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昭和のかけらを探して

大分県の豊後高田市には昭和の町という愛称で、昭和30年代の商店街を残存、復元している地域があります。

ネオンの入った看板も最近はあまり見なくなりました

昭和感を残す町並みが観光資源として注目され、町おこしの一貫として平成に入って整備が始まりました。

今回は昭和を知らない平成生まれの私が街に散らばった「昭和」を探してみました。

昭和の町に着いて、まず目に飛び込んでくるのはボンネットバス
いすゞ・BX141 1957年製
なんとこのバスは現役で、定期的に試乗会が行われます
高校の頃にバス通学をしていたのですが、一番うしろの席がお気に入りでした
一昔前のバスにはアナログ時計が普通にありましたね
方向指示器はアポロウインカーという突起物が飛び出るタイプです
ミラーはタイヤハウス前方に飛び出ています

このボンネットバスはほぼ廃車状態だったものを福山自動車時計博物館の手によってレストアしたものです。
現在製造されていない部品も数多くあり、職人の手で丹精込めて製作されています。窓枠ゴムは特注で、アポロ製ウインカーは入手に苦労したとか。

奥へ進むとクラシックカーが展示されています
三菱のライトバンは町の電器屋さんのイメージが強かったそうです
プリンス自動車が日産に併合されて最初のグロリアです
エンブレムが光ります
サトちゃんも最近はあまり見かけなくなりました。
展示館の中に入ると、学校の教室を再現した部屋があります
瓶のリアルゴールドは実物を飲んだことがありません
メインストリートである駅通り商店街です
ここも街のいたる所にレトロな看板があります
赤チンは私も子供の頃使ったことがあります。傷口に染みて地味に痛い思い出が…
そして昭和レトロといえばやっぱり丸型ポスト
路地の奥には銭湯らしき建物が
昭和に撮りましたと言っても違和感がない商店街の風景。時が止まっています
街角の休憩所にはスバル360が展示されています
現代にはない、斬新なデザインです
映画「ナミヤ雑貨店の奇蹟」の舞台になりました。セットの看板がそのまま残されています


昭和ロマン蔵に併設されている豊後高田観光案内所

昭和の町は豊後高田市の中心地です。付近には有料駐車場が設けられているため、車でのアクセスは便利です。

公共交通機関ではバスでのアクセスとなります。最寄りのJR宇佐駅から路線バスが出ています。昭和の町の目の前にバスターミナルがあるので、バスを降りたらすぐ散策できます。


輝かしい21世紀に憧れを抱いていた昭和時代。その21世紀になって四半世紀が迫ろうとしている現代でも、昭和時代と変わらないものも多くあると思いました。

令和の世の中になった今、古いものをあえて古いまま活かすという選択肢にも、未来へのヒントが隠れているのかもしれません。


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