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【エッセイ】手帳出版社に最終面接で落とされた逆恨み式デジタル手帳のススメ

 手帳は紙がいい。話を聞きながらメモを取り、スケジュールに落とし込む。書く・修正の作業もすぐにでき、一覧性もある。何より「書く」というアウトプット作業が記憶には大切。

 そ考俺(そんなふうに考えていた時期が俺にもありました)。
 1年前まで紙手帳を使っていたが、手帳の業務をgoogleカレンダーに任せてから生産性が圧倒的に向上し、忘れ物もしなくなり、彼女もできました。

 頑固おじさんの思考と同じことをしていたと自省するとともに、紙手帳信者であった過去の自分をひっぱたきたい。当時の自分を自信を持って殴れるほどの使い勝手を知ってしまったので、各個撃破していく。

話を聞きながらメモを取る
 メモは別で用意したほうがいいと思う。そもそもスケジュール欄にぐちゃぐちゃな文字が並んでどれが生きている予定か分からなくなる。スケジュールは間違え=死に直結するので本当に良くない。すぐにメモとスケジュールは分けるべき。後でスケジュールに落とし込みなさい。

書く・修正の作業がすぐにできる
 使ってみて意外だったのは、予想以上にデジタル入力も時間がかからないということ。手帳とペンをカバンから探し出す作業を考えれば、ほぼトントンくらいのスピードでは。デジタルスケジュール帳の一番の利点はここで、デジタルデバイス以外何もいらないこと。強いて言うならネット環境が必要だけど、ネット環境ないところなんて現代人ほぼ行かねえから。

一覧性がある
 これはもうね、10:0でデジタルの勝利。一覧性も見やすいようにカスタマイズできるので、時間ごとのスケジュールを見たいとき、週のスケジュール、月のスケジュールを見たいときは2タップくらいで変更可能。なんなら検索できますから。勝ちようがない。

「書く」というアウトプット
 これ、デジタルにする前と後で一番評価が変わった部分かも。確かにアウトプットは大事だし、脳にある意味「焼き付ける」作業で記憶強化はされるんだろうけど。
 こちとら記憶力が死にかけてるので、「書く」までの間に忘れるから。それくらい記憶力ない人は「手帳に書くことで覚えるんだ!」という考えを捨て、その場で時間や持ち物など、必要なメモを取るのに集中したほうがいい。

 googleカレンダーが神だと思うのが、スマホの通知で忘れ防止になるのと、タスクに関して「完了・未完了」を切り替えられること。ウィジェット設定をすればホーム画面上で確認できるからスマホ依存症の自分にはぴったり。日付に紐づいたタスクを並べて、その日できなかったことは次の日に送れるからね、紙だと全部書き直しだからなあ。

 そんな中でも、紙の手帳を使う方がいいこともある。
 古臭い営業の現場。取引先の社長を前にスケジュール確認をする際、さすがにスマホを確認しづらい。ある程度の関係があり理解があるとわかっていれば別だが、まだ古い人の間では商談に電子機器持ち込み禁止の謎ルールがある。病院、飛行機、古臭社長前ではスマホをいじらないほうがいい。

 長々とデジタルの優位性を話してきたけど、僕の勤める会社はバリバリのアナログ紙メディア。社内でデジタル手帳の優位性を語ったりした日には村八分にされて市中引き回し、ふんどし一丁で町内一週。だからバレないようにネットの海に記事を放り込んでます。

 最後になるが、某手帳出版社に最終で落とされたのは全く気にしてないのは嘘だがそんなに気にしてない。むしろ入社してから紙手帳に縛られていたら仕事できなかっただろうと思うとよかった(と自分に言い聞かせている)。
 あの時は最終面接の後に健康診断、尿検査、採血までされてから落とされたので、内に秘めたデジタル手帳志向がバレたのかもしれない。


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