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子宮からの仲 ”双子”

私は二卵性の双子。
もう片方も女の子で、私が姉。片方が妹。
妹は私よりもチビッ子で、色白。
比較的穏やかな私と比べ、妹は活発な性格で何にでも器用にこなしてしまう。
見た目も性格も正反対な妹がいる。

仲良くなった友人に双子だとカミングアウトするとき、大体は、「えぇー!そうなのぉ?!」と目をまん丸に開け、特別感に浸らせてくれるリアクションを見せてくれる。
そして次に、「双子ってどんな感じなの?」と質問してくるまでがセット。
小・中・高・大学・社会人と同じセットリアクションを受け続けてきたもんだから、こちらも返答用としての台本ができてしまった。
「そうなのー二卵性の双子なの〜。
 べつに、普通の姉妹っていう感じだよ〜」
この通り、たしかに双子は「普通の姉妹」。(つまらなくてすみません、、)
生まれて物心がつく前から隣で一緒にご飯を食べて、お風呂に入って、お布団を共有し合ってきた仲だから、この関係に慣れてたというか……どんな感じと聞かれても特に大したことは言えない。

双子でよかった点、悪かった点を挙げるとキリがない。
ただ、最高によかった点としては、
笑いのツボが一緒のこと。たまーに、考えていることも一緒のこと。
すっっごいくだらない話や誰にも理解されない様なギャグでお互い大笑いしたり、
私が曲を口ずさんだら、”私もそれ頭の中で流れていた!”と、
夕飯にししゃもが食べたいと言ったら、”え、私もししゃもみたいな卵がある魚が食べたいと思っていた!”と、同じことを考えていたりする。

双子だけど、正反対の性格な私たち。
正反対の私達だから、もし双子じゃなかったら仲良くなってなかったはず。
正反対の私達なのに、通じる部分があるのは、子宮の中から一緒だったから。

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同じ場所で命が誕生し、お母さんの栄養やお腹の中を分け合ってきた。
(活発な妹は容赦なく私を蹴っていたと思う)
双子として生まれ、お家でも保育園でも学校でも同じ時間を過ごしてきた。
そして社会人になり、それぞれ独立しても、たまにランチをしたり買い物したり。
(たまに暇つぶしの相手として利用されることも、、)
もう遠い昔のように、口喧嘩や物を投げ合うこともしなくなった。

小さい頃は双子なんて嫌だった。「二人で一緒」という扱いにされることが。
でも大きくなると、楽しく感じる時もあるし、存在をありがたく思う時もある。
これからも変なことで笑い合って、美味しいもの食べに行こうねぇ。

死ぬまでよろしくな。

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