ノンアルコールがバズる理由＃４ノンアル日記

こんにちは。
ノン・アルオです。

これから10年の間にノンアルコール市場は活性化する気がします。

その理由を世界トレンド予測の大手MINTELが発表した「2030年までの10年の間に消費者が求める７つの要素」から読み解いていきましょう。

１WELLBEING・・・心身の健康を求める
ミレニアム世代とそれに続くZ世代は自分の健康状態を大切にします。人生100年時代とも言われ自分の心身と向き合う時間が増えます。アルコールを摂取せず体への負担を減らそうと考えるのは必然です。ノンアルールへと嗜好を変化させる人は増えていくでしょう。

２SURRUNDINGS・・・外の世界との繋がりを感じる
消費は「もの」から「こと」への時代に変化しています。「誰が」「どこで」「いつ」「どのよう」に生み出したのかという背景が大切になります。ノンアルコール飲料もただアルコールを抜いただけでなく、開発秘話や生産者の姿が見える商品が求められるでしょう。実際、イギリスロンドンでノンアルコールスピリッツの先駆けとなったSeedlipは開発の背景を非常に大切にしています。

３TECHNOLOGY・・・科学技術で現実世界とデジタル世界の解決策を探す
ノンアルコールビールが世に出た理由の一つに飲酒運転の防止という側面があります。そうした意味でアルコールの発生を抑制する技術や脱アルコール技術は問題を解決するのために作り出された科学技術だと言えます。これからの時代はAIで地域ごとに人の嗜好を分析し、ターゲットを絞った商品が開発されるかもしれません。

４RIHGT・・・尊厳、保全、支援を感じる
現在プラスチック製品の廃棄・大量消費が問題視され、マイバックの導入や代替資源の活用などの動きが活発化しています。消費者は商品の価値だけでなく、消費による世界への貢献感を求めています。ノンアルコール飲料もラベルや容器などの工夫でよりクリーンな印象を消費者に与えることができるに違いありません。

５IDENTITY・・・社会における自己とその立ち位置を理解し表現する
価値観の多様化する世界で自分を消費という行動で表現するようになります。「誰かが持っているから欲しい」ではなく「私はこうゆう人間だからこれが欲しい」。こうした価値観を今の若者は共有しはじめています。ノンアルコールも自分という人間を表現する一つの手段となりうるでしょう。

６VALUE・・・投資で明白で重大な利益を得ることを求める
無駄な消費を望みません。バブルの時代であればお金を使うということ自体に人々はステータスを感じていました。しかしバブル崩壊、世界大恐慌そしてCOVID-19パンデミックによって人々の消費に対する価値観は大きく変わっています。比較的高価な酒で得られる一瞬の快楽だけでは幸福になれないことに多くの人が気づき始めています。ノンアルコールがそれを補うニーズとなるかは消費者を満足させる品質と価格設定にかかっています。

７EXPERIENCES・・・刺激を求め、発見する
人類は常に新しい何かを求めています。ノンアルコールも従来の方法以外にも、新しい作り方でノンアルコールの代替となる飲料を作るAltenative to alcohol という概念が生まれshrbなど新しい飲料が誕生しています。さらに、新しい刺激を体験できる工夫が売り手には必要となってくるでしょう。

まとめ
MINTELが示す７つのキーワードからノンアルコールが流行する理由、ノンアルコール飲料の販売に必要な工夫を示しました。

・WELLBEING Seeking physical and mental wellness.
・SURROUNDINGS Feeling connected to the external environment.
・TECHNOLOGY Finding solutions through technology in the physical and digital worlds.
・RIGHTS Feeling respected, protected, and supported.
・IDENTITY Understanding and expressing oneself and one’s place in society.
・VALUE Finding tangible, measurable benefits from investments.
・EXPERIENCES Seeking and discovering stimulation.
Mintel「Global consumer trend 2030」より引用

参考文献
https://www.mintel.com/global-consumer-trends