プロマネの採用から考える、採用の次なる課題とは?!
いつも読んで頂きありがとうございます。
Amuletの迫頭です。
先日、ニンテンドーシステムズという会社の採用に関するニュースが流れてきました。
ニュースの内容はこちら。
そこに書いてあった求める人物像。
「良い意味で面倒くさがりな方」というペルソナなんですが、これはしばしば優秀なエンジニアの
定義としてあがってくる、面倒をできるだけ効率化する的なアレです。
そこからニンテンドウシステムズの採用情報に飛んでみると、いろんなエンジニアの募集が出ていました。
https://herp.careers/v1/nscareer
これを見て思ったことは、キレイにまとめられていること。
年収の幅が広いので、求めるスキルみたいなところはちょっとイメージしにくいかもですが、
仕事概要、募集背景、具体的な業務内容、利用技術など、具体的に書かれていて参考になります。
求人を出されている企業様はぜひ参考にしてもらえたらと。
中身をみていると、プロジェクトマネージャー(Webエンジニア)の求人の求める人物像にこう記載されていました。
「システムの開発経験があり、プロジェクトマネージャー業務にチャレンジしてみたい方」
ニンテンドーの屋号を掲げる優良企業が、
「チャレンジしてみたい方」で候補者を集めている点が衝撃でした。
ニンテンドーの看板なら、経験者がざくざく採用できるんじゃない?って違和感がありますが、
求人にそう記載されているってことは、プロマネについては採用が難しいんでしょうね。
仕事を通じていろんな会社の採用に携わりますが、時々プロマネの採用の話になります。
やっぱり究極に難しいという話をしますし、その際はいつも「育てる」ということが必須であることを伝えています。
あのニンテンドーでさえ、育てようという発想なわけですから、プロマネの採用はポテンシャルを持った人を育てる、これを主に考えるのは必然だと思います。
他の対応策として、高額の給与を用意しているケースはありますが、中小企業ではあまり現実的ではないことも多いです。
じゃあ育成に踏み切って採用を進めようとすると、採用後に課題が待ち受けています。
それは、育成した人がレベルアップしてそれを元手に転職してしまうケースがあり得るわけです。
当然転職理由には帰属意識や色々な要素があるので一概にはいえませんが、
今、世間には山ほど求人があるわけで、そのリスクは常について回ります。
今回はプロマネにフォーカスしてお話しましたが、今やエンジニアの求人倍率も10倍近くで推移しており、
実力ある人は選択肢がたくさんありますし、長く勤めてもらうにはそれ相応の工夫が必要です。
しかし、割り切って考えている企業も存在します。
企業によっては3年くらい戦力として働いてくれたら、その後は転職されても仕方ないし、
それを見込んで人員配置を考えている企業もあります。
日本もいつの間にか転職が特別なものでなくなりましたしね。
日本は人口減少とエンジニア需要とのギャップがこの先ずっと埋まらないでしょうから、企業にとっては独自性を持たせて他社との違いをアピールしつつ、できる方法を考えていくことが必要な時代なんだと思います。
人事だけではなく、会社全体で客観的な自社の立ち位置を見つめ直しつつ、
どこで勝負するのかを考えていくことが生き残っていく道なのかもしれませんね。
今週も読んで頂きありがとうございました。
また来週お目にかかりたく思います。
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