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CACAO STORE-カカオストア ベネズエラ チュアオ70%-

 夏の暑い盛りに開封した、CACAO STOREのベネズエラ産カカオ豆使用のダークミルクチョコレートのログです。
 日付は8月6日となっているから、2か月以上前ですね。すみません(?)。

 ミュゼ・ドゥ・ショコラ テオブロマのオーナーシェフ、土屋公二氏によるセレクトショップ、CACAO STOREの製品です。
 ベネズエラ産チュアオ豆は、とても希少であると言われています。以前もこのマガジンのどこかに書きましたが、チュアオ豆はクリオロ種という病害などへの耐性の弱い品種で、栽培農家や産出の数がとても少ないのですね。
 クリオロの遺伝が純粋に近いほど、その価値は高いとされ、ベネズエラのチュアオ村を含めドミニカ共和国、メキシコ、エクアドル、マダガスカル、ジャマイカ、トリニダードの熱帯雨林にその可能性のある農園が潜んでいると噂されているそうです。

 そして、そのような希少なカカオ豆産地を見出し、プレミアムチョコレートに仕上げた世界的にも権威のあるブランド(例えばイタリアのアメデイ、フランスのヴァローナ)が現地と取引をすることにより、さらにその価値は上がることとなります。

 あるウェブサイトに掲載された記事によると、奴隷であった彼らの祖先は、スペイン王室の食料庫や製菓業者のためにカカオを栽培していましたが、現在は世界の一流の鑑定家のためにカカオを生産していると言います。チュアオ村が設立された17世紀ごろと現在の違いは、彼らが今ではかなり多額のお金を受け取っているという点だと言います。
 また、一説には闇市場の繁栄が噂されるとか。

 先日読んだ『インディアスの破壊についての簡潔な報告(ラス・カサス著)』にはベネズエラ王国も出てきます。
 ベネズエラ王国では金が産出されたため、この地域の先住民族インディオたちはそれに目をつけたスペイン人、ドイツ人などといった征服者コンキスタドールに掠奪や虐殺を受けました。
 ベネズエラやその他「金脈」を多くもつおかげで、時代が違っても外部からのさまざまなパワーを受けつづける彼らにとって、豊かな生活というのは一体どういうものなんだろう、と考えてしまいます。

 前置きが長くなってしまいました。
 そろそろ気温も落ち着いてきて、保管庫のチョコレートも尽きてきたな、というところなんですが、チョコレートの価格もずいぶんあがってきているみたいですね。

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ベネズエラ チュアオ70%
やわらかめの酸味を帯びたカカオの深みのある香り。酸味は果実味でなく、ウッディさを感じます。
グレープフルーツや、濃厚なプルーンの味わいがあります。他には甘酸っぱいベリーや、苦みを含んだ甘夏など、フルーツ感がぎっしりです。柑橘類の苦みと渋みは、心地よい程の良さ。
フルーティな味わいに、渋みや苦み、まろやかさが含まれていて、アフターは明るい味わいが口中に残ります。
口どけは滑らかで、水分と油分のバランスがとてもいい。粒子が細かくてするするとした舌触りです。

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 後日、コーヒーと合わせてみたところ、カカオのフルーティさはほとんど失われてしまうペアリングでした。ただ、単独では感じ取れなかったカカオのコクと甘みがかすかに出現しておもしろかったです。

 ところで、このタブレットですが、開封した時点で賞味期限が1か月ほど過ぎていました。うっかりしていたわけですが、まあ、エイジング(熟成)ってことで、あまり気にもしませんでした。
 味わいがまろやかだったのは、もしかしたらこの理由によるのかもしれません。

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今日の「ニュース」:JAフーズおおいたのおいしいジュース、「つぶらな○○」シリーズはCOOPで買うのが安いということを、最近知りました。

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