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作品

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自分の短編・短歌をまとめてあります
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#創作

愛する

「悪い夢見た?」 「……そう……かも」 自然に目覚めたけれども、思ったより汗をかいていて…

椎名十七
1年前
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Lily-livered Youths

※軽度の性的要素を含みます。  史実は十畳の部屋の隅に体育座りをしてじっと感じていた。目…

椎名十七
6か月前
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Driven

 午前一時、片田舎の駐車場は地球の影に落ち込んで冷え切っていた。隅の方に一台だけ取り残さ…

椎名十七
7か月前
4

2023-12-01 ワンライ

20:36 暗い自習室で一人ぼーっとしていた私の前に、列車が現れる。その列車は特に止まることな…

椎名十七
9か月前
1

Don't Take My Hand

「僕、不老不死なんだ」 彼がそう言った時、私はいつの間にか怪訝な目で彼を見ていたようで、…

椎名十七
1年前
4

たとえばあなたの夢

七月五日。午前八時二十一分起床。 アラームが鳴る前に起きるとは思わなかった。少し涼しすぎ…

椎名十七
1年前
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 その日はあいつと二人で飲み屋をハシゴしてたんです。その日は、っていうかその日も、ですね。恥ずかしながら二人とも恋人がいないもんで、夜な夜な飲みに出掛けては女の子と仲良くなったりならなかったり、要するにナンパ目的です。まあ女の子がいなくても別にこっちは楽しかったんですが、あいつはとにかく女が欲しいって顔に書いてあるくらいでした。  我々は何時も呼吸から遠ざかる事が出来ない。  で、その日のことなんですが、その日はなかなかあいつのお眼鏡にかなうような女の

生ける骸は美しいから

ふと、目の前をナミアゲハが掠めた。秋空に羽の色が映えている。彼女達にはもう、少し肌寒い季…

椎名十七
2年前
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