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プロの小説家になるために毎日掌編小説を投稿します。 正確には毎日(00:00までに)必ず一つ投稿します。 小説を書くのは何よりも好きなことですが、生死が左右されることなのでちゃん…
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2024年10月の記事一覧

千二百文字小説(10/26)

千二百文字小説(10/26)

 僕は本当に醜い人間だって知ってる。

 君の秘密を話してしまったのは、うん……一人が怖いからだ。今はこんなにも簡単に言えるけど、僕はあまりにも恥ずかしくてたとえ口が裂けても言えなかっただろう。

 謝りたいんだ。ごめん。

 僕は本当にバカだった。君から君だけの秘密を僕にしてくれたってことは、僕を少なからず信用してくれていたはずだ。なのに、僕はそれを簡単に自分の愚かさのために使った。

 実は、

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千二百文字小説(10/25)

千二百文字小説(10/25)

 ーーだから大丈夫だよ。と昨日母を亡くしたばかりの彼を慰めてやった。

「簡単に…大丈夫だなんて、そんなこと言わないでよ!君にはわからない!」

 彼はいきなり大きな声を出した。でも私は驚いたりしない。なぜなら私は彼を恐れたりしないのだから。

 君は私にわからないという。でも私だって悲しかった。彼と毎日のように遊んでいたから、彼のお母さんとは小さい頃からの知り合いだし、本当によくしてきてもらって

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千二百文字小説(10/24)plot

 幸せを考える時ほど幸せな時はない。

 いつだって、僕たちは辛すぎる世界のせいで忘れてしまっている。

千二百文字小説(10/21)

千二百文字小説(10/21)

 退屈な波は、まるで僕の彼への想いのようにどうでもいい。高校2年生後半、飛空艇の影の下でお前とお前は言った。

「関係なさすぎて言うことじゃないから」

「ほんともうあっち行っといて」

 いきなり怖くなった?恥ずかしくなった?僕に散々ああ言っていたのにね。いきなり僕に反発するようなことするんだ。

 何かこう、心を抉るような寂しい気持ちになった。影の外へと出て、僕は冷たい風にふかれる。彼らと一緒

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千二百文字小説(10/20)plot

 鏡いっぱいに映る瞳を見てきて、最近ようやく紅眼であることを受け入れられるようになった。

 モデルしててー、ポージング上手い人がいて、僕は悔しかった。確かに、僕は素人で、初めてのモデルで相手はプロだけど。僕は彼女に少しだけ近い存在である彼に嫉妬してた。

千二百文字小説(10/22)plot

 体験してみたい。挑戦してみたい。

 でもそれが誰かの足手纏いになっているなら、やめておいた方がいいのかな。

 今まで言い出せなくて、はっきりしないままでごめんね。

千二百文字小説(10/19)

千二百文字小説(10/19)

 私の体は子供たちのかけらでできている。 

 私たちの心はガラスでできていて、脆く。繊細だ。

 比喩なんかじゃない。心だけでなく、体、毛先まで全てがガラスでできている。でも傷ついた体は溶かして伸ばせば治る。祐逸本来のガラスと違うところは、大人になると体が硬くなって、溶かせなくなるということだ。

 驚かれてしまうだろうが、言うね。私が今ハマっているのは大人のようなまだ硬くなってい子供を粉々にし

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千二百文字小説(10/18)

千二百文字小説(10/18)

 のっぺらぼう。のっぺらぼう。やつは必ずやってくる。のっぺらぼうは人の顔を奪いにやってくる。

 僕は手を合わせたんだ。その日は霧の濃い夜だった。

 真っ暗な高速道路に一筋の光が猛スピードで進んでいた。一台の車体が走っている。車の左ドアが開くと、中から誰かが出てきた。それは丸っとしたスーツ姿の男だった。男は車体の屋根にまで這い上がり、トンネルを越える、と立った。

 彼の顔は無い。無いのだ。しか

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千二百文字小説(10/17)

千二百文字小説(10/17)

 死体は浮遊した状態で見つかった。

 浮いているのだ。寝室で。彼はベッドの上、眠っているところを何かで上から吸い寄せられたように見える。彼の腰に見えないロープが巻いてあって吊るされているのだろうか。いや、手をかざして通り過ぎてもそれにぶつかることはない。

 完全に浮遊している。彼は天国に行ったのだろうか。しかし、こんな天国の生き方、あまりにも物理的で何かおかしい。これは、人から魂を抜くときに、

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千二百文字小説(10/16)

千二百文字小説(10/16)

 チクタク。時計は今日も秒針を進める。僕を追い詰めていくように。

 僕以外の人間は僕を越して進んでいく。僕の友達には大きな夢があって、その目標を目指してただひたすらに進んでいる。その時間は人生の有意義で、何よりもの価値があるんだ。僕にはその価値がない。

 勉強、経験値、人間関係、実績、全てにおいておいて行かれている。

「スタートは……同じだったのに……!」

 どうしてこんなにも差が出る?ど

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千二百文字小説(10/15)

千二百文字小説(10/15)

 月光がフローリングなどに冷たいを与えている。

 デジタル時計はひたすらに3を示していた。4では無かったことにほっとしたが、私には少なくとも一握りの恐怖を感じさせた。

「まだ3時か」

 せめて4時44分であればよかった。1秒をひたすらに数えて、学校に行く時間まであと4時間27分だと絶望する。

 さっきからずっと約30秒ごとに時計と窓を交互に見ている。しかしついに私は痺れを切らして、部屋を抜

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千二百文字小説(10/14)

千二百文字小説(10/14)

 僕は腹がたった。この退屈な世界に。

 何をしようにもやる気が出ない。一番になるために準備を始めたいのに、一向に始められない。簡単に後悔してしまうことを想像できるのに、なのに、僕の体は一向に動こうとしない。

 意味のわからない退屈が永遠と続く。何か面白いこと起こんないかな。ああ、矛盾している。さっきから一歩も動いていない僕の元に一体何が起こるというのだろう。

 他人任せなことを言えば、誰かに

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千二百文字小説(10/13)

千二百文字小説(10/13)

指名手配中の魔法少女が、学校の更衣室におる。

「私は最後ちょっと練習してから帰るわ!またねー!」

「がんばるねー、ほどほどにしなよ、そうだ、最近指名手配されてる魔法少女がここらを彷徨いてるらしいから気をつけなよ!んじゃバイバーイ!」

私は友人を見送ると、プールに入るために更衣室にやってきたのだが、なんかピンクに包まれた見覚えのない女の子がおる。そして、彼女は神々しく光ると、私と同じぐらいの普

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