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マイブーム、文句垂れます

今更ブームが舞い戻ってきたのが

映画の「アラジン

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今年の序盤に出た映画の音楽を久しぶりに聞いて
完全にマイブームが戻ってきています。


どの音楽の素敵で大好きなんです
特に Naomi Scott さんが歌う

Speechless

日本語版は
木下晴香さん 「スピーチレス ~心の声」

2人とも声量がすごくていい曲だなと思います。

しかし

日本語歌詞を聞いてすこし残念な気持ちにもなりました。


この曲「speechless」にはすごく深い意味があるんです。

フェミニズムの要素が多く含まれている

これに尽きると思います

ジャスミンには男兄弟がいません。一人娘です。
だから父のスルタンは隣国の王子と娘を結婚させたいと思っている。

アラジンもアリ王子としてジャスミンと結婚を望んでいます。

そして話が進みジャファールが無理やりジャスミンと結婚を要求する。


完全に女性差別なんですよ
・男だけが王位継承権を持ってる
・男が無理やり女性を奪う
・娘が親に結婚しろと言われる

普通に現代の人間がしたら
おかしいとわかりますよね



そんな中、ジャスミンがこの苦難を
歌ったのがこの曲なんですよ

それを踏まえて聞いたときに

英語版だと

Whenever they try
To shut me or cut me down 
I won't be silenced
You can't keep me silenced
Won't tremble when you try it

英語にほうが主語が必ず入るので明確に
結婚させようとする父、結婚を迫るジャファール
に潰されそうでも負けないとい意志がわかります。

古い男の考え方に私は従わす
私が自由に結婚相手も決めるし、どれだけ反対されても
私が王位に就くというフェミニズムの考えが強く出ています。

それにジャスミンがアラビアを舞台とした
「アラジン」でこれを歌うのには意味があるんです

アラビア半島に多くの国(イスラエル以外)は
イスラム教がすごく強い国です。
そして世界の中で女性差別が最もひどい地域でもあります。

さらに、インドの一部も舞台になっていると言われています。
インドは世界で最も女性にとって危険な国といわれています。

アニメ版の映画ではあまり考慮されていなかった部分
女性差別
その部分に大きく異議を唱えたのがこの

Speechlessなわけです。

そのうえで日本語歌詞を聞いたときに
どうしてもその辺バックグラウンドを
考慮せずに考えられた歌詞なような気がして
好きになれなかったわけです。

サビの部分にある

叫べ


語呂や韻を踏まないといけないのは重々承知です。
翻訳は本当に難しいのも知っています。
(何度か翻訳のお仕事をさせていただいたので)

けれど、speechless という単語に
叫べの意訳は安直すぎる

speechless の意味は無口とか何も言わない
けれど、深い意味として

どうしていいかわからないからモノが言えない
自分の意思がないから話すことがない

という意味があるんですよ

例えば
When he came in front of the audience he became speechless.
(観客の前に立ったら彼は無口になった)

Won't be speechless
やることが明確に決まっている意志の固まったジャスミンが
その意志を言葉にするという思いが詰まった歌詞を

叫べと単純に訳したのが残念でした。



文句はこれくらいにして
結果何が言いたいかというと

Aladdin最高


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