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母性

読書感想。

湊かなえさんの「母性」

私が紙媒体で持っているもので1番多いのは湊かなえさんの本です。イヤミス〜。


Netflixで母性が配信されたので、このタイミングで書いている。湊かなえさんが「これが書けたら作家をやめてもいい」という母親たちへのメッセージを込めた作品。本を読み終えたら、湊かなえさんのインタビュー記事をぜひ読んでほしい。他人の感想は人間の気持ち悪さとか、グロさとか書かれているけど、読者より作者のインタビューが大事だと思った。

映画の評判はあまりよくなさそうだけど、映画は本の重要な部分だけ抜いてて繊細な詳細が抜けちゃうから、どうしても映画だけで解釈をするというのが難しくなるよね〜。


さて、母性について。
私は学生時代に途中まで助産専攻もとっていたんだけど、看護師の母性実習で「新生児がこわい」という理由で座学だけすべて受けて、助産実習をスキップした。人間の構造を学ぶのは楽しいんだけど、それだけで助産実習に挑めるものではない。数年経って看護師をしておもうのは、私は強い母性を持つことが怖いから、その対象とできる限り距離を取りたいのかと。そして、きっと子が完璧になるように執着してしまうだろうし、子という人間を個として接して育てることが難しいと思う、私が未熟だから。積極的な挙児希望がないからこそ、この本「母性」への理解は自分の価値観と比べるのではなく、一般的価値観で解釈したいとおもった。


読むと、色んな方向を向いた母性の矢印があるとすぐに感じる。多様性を受け入れないと、母性がどんどん現代の母親を苦しめるね。母の持つ母性の矢印が原因でマインドコントロールされ、母を追い詰めてしまっていることが印象的だった。これを気持ち悪いと表現している人がみられるのは、辞書通りの母性を全うすることがセオリーだと考えているからなのか。
はあ、どうしても、子のいない人間の思考だと一方向での母性の矢印しかないから、なかなか追いつかないところもある作品だね〜。

というか「母性とは」もだけど、「父性はどこ」という感想。


まぁ色々書きましたが、もうすぐ出産する親族がいるのでわたしはもろもろの手伝いに駆り出されます。救急対応ならまかせて!というのが私の強みなので。仕事と思えばなんでもできちゃう不思議〜。

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