クリスマスになると、ふと思い出す美容師さんがいる。 3年前のイヴの日、私は好きな男の子と会う約束をしていた。夜にオシャレなバルで食事をし、その後はイルミネーションを見ながら散歩する予定だった。 まだ付き合っていないけれどお互い両想いの関係であり、私はとにかく朝から気分が浮ついていた。 「クリスマスなら絶対なにか進展ある……！」そう考え、まだ何も起こっていないのに胸をドキドキさせ、「とびきり可愛い自分を見せるぞ！」と張り切ってクローゼットのドアを開けた。 コーデはこの日のた
スラっとくびれた細長いグラスに注がれている、黄金色のビール。 プクプクした小さな泡が上品に、そして自由に立ち上がり、ビールの美しさを益々引き立てている。 少し残業した夜に飲むビールはまさにご褒美。 フワっとした優しい泡からｼｭﾜｯとした冷たい液体が滑りこみ、喉を勢いよく流れ、苦みと爽快感と共に身体の疲れを浄化してくれる。 「あぁぁぁぁうっっめぇぇ」と思わず天を仰ぐ。 もっと残業しても良かったかも…いや、もっと残業した方がもっとビールが美味しかっただろう、と考えてみる。 そうす
こんにちは。 ソーダ味のアイスのような水色の空に涼しい風が吹き、清々しい朝となりました。夜中に雨が降ったようで、濡れた地面から湿った土の香りが立ち込めています。 こちらの街は、年末感たっぷりの静かで穏やかな空気が流れています。 「こんな中途半端な田舎嫌い」と何度も思ってきましたが、今日は好きです。 今年は祖母が亡くなり、真夏日の中お葬式をあげました。 「どんどん泣いてもいいのよ」と、流れる涙をどんどん蒸発させてくれるような、力強い日差しが照りつけていました。 その後すぐに秋
真っ白い箱を開けると、真っ赤なイチゴや宝石のように光るナパージュ、 ピスタチオ色のクリームをまとったカラフルなケーキ達が姿を現した。 ホワイトデーのお返しにと彼が買ってきてくれのだ。 「ぜんぶ食べていいからね！」 私よりも気持ちを高揚させながら、隣で彼が言う。 箱の中には、シュークリーム、みかんのムース、ピスタチオとラム酒のケーキ、 白苺のタルト、ピスタチオのフレジェ……全部で5個ある。 5個もあるのに、その中には、私の好きなショートケーキは無かった。 むしろ、全く興味のない
現在ロングヘアのわたし。 ほぼ毎日アイロンをして、時々140°くらいの熱で巻いたりする。 ドライヤーは面倒くさいから８割乾いたら終了。 シャンプーとリンスのみ使用して、その他のケアは無し。 これだけ見ると、髪のケアを一切せず髪を痛ませるような事しか していないようだが、実はわたくし、 髪質を褒められるんです♪ それも美容師の方から！ これには生まれもった髪質もありますが もう一つ理由があると思いまして、それは 美容院専売品のシャンプーリンスを使用しているから。 あなた
私が今まで観てきた映画の中で印象深く残る作品、「俺たちに明日はない」。 この映画、ご存知ですか？？ 世界恐慌時代、アメリカに実在したボニー&クライドというカップルの 生き様を描いた作品なのですが、この２人は普通のカップルとは全く違う。 それは、 殺人・強盗を繰り返し、逃亡しながら生きていく犯罪カップル。 ボニー（上記添付写真にて、右から２番目）が刑務所帰りのクライド（中央に立つ男性）に惚れ込むことから物語が始まるんですよね。 この２人を中心として強盗を始め、貧しい農家の
私は二卵性の双子。 もう片方も女の子で、私が姉。片方が妹。 妹は私よりもチビッ子で、色白。 比較的穏やかな私と比べ、妹は活発な性格で何にでも器用にこなしてしまう。 見た目も性格も正反対な妹がいる。 仲良くなった友人に双子だとカミングアウトするとき、大体は、「えぇー！そうなのぉ？！」と目をまん丸に開け、特別感に浸らせてくれるリアクションを見せてくれる。 そして次に、「双子ってどんな感じなの？」と質問してくるまでがセット。 小・中・高・大学・社会人と同じセットリアクションを受け
