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働くということいわないこと⑤

前回はお仕事というより、職場の人間についてでしたね。

靴屋の販売はとにかく体力仕事でした。

通勤が片道1時間というのも地味にキツかった上に立ち仕事。
私は開店30分前くらいに到着するんですが、その頃には新しい靴がお店に届いているので、社長の娘さんと一緒に荷解き、検品、段ボールをまとめて、靴に値段をつけて並べていきます。
この頃には店長も他の社員さんもきて、お店が開店します。
社長の娘さんもほかの社員さんと一緒に店頭に並んでお客様をお待ちします。

私はお店に出さなかった複数ある在庫を同じ物があればそこに、なければ新しく場所を確保してしまっていきます。
そして伝票の内容を商品管理表に書き込んでいきます。
それから売れたまま放置されている値札を確認して、管理表から削除して、在庫があれば補充していきます。

これをしておかないと毎回サイズ違いを出すために奥に長ーい20m以上はある店内を走って、奥に在庫がなければ2階に、更にお店の入り口側の上にあたる位置に、つまりは1階で走った方と逆方向の端に。
さらになければ今度は2階の中央あたりに戻って3階に駆け上がらなければ行けません。
しかも、エアコンがあるのは1階のみ。

すごーくすごーく奥に長ーい店舗なので、お客様をあまり待たせ過ぎて、焦って焦りまくって、時折「お待たそしました!」と声をかけてしまい、クスリとされたりなんかして💦

実はこれ売った人が売れたらすぐに補充することになってるんですが、誰もやらないのでいつの間にか私の仕事に💦

ちなみに私が事務作業をしている間、店長は店頭には並ばずにいつも私の周りをウロウロしています。

この頃の店長の印象は、働かない人だなー。トイレが近い人だなー。でした💦
本当は色々間違えていたことに気づいたのはずっと後になってからです。

それが終われば私もやっと店頭に並ぶことができます。
ノルマではないのですが、いくら売上げたかによってお給料もボーナスも違ってくるのです。

ここの靴は他のお店と比べても同じ商品がかなり安くなっているのですが、売上がお給料に響く方としてはやや痛いかなと思ってしまいます。

靴は全て社長の娘さんが仕入れてきています。
靴が安い理由はサイズや色が揃っていないからです。
そこをついて安く仕入れてくるから安く売れるみたいですが、お客さまによっては、安いということは信用ならないと思われる方もいらっしゃいましたね。
全く同じブランドが近くの百貨店にあった時、そちらの方が高いにも関わらず、そちらで買って見せに来て下さった方もいらっしゃいました。
デパートの方が安心だから。と言われましたが、その気持ちはなんとなく分かります。

どういう仕組みなのか、まったく同じブランドの靴が近くの店舗で定価が倍について置かれていて、売れて行ったのを目撃したこともあります。

売れ行きが悪い時は何組かに分かれて、近くの店舗に偵察に行くので💦
多分ばれていると思うので凄く居心地が悪いんですが、先輩方は慣れたもので、試し履きまでして行きます。
つおい★
他のお店からも来ているのできっとお互い様。な、はず。
他のお店から偵察に来て、うちで試し履きしていく人は見たことありませんが。

今日はここまでにします。
一応まだ続く予定です。

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