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何茂活「漢代”守令””令史””守令史”考辨」(『河西漢簡考論』)
○問題提起 一般的な認識では、守令=郡守と県令、令史=県令の属吏、守令史=ある官吏だが、辞典等に記載無、とされる。また官秩・職掌等もはっきりしているが、一方で漢簡では錯綜した表現もみえる。たとえば、漢簡の副署名は一般に官秩によるが、「掾」と「佐」の間に守令・令史・守令史が混在している。それでは、三者の混在はなぜ生じ、官秩・職掌等における三者の関係は如何に整理できるであろうか。
○守令と関係する称
○問題提起 一般的な認識では、守令=郡守と県令、令史=県令の属吏、守令史=ある官吏だが、辞典等に記載無、とされる。また官秩・職掌等もはっきりしているが、一方で漢簡では錯綜した表現もみえる。たとえば、漢簡の副署名は一般に官秩によるが、「掾」と「佐」の間に守令・令史・守令史が混在している。それでは、三者の混在はなぜ生じ、官秩・職掌等における三者の関係は如何に整理できるであろうか。
○守令と関係する称