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野菜たっぷりのお昼ごはん

 宮崎で鰻を食べたかったんです。
 宮崎の鰻と、ふつう肝吸いのところ、宮崎では『呉汁』という大豆をすりつぶして汁物に仕立てたものが出てくるらしく、それも食べてみたかった。友人の1人が好きな店に行こうと、3人で現地集合の待合せをしていたら、先に着いた1人から駐車場までいっぱいという電話が入りました。土用だったのです。知ってはいたけれど、平日だし、宮崎は市内にもたくさん鰻屋があるみたいなので、入れるだろうと高を括っていました。時間に限りがあったので、時間待ちの選択肢はない。とても残念です。

 まあ残念がっても仕方がないので、他のおいしいお店の予約電話をしてもらったら、入れました。
 こちらのお店、ふだんは予約なしでは入れない人気店だそうです。この日は奇跡的に滑りこみの残りひとテーブルを取れたという次第でした。

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 宮崎には土地がたくさんあるから、こんなふうにゆったりとしたお店が多いとおもいます。それがとてもうらやましい。

 どのおかずもおいしくて、3人ではしゃぎながら一つ一つ味わいました。自分で食べるとき、私はものすごく手を抜くので、こんなふうに丁寧な作り方をしません。味付けも色どりも品数も、すべてがおいしくてうれしい。
 私は知らなかったんですが、大分の方なんかでは味噌汁にへべすを入れるんだそうですね。このお店の味噌汁は、そのへべすの味噌汁で、すっごくおいしかったです。お水を入れたカラフェにも、へべすが浮かべられていました。はぁ~ おいしい。

 店内には、食材やコーヒー豆の販売コーナーもあり、おみやげにといって友人がコーヒー豆とグルテンフリーの米粉麺を持たせてくれました。

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 持ち帰ったコーヒーの袋を開けてみると、豆は明るい茶色をしていてかさっとしていました。いつも飲む父のコーヒーは深煎りなので、こげ茶色だし油分のてかりがあります。浅煎りのものはときどきどうしようもなく苦手なので、ちょっと不安を感じつつ、挽いてみます。焼き栗みたいな甘い香りがしました。
 パカリのチョコレートをひと欠け口に入れて、その後にこのコーヒーを飲むと、カレーやスパイスの風味が広がってびっくり。コーヒーだけを飲んでも、甘みがあってあっさりとして、最後までおいしく飲めました。

 米粉麵はまだ食べていません。いくつか種類があった中で、こちらはビーツの鮮やかなマゼンタ色です。どうやって食べようかとたのしみにしています。

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ON THE KITCHEN/宮崎県宮崎市阿波岐原町

 鰻にはふられてしまったけれど、このお店に入れたのはすごくラッキーだったとおもいます。近所にあったらいいなー。
 友人たちは、私が行くたびに素敵なお店に連れていってくれます。私は長崎でこのように案内できるか、外食をあまりしないので不安です。


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