マシュマロ
嫌いな食べ物の名前を出すと、皆さんご経験がおありでしょうけど、「なんで?」って聞かれるんですよな。
なんで?って聞かれるだけなら、まぁ、普通に疑問に思ってその理由を知りたがっているだけなんでしょうけれど、「なんで?美味しいのに。」って。わはは。
「お。オレタチ同一人物だっけ?」なんつて。
まぁ、さすがにそれは言葉にしませんけれどもね。
「なんで?ってなんで?」とも思いますけど、まぁ、こっちもだいぶ草臥れてきたオトナなんで、「美味しいな。って思うけど、嫌いなの。」って返しときます。
そこで更に突っ込んできたら、ちょびっとだけ長い話の始まりなんですけれども、その場合は相手も話が長くなってもいい人なんだと勝手に決めつけることにしているわけなんですよ。はい。
まぁ、万に一つの確率とやらで、質問者と私が一つの味覚を共有してる可能性もなきにしもあらずやもしれませんが。
まぁ、嫌いな食べ物はたくさんあるんですが、基本的に嫌いな味って理由で嫌いな物はないような。
いや、あるか。
ただ嫌いな物カテゴリーの代表格が西瓜です。
これは味とか食感とか種が多いとか、そういった理由ではなく、記憶に関するものなんですが。
今から…げほっ…年前、従姉妹と一緒に、従姉妹の家の前にある中学校のグラウンドで遊んでいました。
その頃はどこの学校でも結構自由に入れたんですよね。
何故かその中学校、門が異常に低い上に、塀も異常に低かったんですよね。
5歳の私が片足上げれば乗れるくらいには。
で、グラウンドで遊んでた時に、その頃はそれが何なのか分かりませんでしたけど、体育倉庫があり、その横にブロックを積んで作られた四角い入れ物があり、木の枠にトタンをくっつけた蓋がしてあったんですよね。
子供だから当然、中身が気になるわけです。
鍵もありませんしね。
で、私より4歳年上の従姉妹がその蓋を持ち上げて、2人で覗きこんだんですよ。
その中身は…!
って思わず引っ張りそうになりましたけど、先も長いんでね。
体育倉庫の横ですから、想像もつくかと思いますけど、石灰でした。
ちなみにすっかりオトナな私が今それを発見しても、初見でそこに石灰が入ってるだろうことは想像さえできませんけれどもね。
皆ならできる!きっとできる!
不思議なことに、袋にも入っていない石灰がそのまま入ってました。
なんか濡れちゃうんじゃね?って今なら思いますけど、5歳と9歳ですからね。
なああああぁぁぁぁああああぁんだ!
ですよ。
で、見終わったもんで従姉妹がその手を離したわけですよ。
繋いだその手を離したとかそういった詩的な情景じゃございませんよ?
思い出してください。
従姉妹の手が何をしていたか。
私が何をしていたか。
そこからの記憶はしばらくありません。
気がつくと私は手術台の上にいて、沢山の大人に囲まれて押さえつけられていました。
あと眩しかった!
どうも、従姉妹が手を離した瞬間に、重力やら引力やらに手伝われながら落ちてきた蓋と、弁慶のようにでん!と構えて道を譲らなかったブロックの間に、5歳の私の顔があったようですね。
なんか手術台の上では、痛かったような怖かったような、今では何故そういう行動をとったかよく思い出せませんが、とにかく母を呼びまくってました。
「痛い!」「お母さん!」「助けて!」
ただ母は真実の母なので、大岡裁きでは手を離すような関係であり、勿論、手術室に「押し通る!」と叫びながら飛び込んできたりはしませんでしたから、あの叫びは私の独り言です。
そして聞いた話で申し訳ないんですが、どうやら口の中を何針か縫ったらしく、確かに口の中の、下顎の歯茎の付け根あたりに変な味のするガーゼが張り付いていて気持ち悪かった記憶があります。
当然、柔らかい物しか食べられず、おかゆとかスープとか続く私の栄養状態を心配した母の手によって、ほぼ毎日、西瓜の汁が口の中に流し込まれることになりました。
夏だったんでしょうね。
ちなみに小学校の社会科で地元が西瓜、メロン、キャベツ、大根が名産地だと習ったんですが、西瓜に関して調べてみると、全国収穫量の1パーセントもありませんでした。
名産ってなんなんやろね。
かつてはそうやったのかもね。
農家さんが減ったんやもしれんね。
今でも西瓜を見ると、口の中にあのガーゼの味が蘇ってきます。
なので西瓜は嫌い。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?