右にアキレス。左にツウフウ。
よく足を痛める。太りに太ったこの体と、溜めに溜めたストレスのせいだ。右足が痛むときは「アキレス腱」が腫れる。アキレス腱滑液包炎ではないかと自己診断し、対応しているが、本当のところは分からない。左足が痛むときは「痛風」だ。痛風というと贅沢病というイメージが強いかもしれないが、近年の研究においては「運動不足」や「ストレス」がその大きな原因であることが分かってきている。こちらも自己診断だが、こちらは痛風で間違いないだろう。
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ここ数日ぼくはよく歩いた。一週間のうちに二度もひとりで散歩へ出かけたうえ、母とお出かけをするのに歩くこともあった。
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ちょっと歩いたくらいで足を痛めたりなんてしないだろう、と思われるかもしれないが、そんなことはない。なぜならぼくの体重が「三桁」だからだ。
体が重いことはそれだけで害悪だ。太っていることでイジメを受けたり、拒絶されたりすると、体のみならず、こころにも良くない。
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164センチほどの身長に三桁の体重。そのアンバランスな体型はまるでどこぞの猫型ロボットだ。彼はロボットだから足を痛めたりすることはないだろうが、ぼくは違う。
実は、この数日間、ずっと右足の踵に痛みがあった。痛みは軽度でありちょっと歩く分には平気そうだったので、あまり気にせず歩いていたんだよ。すると昨晩、痛みの程度がぐんと上がってくるのを感じた。ひょっとしたら……という微かな恐怖を抱いたまま眠りについた。
午前四時。右足のアキレス腱をペンチか何かでぐぐぐ、と挟まれたような痛みが走り、目が覚めた。確信せざるを得ない強烈な痛みが、脈拍と同じリズムで、ぐっ、ぐっ、と押し寄せてくる。寝ぼけ眼をこすりながら、しかしぼくは冷静に「ああ来たか」とすぐに状況を察した。悟ったと言ってもいいかもしれない。
ふたたび眠りに就くことを早々に諦め、どれくらいなら足を動かせるか、どういう態勢でいるのが楽か、歩くことは可能か、などを探り始めた。
患部は右足のアキレス腱。どうやらアキレス腱といっても踵に近いところがピンポイントで痛みを発しているようだった。位置は「踵骨後部滑液包」のあたり。よって「アキレス腱滑液包炎」と自己診断をした。医者じゃないから分からないけどさ。
どっちみち歩けそうにないため医者には行けない。仮に歩くことができたとしても重度のひきこもりであるぼくが一人で医者に行くのはむずかしい。というか怖い。
以前に右足を痛めたときは、おそらく「アキレス腱炎」だった。今回の「アキレス腱滑液包炎」とは痛みの感じ方も、患部の見た目も、まったく違う。
アキレス腱炎と思しき症状が出たときは、アキレス腱が赤く腫れていた。かなり熱を持っていたし、いわゆる「炎症」という感じだった。今回のアキレス腱骨液包炎(仮)では、一見しただけでは炎症が見当たらない。でもよーく見るとアキレス腱の根本が少しだけ炎症を起こしているのが分かる。熱を帯びている感じも、ごく僅かだが、ある。
踵に近いところがピンポイントで痛むのも、以前とは異なっている特徴のひとつだ。以前はアキレス腱全体に痛みがあった。アキレス腱炎(仮)のときは安静にしていてもかなり痛みを伴ったが、今回のアキレス腱滑液包炎(仮)では炎症の範囲が小さい(アキレス腱全体ではなく踵骨後部滑液包だけの炎症だから?)からか、安静にしている場合の痛みはそれほど強くはない。
ただ、足を動かしたときの痛みは今回のほうが強く感じる。確かであると言えるほどの自信はないけど、とくに床に足をつけたときの痛みは今回のほうがずっと強く感じるんだ。これでは階下へ行くこともできないだろう。
幸い今日は母が夜勤のため夕方まで家にいるので、昼食は何かしらとることができそうだ。でも夕食は無理だろう。おそらくお風呂にも入れまい。
そもそも「いつもより少し多めに歩いただけ」でアキレス腱が炎症を起こしたりするのか、と疑問に思う人もいるだろう。いかに体重が三桁あっても、少し歩いただけで、歩けなくなるほどの激痛が起こるだろうか。
これにも原因がある。ぼくの右足には「先天性内反足」という先天的な病気がある。内反足とは、お腹のなかにいたときの格好により足の骨が内反、すなわち内側に歪んだ状態で形成されることだ。ぼくの右足は骨から内側に曲がっているんだよ。
今では赤ちゃんのときにアキレス腱を切る手術を受けることが多いみたいだけど、ぼくの生まれたときは、ギプスと矯正靴、マッサージで、内反を改善することが多かったし、ぼくもそうしていた。
内反足があるとアキレス腱が短くいので、足首の柔軟性に乏しい。だから歩いたり走ったりするときに、内反足があるとアキレス腱への負担が大きくなるんだ。
ぼくの内反足は右足だけ。片方の足だけ内反足になるのはめずらしいみたいだけど、ぼくの場合、右足が内反足で、左足は扁平足なんだよね。そういう人はよりめずらしいのだと思う。
よって、アキレス腱を痛めるときは、いつも決まって右足なんだよ。
三桁体重に加えて内反足があるため足を痛めるリスクが高い。内反足を治すのはむずかしくても、体重を減らすことはできる。少なくとも体重が減れば、それだけ足腰への負担も減るんだから、やっぱり痩せないとなあ……なんて今更ながら反省している。
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以前、右足のアキレス腱が炎症を起こし、同時に左足の痛風が発作を起こしたことがあった。床を這いつくばってトイレに行く屈辱は、怒りや悲しみをすっ飛ばして、ただただ情けない想いでぼくをいっぱいにさせた。
そのときよりは良い状況であるとはいえ、ケンケンをしてトイレに行くことも、少なからず人を情けない気分にさせる。
また、三桁体重の巨体で「ケンケン」をすることなんていうのは、ほとんど自傷行為と言ってもいい。右足の痛みが引くのと同時に、今度は左足に痛みが……なんてことがないよう、祈るばかりだ。
しばらく歩けない著者。
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