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時間のゆとりは心のゆとり
今朝、失敗をした。
アラームを何度も止めながら、予定より1時間遅く起きた。
それでも、いつも時間に余裕をもって起きているので、のんびりする時間が減るだけで済む。朝の支度をすぐに終わらせれば、いつも通りの時間に出発できる。
この気持ちの緩みが失敗の始まりだった。
娘も、いつもより30分遅く起こすことになった。寝起きは良かった。
昨夜、早く寝かしつけるために、楽しみにしていた知育菓子を人参にしてぶら下げていた。寝起きの娘はハッキリ覚えていて、「あのお菓子!」と飛び起きた。
「朝ごはんを食べたあとに」と指摘しようとしたが遅かった。とりあえず水を飲ませ、カットしたフルーツを目の前に出して口に入れさせたが、ご飯までたどり着く前にお菓子の袋を開けてしまった。
約束したから仕方がないと腹をくくり、お菓子を食べたらご飯を食べるように伝えたが、空返事のみ。
これが2つ目の失敗だった。
知育菓子はただのお菓子ではなく、実験のように何かを作って遊びながら食べるお菓子。今回のものは、特別な粉を混ぜると色が変わり、液体がゼリー状に固まるというもの。
いつもなら色々試しながら楽しめるお菓子なら、まぁいいかと見守っているところだが、時間がかかることばかり気になって仕方がない。この時ばかりは、食べるだけのお菓子を選べば良かったと後悔した。
お菓子を食べ終え、納豆とご飯、昨夜の残りの野菜スープを並べたが、納豆のみ完食し、スープはウインナーだけ食べて終わり。もうお腹がいっぱいだな、と確信したので他は残すことを許した。
それでも「焼いたウインナーが食べたい」と言うので、残りのスープを飲んでいる間にウインナーを3本焼いてテーブルに出した。
もうここからは戦闘だった。
「ケチャップ出して」
「自分で出しな」
「やだ」
「仕方ない、はい」
「なんでここに出すの、ウインナーについたのやだ」
「ウインナーについたのだってケチャップだよ、食べて」
娘は席から立ち、お菓子を作るときに水をこぼした服を着替えにいく。
かと思ったら、ソファに座って「ゲームしたい」「着替えさせて」と言いたい放題。
私が全てを断ったら、娘は「もうやだ!あっち行って」とドアの裏に隠れる。定番の行動で冷静に見ると可愛い。
出発の時間が迫り、私も平静でいられなくなってくる。
こういうとき、焦りや怒りは逆効果なのは重々分かっている。怒りでぶつければ、怒りで返ってくる。
一旦冷静になり、私が部屋を離れて準備をしていると、娘は「そっちに行かないで、一人にしないで」と直前に言ったことと矛盾した文句を言っていくる。こういうのも可愛い。
人形のようになって何もしない娘の服を着せ替え、娘の荷物を持って「さ、行こう」と声をかけると、「うん」と玄関まで一直線だった。
家を出る時間はいつもより遅かったが、徒歩で保育園へ向かった。
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