私のトツキトオカ
日本では、妊娠〜出産までの所要期間は10ヶ月と10日と言われている。(※海外では、最終生理日からカウントしないため9ヶ月と言われている)
現在、ようやく臨月、そして正産期である妊娠37週目に入り、いつ産気づいてもおかしくない状態になった。
ありきたりだけどここまで「長かったようであっという間」の10ヶ月間だったように感じている。
赤ちゃんが産まれて、バタバタしているうちにこの妊娠期間のことを忘れてしまわないように記録として残しておこうと思う。
妊娠1ヶ月目(2020年8月)
不妊治療のクリニックに通い始めて1年が経とうとしていた。
ホルモン剤の補充を使いながらのタイミング法も、4度の人工授精も失敗に終わり私たち夫婦は体外受精に踏み切った。
自分のお腹にドキドキしながら注射したり、卵胞がうまく育たずホルモン注射を打つため三日連続「明日も来てください」と言われて仕事との調整におわれたり、麻酔を使わずの採卵で激痛に悶え、卵子がたくさん採れたにも関わらず受精卵は2つしかできず一喜一憂した。
移植日がたまたま自分の誕生日前日に決まり、モニターで小さな小さな卵が自分の子宮の中にそっと置かれた光景は忘れられない。
移植後10日ほどで採血により妊娠が判明。心が高鳴った。
妊娠2ヶ月目(2020年9月)
全妊娠のうち、20%の確率で流産が起きることを知る。特に心拍の確認ができる前の段階だと流産の確率が高く、安心できる段階ではないとのこと。
万が一のことを考えて、あまり妊娠したことを喜びすぎないよう自分を諫める。
高温期が継続し続けているので日中熱っぽくボーッとすることや無性に眠くなることが増えた。
ドラマでよく見かける突然トイレに駆け込み吐くようなシーンが自分にも起きるのかなあと妄想する。
直属の上司にのみ妊娠したことを報告。
9月後半、ようやく心拍を確認し少し安心する。不妊治療のクリニックも卒業し、通常の産婦人科に転院する。
憧れだった母子手帳をもらって感激。
妊娠3ヶ月(2020年10月)
食欲が異常にわく。甘いものがとにかく食べたくなり、洋菓子よりはカロリーが低そうな和菓子を常備。
在宅勤務であることをいいことに仕事しながらモグモグ。ホルモンの影響からかこの頃から早朝に頻繁に目が覚めるようになる。
眠気がひどい時には15分程度の仮眠をとりつつ仕事。
10月末、双方の両親に妊娠報告。夫の母は号泣。うちの両親には父の誕生日にサプライズ報告をし、父はびっくり&感慨深い様子。母は至って冷静。
父は「孫と一緒にディズニーランドに行きたい」だのすでに孫バカ発言を連発。
妊娠4ヶ月(2020年11月)
いわゆる流産の可能性が高いと言われる12週の壁を突破し、なんとなく妊娠している状態に身も心も慣れてくる。
体調も落ち着き、異常な食欲や熱っぽさがひいてきた。
検診ではエコーですっかり人の形をしているベビーの様子を見て感動する。
なんとなく下腹がぽっこりしてきたように感じられる。
妊娠5ヶ月(2020年12月)
安定期に入り、ついに性別も判明!
夫が希望していた、女の子。
アカチャンホンポや西松屋に行って、ついつい女の子の服を見て可愛さにデレデレしてしまう。
名前を考え始める。
戌の日のお参りに行って安産祈願をする。
なんとなくお腹が痙攣しているような「ピクピク」という感じが分かるようになりこれが胎動・・?もっとはっきり感じたい!とヤキモキする。
妊娠6ヶ月目(2020年1月)
産休開始日が2月中旬に決まり、引き継ぎ作業のスケジュールも確定したタイミングで会社の同僚に妊娠したことを公に報告。
頭の中はすでに仕事<<<<<産まれてくる赤ちゃんのこと でいっぱい。
何を揃えたらいいのか調べたり、必要なグッズを本格的に買い揃え始める。同僚のママさんからお下がりを大量に頂き、ベビーベッドや抱っこ紐、ベビーカーなどの大物が揃う。
妊娠7ヶ月目(2020年2月)
仕事を納め、産休に入る。最終出社日はたくさんの人から嬉しい言葉ももらい、なんだか退職するような切ない気持ちに。
お腹がそこまで大きくないうちに!と張り切ってベビー用品の買い出しや部屋の掃除、携帯の機種変更など産休中にやろうと思ってたことに一気に手をつ始める。
参考: 産休中のTODO
この頃からドクターに赤ちゃんのサイズが小さめだねと言われ不安になる。
妊娠8ヶ月目(2020年3月)
赤ちゃんはやっぱり小さめだと2週間の検診の度に言われる。
サイズ以外に特に問題は見つかっておらず原因も不明。きっとこの子の個性で、元気な赤ちゃんが産まれるはずと気持ちをできるだけ前向きに保つようにして過ごす。
膀胱を殴られたり?時には痛いほどの元気な胎動を感じられてなんだか赤ちゃんに励まされているような気持ちになる。
産まれたらこの胎動の感覚も忘れていってしまうのかと思うとなんだか寂しい。
ベビーグッズも入院グッズも揃い、マタニティフォトも撮ったりと産休中にやりたかったことリストも7~8割方は網羅できたような状態になる。
桜の花が咲いた様子を見て「春だ〜もうすぐ産まれる〜」と感慨深い気持ちになる。
妊娠9ヶ月目(2020年4月)(現在)
赤ちゃんのサイズが平均よりも若干下回り、通院先のクリニックから万が一のためNICUの併設されている大学病院への転院を進められ大ショック・・
赤ちゃんの体重が2300g以下だった場合には出産後NICUに入れる必要が高いそう。
転院先の大学病院は普通分娩しか選択肢がなく、私は無痛を希望していたこともあり二重に落ち込んだが、赤ちゃんが無事産まれてきてくれることを第一にと思い、転院を決心。
相変わらず、サイズ以外の問題は見つからない。
ドクターからは赤ちゃんを大きくするためにお母さんができることはそんなにないと言われたが、横になっている方が胎盤に血流が流れやすくなるとのことで赤ちゃんの成長には好ましいそう。
今まで良かれと思っていてやっていた散歩やヨガを控え、できるだけゴロゴロする生活にシフト。
赤ちゃんを太らせるためと言って、食べ過ぎはNGとのことだったが、我慢せず食べたいものを食べては横になることに。母体の体重は当然増加中。
できるだけお腹の中に赤ちゃんが長くいて、大きく育って出てきてくれることを願いつつ体はゴロゴロ、心はソワソワ。
そんな臨月。
妊娠するまでは、こんなにも妊娠期間の十月十日がドラマチックで、
不安や喜び、
たくさんの感情や想いを自分にもたらす期間になるということを知らなかった。
赤ちゃん、私のお腹の中に来てくれてありがとう。もうすぐ会えるね。
きっと妊娠期間の十月十日は十人十色なんだろうなと
妊娠中のお仲間は何を考え、何を想っているんだろうと、思いを馳せてみる。
そんな春の雨の日。
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