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おいしいミュシャ展『堺アルフォンス・ミュシャ館』

日本のイラスト・漫画・アニメにも大きな影響を与え、ファンも多いアルフォンス・ミュシャ
誰もが一度は作品を見たことがあるかもしれないけれど、約500点のコレクションを持つ美術館が大阪府堺市にあることは、あまり知られていないかも。

今年のミュシャ館の企画展は、『おいしいミュシャ  5感であじわうアール・ヌーヴォー』(~2023.7.30迄)。

詳細はこちら ↓

JR阪和線・堺市駅から、直通の通路を通り3分。
商業ビルの2Fが入口、3Fと4Fが美術館になっていて、雨に濡れることもなく行ける、アクセスの良い場所にあります。

(後でわかったのですが、展示室入口のQRコードを読み込むと、無料で音声ガイドをスマホで視聴できたそうです。※イヤホンが必要)

3Fと4Fのエレベーター装飾
巨大な鏡の前に、アール・ヌーヴォーのテーブルセッティング


今回の『5感であじわう』企画展でとても記憶に残ったのは、『嗅覚』コーナーの、作品に合わせたスペシャルフレグランス

花の香りのコーナーには高野槙木曽ヒノキとブレンドした香りもあり、嗅覚を刺激されるとても興味深いものでした。

スペシャルフレグランスの詳細はこちら ↓

館内にはきれいなフォトスポットも


このように日本でいつでもミュシャの作品を見ることができるのは、「カメラのドイ」創業者の土居君雄さんが作品を買い集め、多くの人が鑑賞できるように、ご遺族が堺市に寄贈してくださったおかげです。

昨年、中之島美術館ロートレックとミュシャ』展の講演会で、土居さんの依頼で買い付けに奔走した尾形寿行さんから、お話を聞いたことを思い出しました。
海外のオークションで作品を競り落としたお話など、わくわくするお話ばかりでした。



土居さんはミュシャの息子さんとも親交が深く、1989年にはコレクション形成に尽力した功績から、チェコから文化功労最高勲章をもらっています。

ミュシャ館に寄贈された約500点の作品は、フランスでの初期からチェコでの晩年に至るまでの制作活動を知ることができる、世界でも珍しいコレクションだそう。

ミュシャ好きな方に、一度は来館をおすすめしたい美術館でした。



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