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奇跡の歌声・小田和正TOUR2023「こんどこそ、君と!!」

2023年5月25日、大阪城ホール。
小田和正さんのコンサートに、初めて行けることになった。
いつかは生の歌声を聴いてみたいと、ずっと思い続けて数十年。

御年75歳らしいのだけれど、声の美しさとハリは変わらない。
もう『日本の宝』・・国宝級かもしれないと思うほど。
デビューしてから50年以上ずっと、歌詞が美しくささってくる歌声は、奇跡としか思えない。

過去のコンサート映像で見ていた通り、今回もアリーナにはマラソンコースのような道。
歌いながら移動し円形に作られた2か所では止まって、マイクスタンドを立てて歌っていた。
大きなホールでも、近く感じられるようになっていた。

一緒に歌っても良い曲は、ホールのあちこちに設置された画面に歌詞が流れる、とっても親切なシステム。
マスクは必須だけど声出しOK!とのことで、かなりの人が一緒に歌っている。

愛を止めないで』を歌ってくれた時は、涙があふれてきて、一緒に歌えなくなってしまった。

音楽は無意識の過去に、一瞬でタイムスリップさせてしまう。
でもなぜ涙が出るのかは、よくわからなかった。

他にも懐かしいオフコース時代の曲は、何曲か入っていた。
ずっと一番好きだった『生まれくる子供たちのために』を歌ってくれた時は、予想していなかったこともあって、今度は感激のあまり号泣。

他にも名曲はたくさんあるけれど、この曲だけは何か特別
平和が当たり前でなくなってきている現代だから、なおさら響くのかもしれない。

調べてみると、大ヒットした『さよなら』の次のシングルレコードとして、1980年3月5日に発売された曲だったそう。
リリース当時のインタビューが、Wikipediaに載っていた。

こういう曲をシングルにするっていうのはやっぱり、盛り上がったときにしかできないでしょ?
普通のときに出していたら、良い曲だけど地味だ、っていわれるだけ。
そう何回も何回もラジオなんかでかかるっていう曲じゃないしね。
で、この時期にそういう曲を出して、次の活動につなげていきたいんだよね。
これはオフコースのテーマ、というか、僕自身のテーマなんだよね。
日本はどうなっちゃうんだろう、という危機感て前々からあるでしょ?
でも結局、公害どうのこうのっていっても、そんな騒ぎはすぐ下火になっちゃう。
それで公害が実際に下火になってるか、というと逆にエスカレートしてるわけだよね。
日本人って、そういう部分で飽きちゃうんだ。
それを自分自身でも意識しているべきだと思うんだ。
そんな意味で出しかったのね。
みんなが、これを言葉でどういうふうに理解するかわかんないけどね。

Wikipediaより引用

売れそうな曲でないとシングルとしてレコード発売してもらえなかった時代に、どうしてもこの曲を自分自身のテーマとして、シングルリリースしたかったらしい。

ご自身にとってもそんなに大切な曲だったことを、今まで知らなかった。



コンサートでは休憩時間もはさまず、ほぼノンストップで2時間以上歌っていた。
あとでセトリを確認すると、2回のアンコールを入れて、合計23曲
70歳を過ぎても毎年同じボリュームのコンサートをやり続けるというのは、どれくらい大変なことなのだろうか。


長年の念願が叶い、もう思い残すことはありません・・、という気持ちにさえなった、大満足のコンサートだった。

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