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その日は雪が降っていた。

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創作大賞2023応募作品
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記事一覧

その日は雪が降っていた。

9話 兄の言う通り、母はすぐに来た。 多分もう床に就いていたのだろう、いつも割ときちんとし…

黒猫
5か月前

その日は雪が降っていた。

8話 ※暴行シーンがあります。軽いものですが注意 7時半を周り、もうすぐ花火が上がる時刻が…

黒猫
10か月前
7

その日は雪が降っていた。

7話 アンジュの家は今どき珍しい純和風の古い家だった。 言い出しっぺの早川は浴衣がなかなか…

黒猫
11か月前
16

その日は雪が降っていた。

6話 アンジュと一緒に帰った日からあっという間に2週間が過ぎた。 夏休みに入り、あたしは所…

黒猫
1年前
1

その日は雪が降っていた。

5話 蝉の声がやたらとうるさい帰り道。 あたしは何を話せばいいのか、何を話したかったのか、…

黒猫
1年前
5

その日は雪が降っていた。

4話 5限の終わりを告げるチャイムが鳴り、廊下が俄(にわか)に騒がしくなる。 目を擦らないよ…

黒猫
1年前
1

その日は雪が降っていた。

3話 アンティークドール改め、電波美少女の爆弾発言は瞬く間に学年中に広まった。 朝は超のつく美少女転校生にみんなぎゃあぎゃあ騒いでいたのに、お昼休みになった今、彼女はにこにこしながらあたしの一挙手一投足を紙パックの牛乳片手に眺めている。 勿論、周囲には誰もおらず、しかし遠巻きに見守られているのは解って、正直言えば大変居心地が悪い。 「萩原。顔、阿修羅みたいになってるよ」 「うるさい早川、黙っておたべ」 今日はいつもつるんでいる子が休みだからか、一緒にお昼を食べていた早川にげ

その日は雪が降っていた。

2話 「連絡事項は以上だ!一時間目は女子はプールだぞ、男子はマラソンだから遅れるなよ〜」 …

黒猫
1年前
3

その日は雪が降っていた。

あらすじ 中学三年の夏、自分の性嗜好について悩んでいた瀬那のクラスに季節はずれの転校生、…

黒猫
1年前
6