頭脳警察 の『頭脳警察1』を聴いてみた編
こんばんは、内山結愛です。
今回は 頭脳警察 の『頭脳警察1』を聴いてみた編をお届けします。
ギターの甘いメロディに乗った、攻撃的でリアルな歌詞、熱く荒ぶる歌声。
その過激な内容から発売禁止にもなった幻の1stアルバム。
ぜひ、読んでみて聴いてみてください!
1.イントロダクション~ 世界革命戦争宣言
ライブの臨場感。「試験試験…期末試験、実地試験、中間試験」ってマイクテスト新しい。0:18〜なんの爆発音…!?と思ったら爆竹らしい。ギターのメロディが甘い。ギターとパーカッションだけで演奏が成立しているの凄い。「ブルジョアジー諸君!」と呼びかけ、赤軍派の檄文を叫ぶパンタさん。誰にも止めることができない強い意志、使命感のもと叫んでいる。
2.赤軍兵士の詩
会場めっちゃ盛り上がっている。ギターが野生的で、格好良い。ドイツの詩人ブレヒトの作品をブギーソングに乗せたもの。情熱的で、切ない。ギターのリズムが頭にこびりつく。歌詞、全体的に言葉の一つ一つがリアルで壮絶。「俺達てめえらの天国覗いてやらあ」の熱量が凄い。パンタさんの歌声はとてもロックだ…。会場爆沸きしてる。
3.銃をとれ (Part 1)
ギターが格好良い。冒頭3曲は当時「革命三部作」と呼ばれていたらしい。格好良い。歌詞のメッセージ性が強くて、生半可な気持ちで聞いちゃダメだ…という気持ちになる。2:22〜急に雰囲気が変わるギターのメロディ面白い。
4.さようなら世界夫人よ
ヘルマン・ヘッセの詩に曲をつけたもの。ギターのメロディが美しくて甘くて泣きそうになる。歌声もこれまでの曲に比べて優しくて語りかけるようで沁みる。今にも泣き出しそうな歌声につられて、泣きそうになってしまう。寂しい…世界の終わり感がある。
5.暗闇の人生
情熱的…!暗闇の人生感が無い曲の明るさと陽気さの不一致感がなんだか恐ろしい。コンガっぽい音がリズミカルで楽しげ。明るい曲調に「暗くて何も見えなかった 涙で何も見えなかった」、「気づいたら爪ははがされていた」って歌っているの不気味で引き込まれてしまう。哀愁漂い続けている。
6.彼女は革命家
とても爽やか…!「あわてんぼうのサンタクロース」始まりそうだった。学生運動家である”彼女“へのラブソング。パーカッションもノリノリ。ランラランラーがめちゃ楽しそう。
7.戦争しか知らない子供たち
1970年代にヒットした杉田二郎さんの「戦争を知らない子供たち」のブラックな替え歌。荒々しくて情熱的で衝動的な歌声だから、急に優しい歌声出されるとドキッとする。高音をまっすぐ当てる歌い方、好き。「ゲバ棒 竹ヤリ ヘルメット パイプ爆弾 ダイナマイト」という物騒な羅列を比較的明るいメロディに乗せるセンス。
8.お前が望むなら
ギターのメロディがやっぱり甘い…好き。屈折したラブソング。凄くストレートな欲望で溢れていて、ちょっと気まずい。ちょこちょこ他の曲でもあったけど、ちょっと笑いながら歌うの良いな…
9.言い訳なんか要らねえよ
これも屈折したラブソング。屈折…というかドストレートに屈折している。歌詞に伏せ字があるのなかなか見たことがない。「言い訳なんか要らねえよ」の泣きながらキレている感じと、伏せ字の迫力が凄くてずっと気まずい。親の前では聞いてはいけない。
10.銃をとれ (Part 2)
会場の盛り上がりがやっぱり凄い。熱量上がっていくギターとパーカッション。この曲歌うの気持ちよさそう。繰り返しのフレーズが多いからリズムメロディが耳に残って仕方ない。3:00〜自分の意識が遠のいてるのか朦朧としてるのかと思ったら、エフェクトだった。混沌とパワー。観客の盛り上がりが最後まで凄い。
頭脳警察は1969年に結成された日本のロックバンド。共産主義的な革命運動が激化する時代背景の中で生また。「頭脳警察」という名前はフランク・ザッパの「Who Are The Brain Police?」からとられた。
本作は1972年3月に発売される予定だった幻の1stアルバム。1972年1月京都府立体育館で行われたライヴを記録したもの。「世界革命戦争宣言」など過激な内容で発売禁止となったが、2001年の再々活動開始に合わせて発売された。
リーダーのパンタはソロ活動も含めて、70代となった現在も『頭脳警察』で活動している。
甘いギターのメロディ乗った過激な歌詞、次々飛び出すヤバエピソードの数々、10曲で30分ちょっとということもあり、なんだか意識がふわふわしています。夢…?
本作も発売禁止になっていたけど、『頭脳警察2』も9曲収録のうち3曲が放送禁止、さらに1ヶ月余りで回収から発売禁止って凄いな。
ライブパフォーマンスのとんでもエピソードも沢山!(気になる方は調べてみてください…!内山の口からは…言えない)
歌詞も伏せ字があるの、初めてだったかもしれない。
アイドル内山はどこまで触れて良いのでしょうか!!!
わかんないよ!!!
でも、過激な表現も、ドストレートな性愛表現も、小学生みたいに相手の反応を面白がるような姿勢ではなくて、あくまで真摯的な印象でした。
何でもかんでもこの言葉で片付けてしまうのは、本意ではないけど、頭脳警察の表現姿勢はロックだなと感じました。
というか、ボーカルのパンタさんは70代の今も活動を続けていて凄い!!!!憧れちゃう。
↓頭脳警察の「ふざけるんじゃねえよ」という曲、この時代におけるAdoさんの「うっせぇわ」と言っている人がいて面白かった、わかる。
顔ジャケシリーズまだまだやっていきます!
次回は Fleetwood Mac の『英吉利の薔薇(English Rose)』を聴いてみた編をお届けする予定です(写真見たけどガチでヤバいどうしよう)。
お楽しみに…!
最後まで読んでくださり、有難うございました。
サポートをしてくださった貴方には57577で貴方宛のお礼のメッセージをお送りします!