夜明けのすべて
読書感想。
瀬尾まいこさんの「夜明けのすべて」
という一文がこの本の作品紹介です。ちなみに、ホームのヘッダーは入院中に撮った夜明け。みなさんの夜明けはどんな明るさですか?
行動変容のきっかけが「人」っていうのがなんてったってたまらないなと思わせてくれる話でしたね。
藤沢さんは人の目を気にしすぎるけど、私も人の表情、動き、呼吸、服装すべてを気にしてしまう、他人のことって興味ないのに気になる。他人は他人のこと気にしてないしみてないってみんな言うけど、すべてを気にする人もいるんだよって知ってほしい。藤沢さんは他人への意識が高くて、本当は人が好きだから、PMSだと人のことがより気になってしまうんだろうね。だからこそ、どう思われてもいいと思える山添くんにおせっかいができたんだよね。人のために何かできたという達成感に近いものがこれからも藤沢さんを成長させていくんだろうな〜。
山添くんは今の自分では出来ない手に入らない物事に対して、仕方ないと諦めを刷り込んで、自分の中で折り合いをつけていくしかない人生過ごしているのは共感の嵐って感じですね〜。どんな人にもここは分かる、ところなんじゃないかなあ。私も病気になってたくさん出来ないことしてはいけないことが増えて、色々諦めてます。
諦めるっていうのは簡単で、好きだった物事やその気持ちに蓋をする、そういう選択をとって興味がない・忘れたフリをすればいいだけだからね。
PDを起こさないために作ったルーティンワークをこなすことで自分を保っていた山添くんが電車に乗って、改めて乗れないと分かったのに、違う手段をみつけて、藤沢さんに会いに行ったの感動した〜。自分ではどうしようも出来ない物事に、何か違う手段を見つけ出せたここの場面は、文章が明るく夜明けに近い明度を感じた。
こういうのって瀬尾さんの実体験込みなのかな〜とか考えちゃった、違うとおもうけど。
あと、物語が藤沢さんからはじまって山添くんでおわることや、他の登場人物たちがあったかいこと、食べ物にも触れたいけど、ただ長い感想になりそうなので私の感想はおわり〜。
案外楽しみは簡単に作れるし救いはあるよって教えてくれますが、、、
それは当たり前ではないということも念頭において、ただ心あたたまる話で「夜明けのすべて」を終わらすのではなく、人生つらいんだよってことは覚えておきたいね。
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余談ですが、SixTONESの松村北斗くんと上白石萌音ちゃんで実写化するのすでに拍手ほんとうに楽しみ、でもどうか役に蝕まれていませんように。
そして実写化で怖いのは物語が変えられる可能性があるということ。
私は映画館でこの映画をみれるように回復したい〜!私のボヘミアンラプソディ!
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