裏切に微笑う

突然だが、皆さんは裏切りに遭った時にどんな反応をするだろうか。
私はいつも、微笑わらう。

さて、自分を裏切った相手は誰だったのだろうか。
友達？家族？職場の人？それとも…恋人だろうか。

胸の奥がカッと燃えるように熱くて
手足に力が入らない
少し体が震えてうまく話せない

あんな思いはできればもうしたくない物だなァ。

これを読んでいる皆さんにもそんな苦い思い出があるのだろうか。

私は多分周りの話を聞く限りだと極端に回数が多いと思う。
きっとそういう星の元に生まれたのだ、私は。
特に悲観も後悔もしていないのは何故だろう。
こんなことを繰り返しても、あの痛みに慣れる日なんて訪れる訳ないのに。

今現在進行形で裏切に遭って落ち込んだりしている人がいるのなら
まず言わせてほしい。
その人を信じたこと、後悔しないでください。
見抜けなかった自分を責めないで。
これだけは最初に言っておきたい。
まあ多分、そんな自己否定の気持ちや後悔も間違いではないのだけれど。

私も昔は傷ついたし後悔したし、自分を恥じた。
心ゆくまで相手を責めた。
残ったのはすり減った自己肯定感と傷ついた心、相手への怒りで表情の歪んだ可哀想な自分だけだった。
傷は時間が癒してくれる誰かが言ってたっけ。
大人になって気づいたけどね、時間と治癒は比例しません。

誰かにつけられた傷は誰にも癒せない。
結局は自分がどこまで納得して落とし込めたか。
それにかかっている気がする。

そりゃあ時間が経てば忘れてしまうこともあるだろうし言えることもあると思う。大きさによっては、ね。
そういう意味では時間が解決することもままあると思う。

あとはやっぱり臆病にならず新しい人間関係にも踏み出すこと。
確かに私は人によって傷ついてきたけれど、救ってくれたのも人だった。
だから私は、人間という生き物が大嫌いで大好き。

そして今この感性を持ってここに書くことができるのは
歴代私を裏切ってくださりやがった皆様・・・・・・・・・・・・・・・・のおかげなので。
私はタダじゃ転ばない。

さて、ここからが本題です。
なぜ私が相手を憎まずにいられるのか
そこについて話して話していこうかと思う。

それはね、自分が大好きだからです。
…はぁ？
そんな言葉が聞こえてきそうですが、まあ落ち着いて聞いてください。

だってね、冷静に考えてこちらの勝ちじゃないですか。
どうして私が後悔したり反省しなくてはならないの？

相手のことを最後まで信じることができた
最後まで自分は誠実だった
まずその事実が偉いじゃないですか。
偉くないですか？偉いんですよ。

そもそも、裏切りって一人じゃ成立しないんですよ。
相手のことを自分が大切にしてきたからこんなにきついんですよ。
そうじゃないんならあなたも裏切り者です。
自分だって相手に不誠実な行いをしてたなら責める権利なんてないですからね。

で、あなたはそうじゃなかったとして話を戻すと
間違えたのは相手ですよね。
こんなに誠実なあなたのことを傷つけたのだから。
悔やむのは、反省するのは相手の仕事です。
あなたはただ驚いて、傷ついて泣いて、それだけでいいはずなんですよ。

だって何も間違っていないんだから。

もしかしたらね、相手をそうさせる一因があなたにもあったのかもしれないけれど、故意的にやった方が悪に決まってるでしょう。
あれが原因かもなって思い当たるなら、それは今後の自分のために見つめ直せばいいだけです。

私の場合は裏切に遭ったらまず初めはやっぱり驚くし傷つくけれど
ああ、よかったなって思うんですよ
自分にとって大切な相手を最後まで信じていられたこと
こんなに泣くくらいの傷を負わせたのが自分じゃなくてよかったなと
自分は相手にとって最後まで誠実でいられたなと
実際のところ相手にとって自分がどんな存在だったとか、誠実だったか、大切だと伝わっていたか、とかそんなのは相手が勝手に決めることだから自分の行いは自分で評価したっていいんです。

そもそも、自分にそんな仕打ちをした人間の心情なんてわかる訳ないし分かりたくもないですからね。
憎まないとは言ったけど、傷つかないとか相手を大切なままでいる。
なんて私は一言も言ってませんからね。
憎まないけど許しもしない。それでいいと思います。

相手を憎まないのは自分のためでしかありませんから。

そして、可哀想だなぁと思いますね。
恋愛にしろ友達にしろ、失ったのは向こうだけですから。
こちらとしては自分を大事にしてくれない人がいなくなっただけで
正直何の支障もないですからね。

と、長々書いてしまいましたが
私が誰のことも憎まず落とし込む理由と方法は以上です。

誠実な人は素敵です。あなたはどうかそのまま。

最後までお読み頂きありがとうございました。