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自分を『にわか』と名乗る必要あるの🤔?〜『好き』に長さは要らないよ👊〜

Number plus 『五輪の学校』2021

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もうこのタイトルからして嫌な予感😱

『私達に教えてください🙇‍♀️』モードなのね。

しかも巻頭に糸井重里さん。ああ、流れはわかった😢

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2.『知らない』っていけないことか⁉️

マラソンの給水やスパートのタイミング、球技のサインプレーや駆け引き、

わからなくて、当たり前。

軽率でも、軽薄でも、世間知らずでもない。

にわかファン

糸井さんはW杯2019日本大会でこの言葉を作った方らしい。引き続き使いたい気持ちはわかる。廃れたら困るのだろう。

コピーライター、拡散してナンボの職業だし。

でも、ラグビー以外のスポーツ、スポーツ以外の分野でも、何かに興味を持った人がSNS上でその話題を口にする時、

『にわかファンですが』

と前置きする人が意外と多い。

なぜなのか、専門家ではないけれどちょっと考えてみた。

3.炎上が怖い⁉️

最初に思うのは、

『お前、知りもしないくせに色々言うな👊』

という批判をかわすため、なんだと思う。

ただ、にわかと前置きする人の文章は、総じて常識的で、別にそこに何か問題など含まれていることはない。

誹謗中傷は論外だけど、

『もっとスタジアムの〇〇が〇〇だったらいいな。』『推しの〇〇選手がまた見たい。』

のような内容が大半だ。

こんな個人の呟きにまで批判の矢を浴びせる方がむしろおかしい。

エンターテイナーからしても、ファンは増えたほうがいいから新しいファンの出現は喜ばしい。

実際こういう投稿が非難を浴びることはほぼない。

問題は、

『非難を浴びるのでは⁉️』

という不安をファンに掻き立てるエンタメ界の現状にある。

4.『同じ推し』が増えるのは許せない⁉️

同担拒否

担降り

『アイドル』というエンターテイナーの誰を好きになろうと、ある日突然好きになるのをやめようと、個人の勝手、のはずだった。

でも今はそれを許さない雰囲気がある。学校でいじめの原因になることすらある。

ある日突然ファンが増えても減っても、余程の人数でない限りエンターテイナーは困らない。

一対不特定多数

この関係性が崩れたのはSNS上で彼らが一見『身近』な存在になったからだろうか?

一対一、一対一、、、、

この関係が無限にある、そんな外形を帯びるようになった。

これが、アイドル以外のあらゆる有名人と一般人の関係性に波及してきた感はある。

それは同時に、

『同じ推しを持つ人間を許せない‼️』

『私くらい長く推してなければ許せない‼️』

という同類への『排他性』

に繋がっていったのかもしれない。

でも、考えてほしい。

誰かを、何かを好きになった時、

同じ気持ちを持つ人間から

軽蔑され、罵声を浴びせられたら、どんな気持ちになるだろうか。

肝心の推しエンターテイナーは、どんな気持ちになるだろうか。

5.『マニア』が好き、『スポーツ』が好き⁉️

知らない

のが当たり前なのに、それを許さない雰囲気はどこから生まれるのか。

SNSの発達、原因はそれだけではないはずだ。

もう少し深掘りしたい。

ひとつ考えられるのは、

中高時代、殆どの時間を奪う部活動、

なぜか大学で特別扱いされる体育会、の存在

ではないか。

『沢山』の趣味をゆるく、長く楽しむ、

日本にはそういう価値観を育てる土壌が全くない。

なんでも努力と根性を求めて、『楽しむ』ということを許さない。

ほとんどの子供がアスリートにも芸術家にもならないのに、大会やコンクールに追われる。

サッカーならサッカー漬け、吹奏楽なら吹奏楽漬け。

サッカー部員が野球を楽しむことはなく、吹奏楽部員が弦楽四重奏を聴くこともない。

子供の頃からなぜか『マニア』になる事を求められる。

『好きで見ます。やりませんけど。』

『色々みます、やりませんけど』

こういう生き方は若干バカにされる雰囲気すらある。

しかも、文化部より運動系が尊ばれる風潮は未だ根強い。

スポーツ界の人間は『上から目線だ』

今回のコロナ禍で、アスリートの発言が批判される際、上記の意見をしばしば目にした。

これは的外れな批判だ。しかし、

必要以上に『スポーツ』に打ち込むことを評価する日本人の価値観もまた偏っている。

これがラグビーW杯で『にわか』という言葉が生まれた土壌ではないか。

ラグビーというスポーツの素晴らしさを今まで知らなくてごめんなさい🙇‍♀️

ファンにこういう姿勢をラグビー関係者が求めている、そんな響きを感じる。

だから好きになれない、この言葉。

6.教養、趣味としてのスポーツ

今、部活動の在り方が議論されている。

先生方の労働環境の改善は急務だ。

それと同時に、子供達に

『幅広い分野に興味を持つ』

という環境を整えて欲しい。

『できる』より『好き』が大事‼️

『にわか』

この言葉は、日本の行きすぎた『マニア』教育の現れかもしれない。

好きになったばかり、

それは何もかもが新鮮で一番楽しい時期だ。

その時期を『にわかですが』と卑下して過ごす必要はない。

顔を上げて、『好きになったばかりだけど✨』といえる環境をエンタメ界は整えてほしい。

最後に一つ、

自虐的意味を含む言葉は、他人に使えば『軽蔑』になる、ここを忘れたくない。

『失せろ、ニワカ』

『ニワカのくせに生意気なんだよ』

拡散、にも責任を持って欲しい。もちろん、今の広告業界になんの期待もしていないが。













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