読書感想文:観察力を磨く名画読解
ネタバレ無しです。
さて、地元の美術館で絵画の企画展がある、という事で予習として妹が図書館で借りてきたのがこの「観察力を磨く〜名画読解」でした。
どういう本なのだろうと興味がわき、チラリと中に目を通すと、絵画の歴史どころか年表すら載っていませんでした。
え、年表で絵の成立を確認しないの?年表とか把握しないで、絵画展の一体何を見ようとしているの?
と、まず最初に思いました。けれども本書を読み始めると、そんなことは、絵画とはこう見るのだという私の偏見だった事が分かりました。
結論から書きますと、本書を読むと、知識ゼロでも絵画の見方が分かるようになります。しかも、私はより絵画に親しみを感じるようにもなりました。
そればかりでなく、その絵画の見方を通して日常生活や仕事でどんな事に注意してコミュニケーションを取ることが良いかのヒントも得ることができました。
…このように書くと大袈裟かもしれないと思いますが、読了後に、仕事の取り組み方が変化している事に気付きました。
https://note.com/_1609/n/neac9b86f8064
現場体制の変化とリストラを目撃してから
という過去記事に書きましたが、今の職場は以前よりギスギスした感じになっており、ある現場責任者に対してスタッフが良い感情を持てなくなっています。
そうなると、嫌でも感情に引きずられてしまいコミュニケーションに支障が出てしまいました。
仕事に支障は出したくないが、あの人とあまり話したくない…
最低限のやり取りで済ませたい…
結果、現場は回っていても雰囲気は良くない、いつか大事故が起きてもおかしくない、という懸念が払拭されませんでした。
ところが本書を読んだあと、コミュニケーションについてのヒントを得たことで、自分の中にある悪感情と折り合いをつけ、この現場責任者とも頻繁にやりとりする事が苦ではなくなりました。
読了後から実践を始めてまだ短いので、今後どうなるか楽しみでもありますが、本書は私のコミュニケーションに対する姿勢と物事を客観的に見る方法に変化をもたらしました。
読んで面白く、実践して楽しいという二度美味しい本だと思います。
この感想文で本書に興味を持っていただけたなら嬉しいです。最後までお読みいただきありがとうございます。
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