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死後

職場でスピリチュアルな話になった。
インフルエンザ脳炎で三途の川を見たとか、霊の気配を感じてセージを焚いたとか。

『死んでも魂は残る』とか。

「世界は全て電磁波でできている。人間の体も魂も電磁波でできていて、だから肉体が死んでも魂は生き続けて2、3ヶ月で生まれ変わるんだ。」と。

それを聞いて私は絶望した。
死んだら『無』だと思っていたのに。
死んでしまえば一喜一憂する苦しさ、めんどくささ、煩わしいことの全てから解き放たれると思っていたのに。
とにかくひどくがっかりした。
「とっとと消えてしまいたい」という気持ちを見透かされたのかと恥ずかしくもなった。

まぁ所詮職場という狭い環境での暇つぶし話に過ぎないが、その世界にそう唱える人間が複数人いると真実のような気がする。

自分を死へ急かすのはもう少し先にしようか。

爪を切り忘れた。

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