見出し画像

痴漢されるのは露出度の高い服を着ているのが悪いのか

すごいタイトルで申し訳ないが、人様の悩みを聞いたりする立場として思うところがあってこのタイトルにした。
今日は星の話は出てこないよ。

わたしは、悩みを抱えている人を前にしたときに気をつけていることがある。
完璧ではないと思うけれど、気をつけていることはこんな感じだ。

○世間一般の常識で判断をしない。常識を人に押し付けない。
○悩んでいる人が自分を追い込むようなこと(ズバリ言うわよ!的なやつ)を言わない。
○悩んでいる人の背景(育った環境や置かれている状況)に思いを馳せる。
○自分の経験だけで話をしない。常に頭を柔らかく。
○悩んでいる人が自分の心の在り処を見つけられるようにする。
 など。


先日、友人たちとオンライン飲み会して、恋愛について悩む子に別の子が言った。

「その男は辞めろ、関わるのが悪い」と。


こういう場面に出くわすと、

辞めろと言われて辞められていたら、その子はそんなに悩んでないんじゃね?

といつも思う。

挙げ句の果てに、

「わたしは、そんな人と関わって来てないから幸せだ」

と言ったので、あんたの話とこの子の話は違うだろうよと思わず言った。
こういう場面で自分のことを話す時って何がしたいんだろうかね?理解に苦しむ。

スパッと辞められて離れられたら、どんなに楽かと悩んでいる子は思ったはずだ。

頭では理解していても、心がついていかない。

そんな経験をしたことのない人はいないんじゃないかな。
自分では身動きが取れない感じがして、とても苦しいよね。

レイプ被害に遭った女の子を悪く言う風潮があるよね。

外国で殺された子がいたら、「1人で夜遅くタクシーに乗るのが悪い」とか、「そもそもひとり旅に行くのが悪い」とかね。

痴漢被害に遭ったら、「そんな露出の多い格好をしているからだ」という人がかならず出てくる。

悩んでいる人に対して、「関わるのが悪い」っていうのは、これと同じ類のクソアドバイスだと思っている(言葉悪くてすまん)。

そりゃ、レイプ被害や痴漢被害から身を守る策を考えなければならないと思うよ。
でも実際は露出度の低い子の方が狙われるし、どんなに気をつけていても被害に遭わないとは限らない。

そして、恋愛で悩まなくてもいいようにする策なんてないに等しいと思う。
人の心は自分でどうにもできないものだし、そもそも人の心なんて想像はできても完全に理解するのは難しい。

どんなに穏やかで素敵な時間を過ごせていても、それが続く保証なんてないものだし、ハードモードの恋愛だったとしても、いつそれが良い状況に転じるかわからないのだから。

未来は誰にもわからないのだから悩みがあるのは当然のこと。

だから悩んでいる自分を責めなくていい。
「あなたが悪い」と言われても、「あなたが悪いという人の方が悪い」って思っていればいい。心の中で中指立てていればいい。


ある40代の女性は、10歳以上年下の彼との結婚について悩んでいた。
子供が産める歳ではないから彼を幸せにしてあげられないというのが一番の理由だった。

子供がいない夫婦が全員不幸なのか。
子供がいても離婚する人たちだっているのに、年齢だけを考えて決めようとしていないか。
彼はあなたといて幸せだと言ってくれていても、あなたはその彼といて幸せじゃないのか。
世の中の常識に囚われすぎていないのか。

そう問いかけてみたら、「そうだ。彼はわたしをすごく愛してくれているし、わたしも彼といるときが一番幸せだ。」と、その後同棲をはじめて結婚の準備をしている。

人は悩もうと思えばいくらでも悩むことができる。

だからこそ、悩まなくてもいいことは悩まないようにした方がいい。
世間一般の常識ってやつに囚われそうになったら、自分の本当の気持ちはどこにあるのかを意識してみてね。そうすれば、悩みは小さくなるから。

それでも生きている以上、悩みは絶えない。
それでも生きていくわけで。

自分で悩みを乗り越える力をつけるには、精神の鍛錬が必要なのだろうね。
なかなか難しいけれどね、わたし自身もまだまだがんばってる。



最近見た映画。

すべてのものごとの背景にそれぞれの「悩み」があって、関わる人たちのそれぞれの考えでちょっとしたすれ違いが生まれ、そのすれ違いは大きくなっていく。
登場人物の誰もが身近な誰かと幸せになろうとして、誰かのために現状を改善しようとしているのに事態は思うように進まない。
そんな話。
すごく考えさせられたよ。興味があったら見てみてね。
(わかりやすいオチはないのでそういうのを求める人には向いていないけど)

次に迎えるのは日食の牡牛座新月。今週は、新月に向けての準備を。

じゃ、まったねん。

この記事が参加している募集

スキしてみて

いただいたサポートでコーヒーをいただきます。ごちそうさまです。よかったら一緒にコーヒー飲みましょう。