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Tool の『Lateralus』を聴いてみた編

こんばんは、内山結愛です。

今回はTool の『Lateralus』を聴いてみた編をお届けします。

一糸乱れぬアンサンブルと変幻自在なボーカル。ヘヴィなサウンドで繰り広げられる複雑な展開と変拍子祭り。

圧倒的に重たく、怪しく不穏なプログレッシブメタル。

ぜひ、読んでみて聴いてみてください!

1.The Grudge

怪しげにうねりながら始まっていくイントロ。黒々しい。1:20〜もう何だかドラムがやばい。速い。ここからの重たさ格好良い。儀式。静かに歌うボーカルの声が良い。2:43〜体が切り裂かれてしまうような切れ味と重たさ。フレーズ最後の咆哮、野生的で格好良い。喰われそうになる。ずっとリズムがよく分からないけど、何事もなくスムーズに進んでいて、全員の演奏力が鬼なのね…って思った。4:56〜(静かにただ🙏←コレ)。6:30〜格好良すぎる展開。7:00〜「ア゛゛ァアーーーーーーーー」が長すぎてビビった。 後半のボーカルの捲し立て方、ドラムの盛り上げ方テンション上がる。一曲目から長尺!

2.Eon Blue Apocalypse

短いインスト曲。荘厳なオーラ。次の曲へのバトンタッチの仕方、スマート。

3.The Patient

一曲目はイントロめっちゃ静寂でサビで大爆発してたから騙されないぞ…。イントロの「ピョワンピョイン」みたいな音のベースの音が可愛い…けど全体的なムードは儀式。1:22〜ボーカルの声よすぎ。呪文みたいに歌っている。小刻みなギターの音のリズムキープ力。2:30〜静かに進んでいたけど、情熱的に重たく爆発。ボーカルはあくまで冷静な感じなのがまた良い。難しいことを難しくなさそうに演奏してるの何だ…格好良い…4:45〜あぁ、そんな…ヤバい、格好良い。変拍子祭り。終盤の怒涛の演奏から、儀式的な演奏への戻り方痺れる〜!

4.Mantra

インスト曲。これは聴いたら何日か後に死んでしまうようなやつだ。1分以上も聴いていい音ではない。聴いちゃったよ………どうしよう……おしまいだ…

5.Schism

予想外の美しい救いの音。と思ったらすぐに不穏なベースの和音聞こえてきた。たれてきた蜘蛛の糸を触る前にぶった斬られる感じ、救いのない不穏な変拍子ワールドに取り込まれる。格好良い。ギターの三連で刻んでいるフレーズ気持ち良すぎる。2:20〜待って、格好良い!淡々と演奏が繰り広げられているけど、「何なんだこのリズムは…よく歌えるな…。」ってずっと思いながら聴いている。暗い。重たい。5:38〜暗さはそのままにブチ上げて盛り上げてるの最高。最後全員ブチ切れながら演奏しててスーパー格好良い。ドラムの連打、感謝。

6.Parabol

気付かぬうちにどこかの宗教に入信した感じある。正座。歌い方もお経を読んでいるみたいな伸ばし方とテンション。ギターの音がギターの音じゃないみたい。1:59〜獣の呼吸音みたいな音が自分の周りを回転してる。終始ゾクゾクする。

7.Parabola

オーオオオオーエエエエ〜〜!!?!?!タイトル似ているなと思ったけど、「Plalabol」と「Parabola」は2部構成なんだ。この曲になった途端、「Plalabol」の静寂をぶち破って、メタルメタルメタル!!!!になった。1:35〜ギターが解放。暴れ叫んでいて、甲高い雄叫びを上げてる。熱いけど、クールテクニカル。変拍子が容赦ない。自分がバンドメンバーだったらキレるか、無理ですって泣きながら謝罪する。ギタービリビリ轟音半端ない。リズムの要を握るドラムは本当に偉い…

↓サムネから既にヤバいけど、中身も奇妙な世界観で面白い

8.Ticks & Leeches

ド、ドラムが暴れている…!ベースが地鳴り。ギターも攻撃を開始。初っ端から激しい。ボーカル…あの素敵な声のかけらもない悪魔のような声を出していている。泣く子も黙る。早口でまくし立て、狂気的な絶叫。もう怖すぎてこっちが叫びたい。4:25〜封じ込めた悪魔が今にも暴れ出しそうだけど辛うじて静寂を保っている。6:20〜やっぱり悪魔は暴れ出してしまった。突然の絶叫。展開が大きく動いていく。ギターも壊す勢いでかき鳴らし、ドラムも壊す勢いで叩いている。7:50〜マズイマズイ…!!この曲で全てのエネルギーを使い果たしてしまう。

9.Lateralus

奇妙なブクブク音なんだ…。イントロは毎回静かなせいで、毎回先の展開との緩急にビビってしまう。どんどんヘヴィな演奏になっていく。変拍子祭り、常に開催。この曲「フィボナッチ数列(「ウサギ算」とか「ネズミ算」で調べるとわかりやすい)」をテーマにしていて、歌詞の音節、収録時間、拍子も全部「フィボナッチ数列」らしい。なんでそんな緻密に作り上げることができるんだ…こだわりが凄まじい。ギターの暴れっぷりがずっと最高。7:22〜ブンブン鳴ってるベースも最高。「悪いのスパイラルから抜け出せ!」ってずっと歌ってる。難しいことを抜きにしても格好良い。

10.Disposition

パーカッションで民族みが強い。ギターの音もジャングル。ずっと静かで怪しい。4:22〜どんどん音がなくなっていくのも、間も怖い…。ずっと爆発することなく、ずっと怪しいまま。ドラムの音がバウンドしているみたいな音、ボヨンボヨンで可愛い。

11.Reflection

バウンドするドラムの音で繋がって始まる。ドラムの躍動感と生命力溢れるイントロ。静かだけどヘヴィ。宇宙。ベースがガリガリしてる。1:34〜過去最高に民族みが強い。変な動きしたくなるメロディ。3:50〜ボーカルも神みたいなエフェクトかかっていて、神々しい。頼りなく震えているのが恐ろしい。6:04〜得体の知れない音がたびたび顔を覗かせてきて、ずっとドキドキしてる。ベースの音低すぎて、やっぱりガリガリ。8:00〜ギター格好良い〜!耳が慣れてしまってしまっていたけど、リズムは相変わらず難解。11分もある長尺。

12.Triad

インスト曲。ヤバそうなヘヴィサウンドがどんどんこちらに近づいてくるイントロ。ノイジーなギター が弾けてる。この曲も民族みが強い。どの曲も儀式してる。いつからこんな儀式しまくりになったんだ。なんだか気持ちが焦る。2:16〜もはやノイズミュージック。インダストリアルノイズみたい。3:00〜音の輪郭が鮮明に、よりヘヴィに、悪魔的になる。凶暴。どんどんテンポもパターンも展開も変わっていく。

13.Faaip de Oiad

ビリビリビリビリ…ノイジーな電気が脳ミソの方まで侵食してくる感じ。通話の録音をサンプリングしているらしい。迫力ある。とある事件の通報電話みたいな鬼気迫り具合。終わり方、「どうなったの…!?!」って怖くなる。一貫して不穏。


Toolは1990年に結成され現在も活動するアメリカのロックバンド。ボーカル、ギター、ベース、ドラムの4人編成。
本作は2001年にリリースされた3枚目のアルバム。リリースの最初の週には、555,200枚以上を売り上げたと言われている。曲のサウンドに重点を置いているため、歌詞が曲に与える影響を少なくしようとアルバムで歌詞を出さないこともあったという。

● Daniel Carey (1961 年 5 月 10 日-) は、Toolのドラマー。ローリング・ストーン誌によって史上最高のドラマー 100 人にランクし、26 位に選ばれている。手と同じくらい足を効果的に使う、ダイナミックな演奏と変拍子が特徴。

Tool…興奮した……

トンデモ変拍子とスーパーな演奏技術で、絶対に全てが難しいのに、とても涼しげでサラッと演奏していて、スッと耳に入ってきて、不思議体験でした。

長尺で、展開もプログレ並に壮大で…なのにメロディが絶妙にキャッチーなのが、良ポイント。

ずっと不穏でひたすら怪しげなのも、静と動のメリハリも格好良かったです。

圧倒的暗闇を味わえました。

それにしても、ドラムの「手と同じくらい足を使う」ってめちゃくちゃ難しいことでは…?

普通にドラムを叩けるだけでも凄いのに、変拍子かつ、速く演奏できるの本当に尊敬します。

ボーカルも表情豊かで格好良怖かったな〜!

ドラムヒーロー編、高まる……!!!!

次回は Metallica の『Master of Puppets』を聴いてみた編をお届けする予定です。お楽しみに…!

最後まで読んでくださり、有難うございました。

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内山 結愛
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