見出し画像

「屍人荘の殺人」読了

コロナ禍になってすぐくらい、小説好きの友達が送ってくれた約10冊の中にそれはあった。
映画化されていたのは知っていた。
とりあえず他の本から読み始め、気づくと2年ほど経っていた。

そろそろ読もうか。
最初の方をペラペラとめくる。
人物紹介、部屋の見取り図、とても覚えきれそうにない。
これは先に映画を観た方がいいかもしれないな。

でもなぁ…

躊躇するのには理由があった。

「アリバイ崩し承ります」
たまたま先にドラマを観ていた私は、小説の内容とのギャップに戸惑い、純粋に小説を楽しめなかった。

覚えきれなくてもいい、先に小説を読もう!

まったく事前知識がないまま、少しずつ読み進めることにした。

読み進める中で、物語の展開に衝撃を受けるたびに、事前知識なく読めたことを心底喜んだ。
最後までずっと著者の手のひらの上で転がされたのは、悔しいより心地よかった。

そして一番最後に有栖川有栖さんの解説を読んで、この本が著者「今村昌弘」さんのデビュー作だったことを知り、思わず「えっ!???」と声が出た。

思わず感想を書きたくなるほどおもしろかった「屍人荘の殺人」
そうか…デビュー作だったのか…すごい…。

約2年前に映画化されているので、すでにあらすじを知ってる人もいるだろう。
だが、何も知らない人は、ぜひそのままの状態で小説を読んでみてほしい。


さて、この小説からどのように映像化されたのか。
映画も観てみようかな。




この記事が参加している募集

推薦図書

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?