溶けだしたカサブランカ

私が憧れたのはそれじゃない

私が憧れたのは
純粋な愛で俗的な愛じゃない
性的で社会的な酸いと甘いを噛み分ける愛じゃない

軽やかに甘いみるく飴みたいな愛がほしいの
想像は超えないけど、どきどきして
行動しなくても、もたらされるの

私が憧れたのはそれじゃない

しらないしらない

こんなのはいらない
こんな世界は嫌

不知火に導かれて海へ沈んだ。
カサブランカが赤く燃えた。

然有琉 湊(さあり みなと)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?