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BENOIT NIHANT-ブノワ・ニアン バラコア 74%-

 ベルギーのショコラティエ ブノワ・ニアン氏はチョコレート職人になる前は製鉄エンジニアという、ちょっと変わった経歴を持っています。
 先日手に取ったのはキューバのバラコアというカカオ豆を使用したタブレット。コンチング時間は68時間と書いてありますが、コンチングの違いなどまで含めて味わえるようになるまでは、まだまだ、経験が足りません。

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BARACOA 74% タブレットは明るい赤茶色。ミルクや練乳、それから微かにハーブの香りがします。口に入れて、序盤はダークなキャラメル、次いでほんの僅かにトウガラシのようなぴりぴりとした刺激を感じます。酸味を含みナッツのコクを持った味わいと、どこかトロピカルな風味があります。最後にはウッディさとスモーキーな香りを口の中に残して溶けていきました。派手さのない穏やかなおいしさ。このショコラティエの特徴ともいえる、大変シルキーな口溶けです。

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 どこまでも個人的なこの一人遊びの記事について、スキを押していただいたり、ときどきはコメントで反応をいただけたりして、そういうのってとてもうれしいです。ありがとうございます。

 味覚を育てるには幼いころからの食事が大事みたいですが、うちはけっこういい加減だったと思います。カップ麵や出来合いのものについては、父も母もあまり好まなかったので、食卓に出ることはかなり少なかったのですが、お菓子に関しては無法地帯。商店街の中にあったうちの店の近所には駄菓子屋が2件あり、そういうところで子どもが好みそうなお菓子を買っては食べていました。
 たばこを吸っていたこともあるので、これもかなり味覚に影響しただろうなとおもいます。自分のことながら残念。

 これからは、味覚や嗅覚、触覚をいっぱい使って、おいしいチョコレートやいろいろの食べものをたのしみたいところです。


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