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安寧を求めて生きていたら、随分と擬態が上手になりました。 万年刺繍研究員。 死ぬまでに…

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安寧を求めて生きていたら、随分と擬態が上手になりました。 万年刺繍研究員。 死ぬまでにたくさんの作品を残して生きたい。 好きなこと/もの 刺繍・イラスト・グラフィックデザイン・映画・本・きのことか筍などの山の幸 じぶんの家(実家含む)・神社仏閣

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    それは、大いなる愛の告白なのよ

    人の想いなんて、蝋燭の灯にように簡単に吹き消せる。 自宅のベランダで夜風に当たりながらビールを嗜んでいると、恋人からの破局申請。 -”似た者同士って案外うまくいかないもんだね(笑)” 随分とふざけた雰囲気で送られてきたメッセージを読み終えて、ビールを一口流し込んだ。 確かにあったはずの愛が、喉を通るビールと一緒に体の内側へさらさらと流れ落ちていく。 「いやなところがあるなら、」 言ってくれてもいいじゃない。 自嘲気味に吐いたつもりの独り言が震えた。 気弱な声を自ら認めた刹那、とんでもなくやるせない気持ちが一気に押し寄せる。 みるみるうちに涙が嵩を増して、これ以上は溜められないとぼたぼたと音を立てて零れ落ちていく。 それからは、40分ほど泣いては止むを繰り返した。 からからから。 はっとした。隣人がベランダの引き戸を開いたのだろう。 続けて、はあ~という男性のため息とぺたぺたと鳴るサンダルの音。 彼もまた、やさしい春の夜風にあやかりに来たのだろう。 (すごいタイミング・・・。) こんなにわがままに泣きたい夜はないが、それを邪魔されても案外イラついたりはしなかった。 彼の出現が泣き止むきっかけとなり、安心すらしている。そうよ、もう泣かなくていいのよ。 「これが春の夜風か。」 (!?) 隣のベランダから突如聞こえてきた男性の低い声に思わず肩が跳ねた。 少し掠れているが落ち着いていてとろみのあるやさしい声。 いい年した成人男性が発した独り言は、この上なく詩的で、冷たい東京の風とは不釣り合いだ。 そのアンバランスさが、無性に可笑しい。 「いいですよねえ、春の風って。」 ちょっとしたいたずら心で、隣人に向けてリプライを飛ばしてみた。しばしの沈黙。 (慌ててるかな?そりゃそうか。) 「大丈夫です、わたしも独り言ですから。」 恋人に振られた挙句、空虚に話しかけることなど造作もなくなっている自分がなんだか可笑しくなって、 親しい友人と話すときのように笑い声をあげてしまった。 相変わらず返事もないし、もう部屋に戻ろう。 「いやあ、今晩は月がきれいだなあ。」 情けない声だと一瞬思った。しかしそんなことはどうでもいい。だって、だってその言い回しは―― =========================== ● 制作したきっかけ ● 春の気候が強まり、深夜の夜空観察も叶うようになって参りました。 日中の喧騒を鎮静してくれる闇夜に、自らの失態や暗い気持ちを包み、そして許してくれる母性のようなものを感じました。 そんなやさしく自立した女性を対象としたアクセサリーを作ろうと思い制作に至りました。 ● 作品詳細 ● 華やかすぎず、地味すぎないをゴールにデザインしました。 まずは、全体的にトーンが抑えられるように紺色とゴールドの使用比率を細かく調整。 華奢なゴールドチェーンと長めの9ピンでゆるやかな動きを出し、女性特有のしなやかさを表現しました。 ビーズ刺繍のセンターに配置されたダークカラーのビジューが、シックな大人っぽさを醸し出します。 そこに小ぶりな淡水パールを足すことで、ほどよい甘さがプラスされました。 とことんフェミニンな雰囲気を追及し、且つ強さを表現した働く女性の為のアクセサリーです。 ● おすすめのコーディネート ● 少しユニークなデザインで形成されている為、フォーマルなビジネスシーンよりもカジュアルなシーンでの使用がおすすめです。 しかし、ゴールドチェーンやビジューなどの煌めくパーツも多く使用している為、 ドレスアップする会食などでも自然に馴染んでくれることでしょう。 ぜひ合わせて頂きたいお洋服のお色は、黒やネイビー、ゴールドといった同系色です。 シンプルなワントーンコーデはもちろんのこと、色のカテゴリーが比較的似ているようなレオパードやゼブラといった柄物と合わせて頂くと、パンチの効いたハンサムなコーディネートに仕上がります。 ・落ち込んだ気持ちを打ち消したい! ・気合を入れたい! ・デートのお相手に印象を強く残したい! などといった、勝負の灯をつけたい1日にぜひお使いください*
    3,800円
    細田堂
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    氷上の青兎

    「う、う、うさぎが、北校舎のうさぎが、見当たりません、、っ!」 まだ朝露が解け切らない時刻にだけ味わえる静謐な学院長室。 その扉を慌ただしく破った副院長からうさぎの失踪について報らされた。 うううさぎがぁ、、と肩で息をする副院長に駆け寄り、「迅速な報告をありがとう」と丸い背中をさすりながら労わった。 役職が付いた大人がぜえぜえしながら報告するようなことなのか?と問われれば、答えはイエス、である。 僕は去年の春からこの学院の長だ。 ここは、月の動きや星の位置関係で未来を占う占術や、人あるいは土地を浄化する祈祷などの特殊能力を育成したり伸ばしたりする者たちが集う術学院である。 特殊なカリキュラムが置いてあるわが校では、うさぎは生徒の慈しむ心を豊かにする為ではなく、大事な局面で本校の行く末を占う為に存在している。 無論、僕の就任もこのうさぎが占った結果によるものである。 本校建立の2,600年前から代々占術師として見守ってくれていたうさぎが居なくなってしまったとなれば、様々なことが一気に危ぶまれる。ううむ、一体どうしたものか。扇形の校舎を見渡せるように設計された大きなアーチ窓に腰を掛けようとした時だった。 窓から見て南側の内庭にある池の上を小さななにかがぴょんぴょん跳ねている。慣れ親しんだあの動きを見て、まさかと息を呑んだが僕はその様子にただ目を張るだけでソファで息を整える副院長を呼ぼうと思わなかった。 ぴょーん、ぴょーん。一匹の動物が池の上でただ遊んでいるようにみえるが、それが跳ねるたびに池の水がしゃらんと氷る現象は明白な神秘であり只者ではないことがわかる。 ぴょーん、しゃらん、ぴょーん、しゃらん。 「あ、」 途端、その動きがぴたりと止んだ。こちらに背中を向けて、微動だにしない。 僕はまだ人を呼べずにいる。 こういうのなんて言うんだっけ、あ、金縛りだとやっと気づいた瞬間、池の表面を氷に変えたそのものが突然体ごとくるりとこちらを振り向いた。ターンテーブルに乗っているかのようなその動きが、先ほどの跳躍と比較するとかなり機械的で少し慄いた。 僕と目が合っているのは、やはり今朝から姿を消していたうさぎだ。僕たちは5km以上離れた場所で確実に見つめ合っていた。 なんだあんなところに居たのかと安堵する半分、もういいんじゃないかという何かを解放したいような不思議な感覚が心の中にあった。 もういいってなんだ。 何を解放したいのか本当は心の中ではわかっているような気がしてならない。その気を自覚してしまった途端、声が聞こえた。 ――そなたの気持ち、有難く頂戴しよう。 性別や年齢が判別できない、鈴のようで厚みのある美声が耳元と頭の中の中間くらいで響いている。 その一言がどこで発せられたのか、副院長に咄嗟に目をやると当の本人は我知らずといった様子でハンカチで汗を拭いている。 じゃあこの声は。再びうさぎの方に視線を戻そうと慌てて窓を振り返ると、窓ガラス1枚を隔てたすぐ目の前に青白い顔をした美しい少年が立っていた。 心臓が大きく飛び跳ね、思わず声が出そうになった。学院長室は10階にあり、窓の外には欄干もない為本来そこに人が立つことなど不可能だ。もしかしてこの子は――― 目の前に佇みこちらをじっと見つめている少年は美しい弧を口元に描いた。微笑むと両頬にできる均等なえくぼが、随分と人間らしくて親近感を覚えてしまう。 何か言葉を紡ぐだろうか、と黙って様子を見ていると、少年は微笑んだまま軽くお辞儀をしてすぅっと消えてしまった。 「あっ、」 本日二度目の「あ」を発したところで、副院長が後ろから「あのぅ」と遠慮がちに声を掛けてきた。 うさぎ捜索の指示も出さず、しばらく黙りこくっていた僕を不思議に思ったのだろう。 すまないねと一言返し、その件はと続けた。 「一旦様子を見ることにしよう。」 「え?」 素っ頓狂な声が副院長の口から洩れた。 「うさぎは捜索せず、そのままで構いません。しばらく遊ばせておきましょう。」 後ろに手を組みながら、にこりと末尾に微笑みを加えると副院長は「は、はぁ・・・」と応えた。 しばらくとは言ったが僕は毛頭うさぎを探すつもりはない。もう二度とあのうさぎは北校舎には戻ってこないとわかっているから。 今までわが校の為に本当にご苦労様でした、と労いの言葉を心の中で呟くと再び耳元と頭の中の中間で声が聞こえた。 ――時折、見守っていますよ。 先程とは少し違い、気まぐれで可愛らしい声だった。
    3,800円
    細田堂
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    遠い谷の祖父は僕

    随分と様々なことを、そして大事な何かを忘れていることに気が付いたのは、僕が21回目の誕生日を祝ってもらった時のことだった。 僕の21回目の誕生日パーティーには少し珍しいゲストが来てくれた。それは、遠い谷に住む祖父だ。 正直なところ、僕はこの遠い谷の祖父のことはほとんど知らない。 そんなほとんど面識も思い出もない遠い谷の祖父が、なぜ21回目の僕の誕生日パーティーに突如現れてくれたのか。 僕はそんな謎よりも、いま僕の掌の中で時々艶めかしく光るこの青色とゴールドのイヤリングに気を取られている。 これは遠い谷の祖父が、きみの21回目の誕生日プレゼントだよと上品な皺が刻まれた顔を穏やかに弛ませながら僕にくれたものだ。 その様子を見守っていた親戚や友人たちは、「男の子にイヤリング?」、「ところでこの方はどなたなの?」といったそれぞれのコソコソ話を繰り広げていたが、僕の意識はこのイヤリングに集中していた。 なんだろう、このイヤリングを以前手にしたことがある気がする。 なぜだかわからないけど、このイヤリングだけは粗末に扱ってはいけない。大事に取っておかないといけない。 ぐるぐると頭の中でモノローグを巡らせながら目の前の祖父に視線を戻すと、 つい数秒前までにこやかに微笑んでいた遠い谷の祖父の目がきらりと光ったのが見えた。美しい透明の涙だ。 ただの好々爺ではなく愛おしい誰かの為に何かを待っていて、その何かとやっと巡り合えた、そんなときに一筋流れたら美しいと思えるようなそんな涙だった。 「きみはきみの誰かの為に、大事にするんだよ。いいね?」 僕も一緒になって祖父と泣いた。 =========================== ● 制作したきっかけ ● 新作のデザインを考えていたとある真夜中。 突然頭の中に、誰かのなにかの”歴史”が受け継がれた瞬間のイメージが浮かび上がり、 頭の中の深いところではきっと何かアンティークなものを作りたいのだろうかと少し他人事のようではありますが、 浮かんだイメージを参考にこの作品のデザインを始めました。 他人事のように感じたのは、きっとその時浮かんだイメージがあまりにも自分の歴史とはかけ離れていた異国のものだったからだと思います。 これまでの説明をお読みになって、「こいつは一体なにを言っているんだ・・・?」と眉を顰めている方もいらっしゃるかなと想像いたしますが、制作した私もまったくの同意です(笑) うまく言語化出来ないほど、今回の作品は不思議なインスピレーションの元生まれたんだと受け取っていただければ嬉しいです。 ● 作品詳細 ● 青く透き通る、冷たい山の水をイメージしたブルーをメインに、アンティークを彷彿とさせるゴールドカラーを差して。 自作のレジンカボションには、連続したものではなくフラグメントで保管されがちな歴史や思い出を切なく表現する為、ブロンズのシェルフレークを中心から外側にかけて散りばめました。 歴史や思い出は不確かで切ないですが、美しい。そこの表現も落とせないなと思い、目が細かい小ぶりのチェーンで周りを縁取り上品に仕上げるよう心掛けました。 カボションに連なる長ビーズはランダムにステッチし、複雑に相対する人の心や因果を再現しています。 潤いのあるレジンコーティングとゴールドのパーツがそれぞれ自然光に作用して煌めき、大人の色っぽさを引き出します。 少しアンティーク要素のある特殊なデザインですが、小ぶりなサイズ感が存在感を少し抑えてくれる為普段のお洋服にもマッチしてくれるはずです。 ● おすすめのコーディネート ● ブルーの中でも黒寄りの濃いブルーを採用している為、ブラックやグレーなどのシックなカラーのお洋服と相性が良さそうです。 イヤリングの身長は小ぶりですが横幅にボリュームがあるので、首元をすっきりとさせてくれるタートルネックと合わせると縦長効果により一気に洗礼されたコーディネートに仕上がりそうです。 ブラックのワンピースやロングスカートなどのティピカルなアイテムと合わせても十分おしゃれですが、 同系のブルーのかぎあみニットやジーンズとご一緒に着用することで”カジュアルだけど大胆な大人コーデ”をお楽しみ頂けそうです:) 少しナードな雰囲気とも相性が良さそうなので、金糸の刺繍が入ったカーディガンともぜひ合わせてみたい・・・!と感じております。 カジュアル、フォーマルなどのマルチなシーンでお使いいただけること間違いなしの逸品だと思います。 ご自身へのご褒美やご友人・ご家族などへのプレゼントにぜひいかがでしょうか?
    3,500円
    細田堂

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いつまでも雨が止まずにいてくれたら

昨日から不調が続いている。薬のおかげか、今は少し気分がいい。 どうして私はこうなってしまうんだろうと思っている間に、世の中は進んでいる。 わたしだけが取り残され…

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自然なマロンの甘さと栗の感触を感じる舌触りに舌鼓。
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わたしの刺繍作品がminneの特集に掲載されました

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理不尽な孤独-03-

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【実際に見た夢の記録】理不尽な孤独-02-

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今でもよく思い出せる夢の話です。
長いのでいくつかに分ける予定です。

移動中の隙間時間、手持ち無沙汰な日中、夜更かしのお供などに読んでいただけたら嬉しいです。

▼理不尽な孤独01
https://note.com/_______hsd__/n/ne90e19bc0155

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はじめてこんな近くでバッタを見ました。
ショウリョウバッタという種類のようです。
小さな体で猛烈な風と車体の揺れに耐えてました。

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人間も、社会に馴染むために一生懸命「擬態」する。捕食されないために。
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【実際に見た夢の記録】理不尽な孤独-01-

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理不尽な孤独-03-

夢記録【理不尽な孤独02】のつづきです。 消えちゃえ消えちゃえ消えちゃえ消えちゃえ消えちゃえ。 無くなれ無くなれ無くなれ無くなれ無くなれ。 頭の中が真っ黒に染まって、冷えていく感覚が広がった。 半紙に滲んだ一点の墨汁みたいに、次第に心臓の方までじんわり滲んでいく。 思い出した。わたしはあと少しで、彼に愛されるはずだったんだ。 次はわたしの順番だったはずなんだ。 でももうその未来は、綺麗さっぱり消失しちゃった。 いいや。ぜんぶなくなっちゃえ。 彼も、この女も、かつて過ご

寝る少し前、【なんて書いてあるでしょう?ゲーム】を姪っ子2人により仕掛けられた。 書く文字を準備してる間は目を瞑っててねと指示を受けたので従っていたら、わたしが暇そうに見えたのか『明日頑張る事を考えてたら?』とアドバイスを頂いた。 お盆明けの憂鬱な気持ちが軽減された。ありがとう

【実際に見た夢の記録】理不尽な孤独-02-

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最悪な気分で目覚めた理由をテキストで綴りました。 今でもよく思い出せる夢の話です。 長いのでいくつかに分ける予定です。 移動中の隙間時間、手持ち無沙汰な日中、夜更かしのお供などに読んでいただけたら嬉しいです。 ▼理不尽な孤独01 https://note.com/_______hsd__/n/ne90e19bc0155

はじめてこんな近くでバッタを見ました。 ショウリョウバッタという種類のようです。 小さな体で猛烈な風と車体の揺れに耐えてました。 ボディは葉っぱ、足は小枝。まるで植物。 人間も、社会に馴染むために一生懸命「擬態」する。捕食されないために。 これは自然の摂理なんだね。

【実際に見た夢の記録】理不尽な孤独-01-

夢を見た。 最悪の気分だ。嫌な夢だった。 夢に出てきた人物は、わたしがかつて全身全霊の愛を注いでも構わないと強く感じた唯一の男だった。 そう強く想える相手は、もしかしたら今後一切現れないかもな、なんて当時は思ったほどだ。 彼とはたくさんの思い出がある。 こんなに長い時間を過ごして、ひとりの時間が欲しいとは一切思わなかった。ずっと一緒に居たかった。彼も常時そう言ってくれた。 そんな彼は突然、わたしの目の前から姿を消した。 絶望的な失踪だった。 しかし、そこまで大げさにする

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大好きなIKEAで久しぶりに買い物がしたいのでHPを見漁っていたら、いくつか欲しいものが見つかりました。 本記事では、今最もIKEAで買いたいほしいものリストをご紹介します:) 今夏は家族が全員揃うので、姉についていってもらおうかなあ…(笑) お部屋のアクセントに欲しいまずひとつめの欲しいものはこちらの鏡! 特段鏡を必要としていたわけではないのですが、部屋のアクセントにいいなあと思いリスト入り。 めちゃくちゃ可愛い新商品を展開してくれたな、IKEAさん。 お次はこちら

麻美和史原作【殺人分析班シリーズ】に沼った3つの理由

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一昨日、職場のカレンダーを1枚捲りました。 そこで気づく衝撃的な事実。 もう8月!? 正直、みなさま、最近7月を迎えたばかりではないですか? 時の流れの速さを痛感した刹那、『ああ、そうか、こうやって忙しい毎日を過ごして、歳も重なっていつの間にか白髪が増えたり、身体の可動域が減ったりして、丸まった背中にすっかり馴染んだ頃には小さな壺に収められるんだな』とわたしの脳は随分と飛躍した結末に落ち着きました。 (話を装飾をしたり、壮大なものに膨張させるのは幼少からの悪癖ですの。)

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⚫︎ 自己紹介 ⚫︎

みなさん、はじめまして。 ふと書き物をしたい時、映画の感想を言いたい時、濁る気持ちを吐き出したい時。いい感じの媒体を探していたところ、noteに辿り着きました。 自分のための備忘録になるかと思いますが、のんびり読んでいただけると嬉しいです。 記念すべき第1回目の本記事では、簡単な自己紹介をさせて頂きます。 プロフィール とっても簡単にわたしのプロフィールを記します。 名 前:たま 住 み:東京のちょうどいいところ 職 業:事務+フリーランスのグラフィックデザイナー 性