見出し画像

Shellac の『TERRAFORM』を聴いてみた編

こんばんは、内山結愛です。

Steve Albini(プロデュース)編 

今回は Shellac の『TERRAFORM』を聴いてみた編お届けします。

ノイジーに掻き鳴らされるギター、立体的なドラムの響き、硬く重たいベース。

こだわり抜かれた音の配置や繰り返しのビートで狂気と緊張感に満ちた一枚。

ぜひ、読んでみて聴いてみてください!

1.Didn't We Deserve a Look at You the Way You Really Are

暗くて怪しげなボーカル。シンプルなフレーズを刻み続けるベースとドラム。なんでこんなにも格好良いんだ…!?やっぱりドラムの響き方がアルビニってる。格好良い。音数も少ない。2:15〜ベースのたまに変化球出すスタイル良い。ずっとずっと繰り返している。2:50〜と思ったらザクザクのギターがついに現れた。ドラムの叩く強さが変わった気がする。繰り返されすぎて脳みそが麻痺してるような気もする。4:06〜怪しげで哀愁漂うギターのメロディが飛び込んでくる。5:07〜ベースとドラムの反復に耳を奪われ、居なくなっていたことにも気づかなかったボーカルが再び現れた!5:25〜こんな格好良いことあるかいな、みたいなギター。急に激しくてドキッとする。6:43〜切な哀愁溢れアコギ。こんだけ反復できるの凄い。ゲシュタルト崩壊して自分が今なにをやっているのかわからなくならないのかな。8:25〜動いた!!…あれ、今の幻…?それにしても歌声の気怠げセクシー具合が凄い。これはAlbiniの声…!?10:28〜またギターが格好良いことになっている。最後の最後に全員が大暴れしていて最強になる。ドラムの奥行き〜!一曲目で12分ある曲を持ってくる勇気は、内山には無い。

2.This Is a Picture

今度は全員が最初から強気本気モード。ボーカルも気怠げではあるけどさっきよりは目が覚めている。1:35〜好き!!めっちゃ格好良いゾーン。ベースの音が凶暴。ギターがジャキジャキでめっちゃ格好良い。Albiniはプロデュースしても演奏しても格好良いなんて…

3.Disgrace

ドラムの音が本当に良い、どこの誰よりも良い、流石。でも全員格好良い。繰り返しが多くて、複雑なことをやっているわけではないのに格好良いって本物な感じがする。0:40〜演奏が過激!こんな過密で激しい演奏もできる上で、音数を減らしたり、削ぎ落としたりしてると思うとゾクゾクする。1:45〜何が起こるの…?ずっとシャンシャンしている。重たい演奏が再び現れてギターでジャキジャキに切り刻まれ、ドラムでボコボコにされる。最高…

4.Mouthpiece

暗く不気味なギターフレーズを繰り返しているイントロ。0:30〜ドラムの爆発力と音の良さどうなってるんだ…!?弾けた余韻の一粒一粒ですら鮮明に感じられる…。ボーカルがイカつい。やっぱり繰り返しているけど、やっぱり格好良い。緊張感ある。2:55〜ずっと格好良いけどここからさらにギアを入れて全員で爆発。誰も止められない。ドラムがちょっとずつバグり出してから、また全員で改めて爆発する流れ好き。全員興奮している。最後のドラムソロゾーン格好良い。野蛮。そして音が良い…本当に…

5.Canada

重くて激しい、地獄の演奏。一撃一撃がめちゃくちゃ効く。一体感が凄いし、それによってより一発一発が生み出すノイジーさが強度を増している。なんだこれ…ずっと格好良い。シャウトしまくりブチ切れボーカル。ギターもベースもジャキジャキ。シャッって切れるやつじゃなくてギコギコやらないと切れない感じの斬れ味(?)。どんどんヒートアップしていくの気持ちいい〜!

6.Rush Job

不気味な重たい音。ギターが金属的な固い音で威嚇している。複雑なリズム。ダークな雰囲気かと思ったけど、1分過ぎたあたりから不思議な明るさがある。疾走感と、入れ替わり立ち替わりオラオラなボーカルが登場してきて爽快!終盤の演奏の盛り上がりとボーカルの高音が狂気的。

7.House Full of Garbage

My Bloody Valentineの「Only Shallow」でも始まるのかと思ったけど始まらなかった。重た過ぎて、黒々しい沼に引き摺り込まれているような感覚に陥るベース。拷問してきそうなボーカル。1:15〜ギターから恐ろしい音が出ている。格好良くて怖い。ノイジー。とにかくノイジー。2:50〜ここの展開、緊張感が凄くてゾクゾクする。間がクール。スローテンポが怖い。だんだん不協和音になっていく。悪い夢を見てるのか…?音が終始黒い。重い。またひたすら同じフレーズを繰り返している。繰り返すごとにどんどん重くなっているような気がするけど、そんなことはないんだろうな。6:00〜ベース重た…!って思っていたら突然爽やかになる。ドラムの音良すぎ。黒い音から青い音に変化。ドラムただ1人だけの空間が広がり遠くなっていく。

8.Copper

最後の最後に勢い!パワー!な曲。あまりにもノイジー。ぐちゃぐちゃ。ボーカル入った瞬間にスッキリする。ベースがヤバすぎる。歌のメロディが哀愁たっぷり。1:13〜ノイジーすぎるギター、好き。ここからどんどんノイジー…というかノイズ。破壊して終わる。


表ジャケットめっちゃ宇宙なのに…
裏ジャケ大自然で「⁉️」ってなった!

Shellacは1992年にアメリカのシカゴで結成されたロックバンド。メンバーはSteve Albini(G,Vo)、Bob Weston(B)、Todd Trainer(Dr)の3人で、AlbiniとWestonはレコーディングエンジニアとしても活躍している。
Albiniプロデュース作品でもアナログレコーディングやマイクを立てる位置、録音機材にこだわりが見られたが、Shellacの音楽でも大きく影響されている。
本作は1998年にリリースされた2ndアルバム。


今回は久しぶりにLPでした!やっぱりデカい!写真撮る時、重さが肩にきました。

家にあるのは簡易的なレコードプレーヤーだけど、針を落として音が鳴るの何回やってもビックリしちゃう。

(内山の所属しているアイドルグループRAYは12インチレコードとカセットも出していますよ💿)


Albiniはプロデュースしても演奏しても格好良いなんて…と早くも二曲目で悟りましたが、それって本当に凄いことだ。

速くなくても、複雑でなくても、音数が少なくても、格好良かった。

プロデュース作品でもドラムの音が一際格好良かったけど、さらに自分達のバンドとなるとこだわり放題だからか、どの楽器も格好良かったな〜!でもやっぱりドラムに耳を奪われる…

ゴリゴリで重たいベースも、ノイジーに大暴れする金属的なギターの音も最高だった!

これで一旦Steve Albiniプロデュース編はおしまいですが、Albiniのレコーディング術がもっともっと知ることができそうな「Sound & Recording Magazine」を手に入れたので熟読しようと思います。

他にも気になるプロデュース作品沢山あったので引き続き調査していくぞ…!

次回からは日本人のカリスマ音楽プロデューサー、佐久間正英プロデュース編に突入!

次回は P-MODEL の『IN A MODEL ROOM』を聴いてみた編をお届けする予定です。

最後まで読んでくださり、有難うございました。


サポートをしてくださった貴方には57577で貴方宛のお礼のメッセージをお送りします!