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アウトプット第一弾は「文化祭」

皆さんこんにちは、平舘高校家政科学科「地域観光基礎」&「地域観光実践」の授業コーディネーターとして地域高校の魅力化をお手伝いしているI-Attract.です。 今回は高校生の一大イベント?!文化祭でのアウトプットの様子をお伝えいたします!

コロナ禍で学校行事の規制などなかなか今まで通りにはいかない日々ですが少しずつ対策を講じながら対応している形も見えてきています。
そんななか、岩手県立平舘高校では2021年10月中旬に文化祭である「紫薫祭(しくんさい)」が開催されました。 参加は在校生・教職員そして在校生保護者といった範囲でしたが、日頃の学習や部活の成果を展示発表していました。
ちなみに、I-Attract. は前日に関わっているクラスの展示チェックにいけたので、前日の画像とともに様子をお伝えいたします。当日にお誘いの声をかけていただきましたが、保護者までの規制があることを知っていたのでお気持ちだけ頂戴しておきました。

3年生の八幡平クッキー

3年生は今までの学習を基にして、八幡平のものを使って【何かを】作り出すことに挑戦しています。 1学期から2学期と家政科ならではの検定、そして進学や就職という忙しい中でしたが、楽しみながら取り組んでいる姿が印象的でした。 

八幡平といったら?
「八幡平ドラゴンアイ」「農産物」「地熱」「八幡平の自然」
彼らの認知エレメントに紐付けた【何か】。
その一つは「八幡平ドラゴンアイ」をイメージしたクッキーでした。家政科学科ですから「衣食住」のうちの「食」も繋がります。「四季それぞれのクッキーをつくれたらいいな・・・」そんな想いもあったそうです。クッキーづくりに関しては担当教諭が軸になり授業展開し、何度も試作しては改良点などを話し合ってきたそうです。紫薫祭ではドラゴンアイクッキーのレシピ展示をしていました。

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アイスボックスクッキーでドラゴンアイを表現しています。こちらのレシピは2学期そして3学期をかけて少し改良して行く予定。

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また今後は別味の「八幡平」味をつかったクッキーにも挑戦予定です。I-Attract.では今後の授業のコーディネートもお手伝いしていきますので、またレポをいたします。

3年生「地熱アートで生活に彩りを」SDGs使う責任

こちら3年生の展示です。授業の様子は以前投稿しておりますので是非こちらからチェックしてみてください!  最初の授業の終わりには「楽しんで、いろいろ挑戦してみてください」という締めしにしました。その時の皆さんの集中力や発想力にも驚きましたが、このような形に仕上がってきたとは思いもせずでした!!

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自分たちが学習して自分の目で見た八幡平をテーマに作品を作りあげていました。使用している布は、日本でも世界でも他に類を見ない、地熱蒸気の成分と熱を利用して染色する八幡平地熱蒸気染色の布です。八幡平市には日本で最初の地熱発電所「松川地熱発電所」があります。地域の地熱活用の理解促進を交えながらの学習です。本来ならばハンカチとして店頭に並ぶものですが、ちょっとした染シミ、痛みなどがあるため商品にならない染布たち。それを使って【何か】を生み出す試みでした。 今回は実用的なモノとしてではなく、コロナ禍でのヒトの心に彩りを与えるような「アート作品」となっています。また、SDGs12「作る責任・使う責任」の学習もつなぎました。

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イメージを自分の手を使って表現する難しさと、楽しさにふれることもできたかなと思います。全部の画像を載せたいところですが悪しからずです(涙) 
文化祭の前日に伺った際は、生徒一人ひとりからそれぞれのテーマなどの即興プレゼンがあり、とても嬉しかったのとともに頼もしい3年生だと感じました。

2年生「誰?!このヒト」シリーズ

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2年生は地域観光基礎という授業。観光学の基礎を学ぶことも大切ですが、自分たちが体感することも大切だと思います。興味も、認識すらなければ自分ごととして捉えられませんので、キッカケをたくさん提供できればと進めています。 2学期までで、株式会社八幡平DMO代表の畑めい子様、私I-Attract. 鈴木絵美、山岳ガイドの畠山清徳様、地熱染色作家の髙橋一行様、創作料理人の真島奨様との出会いで講義や実習授業を展開してきました。

八幡平トレッキングの様子はこちらから
八幡平農と煌の食はこちらから
八幡平地熱蒸気染色体験はこちらから

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「誰?!この人」シリーズでの授業をいかして、生徒自身がオリジナルレシピに挑戦。授業の様子の展示の他にレシピ展示もしました。

2年生 「地熱アートで生活に彩りを」SDGs使う責任

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そして、3年生徒同じテーマですが、2年生はまた一味違ったアウトプットです。自分たちが染色体験をして作ったバンダナ(大判ハンカチ)をどうやって使うか?!といった提案でした。ハンカチはハンカチとしてだけではなく、違った使い方を自分で調べたり考えたりすることで「こんな使い方もありますよ」と伝える自信にもつながります。「接客のときにも使えるよ!」と事例を挙げて伝えると生徒の頷きも増します。

販売も体験!!


2年生も商品にならなかったハンカチを使いながら、商品を作製&販売しました。授業の様子はこちらから!「2年生SDGs使う責任:地熱染め×平高」
★柿巾着についてはこちらの記事をどうぞ

また、昨年度の卒業生が開発した「溶岩パン」も販売!
こうやって先輩たちの「形」を受け継いでいける体制も素敵だと思います!!

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最後に

無事に終了したと報告をいただきました「紫薫祭」。定期テストや検定、3年生は就職活動や進学へむけて忙しい日々かと思います。
2学期の残りと3学期をつかって、それぞれの制作物のブラッシュアップとアウトプットを伴走していきたいと思います。
年度内に、市内でこの取組の展示などができればいいと考えております。
その際は是非よろしくお願いいたします。


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