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91worksが「スキル&キャリアサポートのため」にCEOとCTOが入社時に面談を必ずおこなう理由
こんにちは。91works で採用広報を担当する、ほまれです。
弊社では「IT の力で働く人が多様な選択肢を持って働ける社会を目指す」を Mission に掲げ組織作りや制度設計をおこなっています。
今回の記事では、この Mission を成し遂げるためにおこなっている「入社直後のキャリアサポート」を紹介します。現在、事業会社や SES で開発をおこなっていて、今後のキャリアプランについてお悩みの方はぜひ読んでもらえると嬉しいです^^
エンジニア職は、スキルアップやキャリアサポートが悩みの種
CEO の山関や CTO の我妻は過去に SES 会社に所属したり、事業会社で開発もしくはフリーランスとして案件を受けるなどの働き方をしていました。20代前半は、働き方に対して特に疑問も持たずに作業していましたが、ある時ふと思ったそうです。
「理想の自分に近づける働き方は今できているのだろうか」
実際これまで他社で働いていた弊社メンバーの中には、「もっと成長したいが、何をしていいのかわからない」や「SES 会社ではキャリアサポートやスキルアップに力を入れていない」などの声も少なからずあります。
厚生労働省 職業情報提供サイト(日本版O-NET)によると、システムの導入や保守管理などを一括でおこなう SIer や弊社のように開発業務を請け負うためにエンジニアリングを提供する SES 会社はキャリアアップの取り組みがままならないといった見解もあります。
SIerはプライム・コントラクター(一次請け企業)を頂点とするピラミッド型の多重下請け構造となっています。そのため各工程を担うそれぞれの職種が2次請け、3次請け以降に分かれて所属していることも多いです。中小企業が業界の9割以上を占めているのが特徴で、SES(システムエンジニアリングサービス)のようにプロジェクト単位で特定の業務に対して技術者の労働を提供する契約形態もあります。
>> SIでは開発から保守・運用に至る過程で必要な人数もスキルも異なるため、プロジェクトに柔軟に対応できるよう、このような仕組みによって業界全体で雇用を確保しています。ただし、3次請け以降の企業では手掛ける業務が限られていてキャリアアップの取り組みがままならないなどの課題もあります。
これは業界構造的に起こりうることは確かですが、企業側の取り組み次第で良くできると思っています。
IT 化や DX 化が進み、ますますエンジニアは売り手市場になっています。スキルのあるエンジニアは、所属企業に対して疑念を抱いたり、自分の思うようにコトが進まなかったりするとすぐに他の企業に転職、もしくはフリーランスで働くことを検討するでしょう。
そのため SES 企業は、出ていく(離職)リスクを考えると、社員の育成やキャリアサポートにあまり力をいれない傾向にあると思います。もちろん、育成やキャリアサポートをしている企業もありますが、そういった企業で働いていたメンバーから「自分の稼いだ分が育成やキャリアサポートに使われ、年収があがらなかった」と聞いたこともあります。
91works では業界経験2年以上を採用条件として定めているので、未経験採用はおこなっていませんが、経験があり、内定を出したメンバーにはスキルの幅を広げながら、自社で活躍してもらい、自分の描くキャリア形成に役立ててほしいと思っています。それは、離職リスクを先に考えるのではなく、自分たちの事業成長のためにも、エンジニア個人個人のレベルアップが必要だと考えているからです。
入社直後に CxO がキャリアややりたいことのヒアリングが絶対
弊社では、入社直後に CEO の山関か、CTO の我妻のどちらかが入社してくれたメンバーに対して1対1で「今後やりたいこと」をヒアリングする面談を必ずおこなうようにしています。
ヒアリング時には以下のようなことを聞きながら、今のスキルや考え方などから「なりたい自分」との差を埋めるためのアプローチ方法を一緒に考えていきます。
思い描くキャリア
学びたい言語
作りたいサービスやアプリ
現在できることやスキル
これまでやっていきたこと
参考にしていた本やサイト
前職までの不安や不満
お金に関すること
スキルアップや教育に関すること
その他
上記をベースに個人個人でブレイクダウンし、メンバーが抱える想いや悩みをはっきりさせていきます。ヒアリングを通して、本質的な課題を明確にして一人ひとりにあったサポートを考えています。主に、山関がやりたいことの言語化を手伝い、技術面のサポートは我妻がおこなっています。
山関と我妻は組織がどんなに大きくなろうともヒアリングは必ず実施していくと決めていて、各メンバーと向き合い会社を大きくしていきたいと思っています。希望があれば内定後の入社前段階でも可能で、入社する前になにか準備しておきたいメンバーには課題や参考図書を伝えています。
なぜヒアリングをおこなうのか
ヒアリングは最低でも30分から1時間おこないますが、2つに理由があるためおこなっています。
メンバーの成長が会社の成長に繋がるから
興味のある案件に入ってほしいから
ヒアリングを細かくおこなうのは、メンバーの成長があってこそ、会社が受けられる案件の幅や数が広がるからと思っているからです。当たり前のことかもしれませんが、SES 会社の中には採用後は、案件紹介のみで所属会社との関係が希薄なところもあると思います。
せっかく入社を決めてくれたメンバーにはきちんと向き合い、「91works で働くとスキルも上がるし、良い案件も回ってくるなぁ。もっと長く所属していたいな!」と思ってほしいと考えています。
個人の成長が会社の成長にも繋がるので、案件の紹介先で頑張ってくれている分、「エンジニアファースト」な会社にしようと制度などの改善に力を注いでいます。
ヒアリングをおこなう理由2つ目は、興味のある案件に入ってほしいと思っているからです。できる言語ベースで案件に入るのは、もちろんありますが、自分が興味のある案件や将来やりたいことに近い案件をなるべく割り振ろうとしています。実際に弊社が過去依頼を受けた案件は以下の通りです(順不同、一部抜粋)。
インフルエンサーマーケティングプラットフォーム(SaaS)の開発
技術:React.js, Go, Flutter
自宅(別荘)とホテルをアプリで切り替えられるプラットフォームの開発
技術:React.js, Go, Swift/SwiftUI
「アポイントを取らずにその場で商談する」インサイドセールス向けツールの開発
技術:React.js, Nest.js, PHP, WebRTC
子供向けオンライン教育アプリの開発
技術:RxSwift, RoR
地域での食事シェアアプリの開発
技術:Flutter(Dart)
ビジネスチャットツールの開発
技術:Flutter(Dart)
このような案件を適宜メンバーのスキルやキャリア設計にあわせてアサインしています。ここからは最近入ったメンバーにヒアリングしたことと、それを受けたサポートについて詳しく紹介します。
業界経験2年、26歳 A くんの場合
A くんが91works に入社してくれたのは、2022年11月。業界経験は2年で、HTML やCSS、PHP、Java の基本的な部分は理解しているので、もっと知識や技術力を付けつつ仕事をしていきたいと考えているようでした。
ヒアリングから、CTO の我妻が以下の3つの目標を設定しました。この入社後の目標は、足元の課題解決と、今後の業務や将来やりたいことと関連性を持たせて個人個人にあったものを考えています。
フロントエンド技術に慣れること(特に React)
フロントエンドの hosting を一通り把握すること
0から SPA + API 構成の web アプリを構築出来るようになること
本人と目標を確認した上で、課題を2つ提供し、スケジュール設定は自分で立ててもらいました。1つ目の課題は、やり方を簡単にレクチャーし、順を追っておこなってもらいます。課題2は技術要件のみを伝えて、ざっくりと渡し、自分で考えて作業をしてもらいます。以下は目標達成のために提供した課題です。
課題1.フロントエンドだけでアプリ開発〜デプロイまで
目的
Reactに慣れること(Nextjsでもviteでも可能)
フロントエンドのhostingを一通り把握すること(vercel / S3 / FBHosting ..etc)
課題
都道府県別の総人口推移グラフを表示するSPA(Single Page Application)を構築
作業
開発スケジュールを作成する
GitにPJを作る
hosting先決めてアカウント作る&繋いでpush連動してdeployされるようにする(CI)
lintとか開発の初期設定を組む
機能開発
開発する機能ごとにbranchを切る
機能開発&テスト完了後にPRを出す
指摘対応&再レビュー&マージ
課題の仕様は全て満たした状態まで持って行った上でdeploy
参考:フロントエンドコーディング試験|ゆめみオープン・ハンドブック
課題2. SPA + API でTODOアプリ作る
目的
0からSPA + API構成のwebアプリを構築出来るようになること
UIなどはtrelloなどを参考にしてもらうと分かりやすいです
機能などは自分で判断して必要であれば付けてOKです
技術要件
バックエンド: Laravel (バージョン問わず)
フロントエンド: React (フレームワークなど)
SPAとAPIは分ける形で開発
Laravel側はAPIのみ
React側はクライアントを組み立ててAPIからデータをフェッチしてくる
作業
自分で考えてやってみると良いと思います◎
参考:「React.js と Spring Data REST」を使って簡単なTodoアプリを作成 その1 - Qiita
参考:トップデベロッパーになるために作成したいアプリ8選 - Qiita
上記2つの課題をおこなってもらい、我妻がフィードバックを何回かおこないました。フィードバック内容として以下のようなものがあります。
実装の中でつまったところへのアドバイス
現場で働いているようなレビュー
better な書き方
次週おこなうことのレクチャー
エンジニアとして働くスタンス
使用したほうが良いツール
こういった内容のフィードバックから、本人がわからないところを解説したり、参考になる本を紹介したりしています。
91works と一緒に成長しませんか?
自分が将来やりたいことを見据えながら、一緒に学び、91works と成長しませんか?現在、ありがたいことに依頼される案件が多く、人手が足りなく嬉しい悲鳴を毎日あげています。
とは言っても、カジュアル面談や入社後の面談、月一回の面談は必ずおこなっています!まずはお気軽にカジュアル面談で山関や我妻と話してみませんか?(いきなり、会社を代表する二人と話すのはちょっと...という方は私ほまれもカジュアル面談を担当することができます(笑))。こちらのリンクからお申し込みください。
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