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越木岩神社・六甲山麓の水の聖域

兵庫県西宮市に鎮座する、越木岩(こしきいわ)神社
人気YouTuberの方がパワースポットNo.1として紹介したので、急に全国から注目されているようです。(失礼ながら、近くなのに今まで知りませんでした。)

御祭神は市寸島比売命(いちいしまひめ)・西宮神社から勧請した蛭子大神(ひるこおおかみ)。
その他にも、たくさんの神さまがお祀りされています。

東六甲山麓唯一の霊場で、天然記念物の森におおわれた霊験あらたかな神社』とのことで、古代から守られてきた神さまを、ご神体の岩から今も、感じることができる神社です。

洗練された高級住宅地にあり、阪急・阪神・JR各線から阪急・阪神のバスが通っていてアクセスも良い場所。
六甲山麓には他にも有名なお寺・神社がたくさんあって、地元の方に大切にされています。
空海さんが守り、大切に思っていた眞名井御前ゆかりの神呪寺(かんのうじ)にも行ったのですが、こちらはまたの機会に。)

このあたりは20歳前後に憧れた地域

坂道の住宅地ですが、人気がある理由が改めてわかった気がします。(そういえばかつて新居探しの際に、一番住んでみたかったのは夙川・苦楽園でした。)

鳥居をくぐると、気持ちの良い風が吹く参道を歩きます。
何かが出迎えてくれているような、不思議な道です。

車で来た場合、駐車場はこの先なので歩かないのですが、ここは遠回りしても鳥居から入ったほうが良さそう。

木漏れ日がキラキラと美しすぎる

この先の手水舎は左右に2つもあって、とてもかわいい!

カラフルでとってもオシャレな手水舎
龍さんがにぎやかにお出迎え!
美しい拝殿は蛭子大神

ここまででも来て良かったと思える神社なのですが、本当の見どころは左奥ご神体(こしき岩)への道から。

古代の石造りのお社・大地主大神(おおとこぬしのおおかみ)
ご神体のこしき岩は、周囲が40m・高さ10mの花崗岩
大阪城ともつながりが
切り出そうとした城主の刻印2つがはっきりと残る

ご神体を大阪城の石垣に使うために、切り出そうとした跡が残っています。
豊臣が築上の時も、徳川が再建の時も、その度に不思議なことが起こって切り出せなかったようです。

古くから“白い龍が住む神さまの岩”と恐れられ、現在でも白い煙が立ち上ることがあるそう。

こしき岩の裏側には石切職人のノミの跡が残る

伝承の民話の詳細は、下記公式HPにあります。

まだまだ見どころは続きます。

龍神さまをお祀りしている貴船社
北ノ磐座
大阪方面が見渡せる場所も

ご神体以外にも、たくさんの神さまがお祀りされています。

六甲山の菊理姫さま
伊勢神宮遙拝所(天照大御神)と稲荷社が2つ
不動明王さまと水神さまが並ぶ
水神さま(みつはのめのかみ)の場所からは太古から霊水が湧き出る


ひとまわりしても、まだ帰りたくなくてウロウロ。
御利益のためとかではなく、この気持ちの良い場所にずっといたい、という感じがします。

帰ろうと決意し、光が美しい参道を歩いて最後の鳥居の前まで来た時、急に前方からサーっと、強いけど気持ちの良い風が。

思わず『また来ます!』といって神社を後にしました。


【おまけ】

五月は、思いがけずおでかけ月間となりました。
写真をまとめたり調べたりしているうちに、次々と行きたい場所が出てきて、なるべく早く投稿!を繰り返し、予想外に忙しくなってしまいました。

越木岩神社は五月の最後に行った神社でしたが、水神さまの場所で、この神社が別格に空気が澄んでいる理由がわかりました。

参拝中も、貴船神社のように水のせせらぎがずっと聞こえている。
住宅地の中に神社がある今でも、湧き水があり六甲山からの水があちこちに流れ、神社をずっと浄化し続けているようでした。

帰ってから調べてみると、この地域の大きな水のキーワードは夙川、のようです。
バス停『越木岩神社北』を降りた時に、の音が聞こえてきたので見に行ってみると…

夙川の上流?

神社まで歩いている時もずっと、ザーっという川の音が聞こえていました。
道を間違って、川にまた出てしまった時の写真。

こちらも美しい夙川

雨上がりで水量が多かったのかもしれないですが、神社までの行き帰りもずっと水の流れる音で浄化されているような、こんな参拝は初めてでした。

ちょっと気になるので今度行った時には、バス停から反対側にある北山公園にも寄ってみようと思います。

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