見出し画像

『チョコレート・ドーナツ』 幸せのかたちを問う

一週間お疲れ様でした! tabeです。
激動の一週間でしたね… 週末ゆっくりできる人も、できない人にも是非、観て欲しい映画があります。『チョコレート・ドーナツ』です。

私たちは、いま幸せでしょうか。

少し考えてみてください。
今日、起きてから食べたもの、聴いた音楽、喋った人。

それぞれ、想像したものは違うと思います。
人の数だけ、幸せの形は違う。
けれども、そんな当たり前の考えが浸透してきたのもここ最近。

『チョコレート・ドーナツ』は、1979年のアメリカが舞台です。
そして、本当にあったお話。実話です。



あらすじ

1979年のカリフォルニア。同性愛差別がまだまだ色濃い時代、ゲイバーで女装ショーのスターを務めるルディは、同性愛者であることを隠して生きる検察官ポールと出会い、恋に落ちました。

ひょんなことから隣の部屋に住んでいるマルコを引き取って、ポールと二人で育てていくことを決意します。

そんなゲイカップルの二人が、母の愛情を受けずに育ったダウン症の少年マルコと共に幸せな家庭を築くために差別と偏見に立ち向かう物語。


画像1


ルディが、なぜここまでマルコに愛情を注ぎ、大切に育てていたか。
それはきっと、自分と重ねていたからだと思います。

ルディは、自身がゲイであることをここまで包み隠さず生きてきました。
それは、きっと簡単な事ではなかっただろうし、辛い時もあったと思う。

好きでゲイに生まれてきた訳じゃないし、
好きでダウン症に生まれてきた訳じゃない。

好きで傷ついている訳じゃない。
ずっと、一人で抱えて生きてきた。

だからこそ、ルディはマルコのことを人ごとだとは思えなかったのでしょう。
自分とマルコが重なって見えたのだと思います。

マルコが初めて、自分の部屋を観た時、彼は涙しました。
自分のことをこんなにも大切にしてくれる人が初めてだったから。
彼の涙はどんな涙よりも美しかった。

画像2

立場は違えど、想いは同じ。
「幸せになりたい」その一心で生きてきたはずなのに。

マルコは無残にも、二人と引き離されます。

その後、彼らは幸せになれたんだろうか。
マルコにとっての幸せとはなんなんだろうか。

マルコが好きだったもの。
それは「ハッピーエンド」のおとぎ話と「チョコレートドーナツ」

彼の屈託のない笑顔は、何よりも眩しかった。
是非、大切なひとと彼らの優しさに包まれてください。

画像3



この記事が参加している募集

私のイチオシ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?