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ビジネスの観点から見たコロナ対策について

今回の新型コロナウィルスに関しては非常にナイーブな事なので、noteを書く材料には当初したくなかったのですが、やはり1人の経営者としてのリスク対処の分析した考えをどうしても記録として残したいと思い書く事にしました。

あくまでも個人の考えにすぎないのであしからず。

まず、本日僕は万が一自分がコロナになった場合にどういった手順をふみ、どういった行動をとるべきか、厚生労働省が開設しているホットライン(0570-550-571)に電話してみようと思ってしてみました。

正直パンク状態だったせいか、かなりの早口でいかにもはやく切りたそうにしていました。かなりストレスたまっている雰囲気でしたね。

まず強調していたのは厚生労働省のガイドラインに沿って判断をすると、そりゃあ責任持てないから僕でもそう伝えます。

だからの電話の方は何も悪くなくマニュアル通りに対応していたと思います。問題なのはこのマニュアル

次の症状があり、新型コロナウイルス感染症を疑われる方は、同相談窓口にご相談ください。

風邪の症状や37.5℃以上の発熱が4日以上続いている。(解熱剤を飲み続けなければならないときを含みます)
強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある。

これはHP記載の条件です。でもここ数日陽性の方のニュースを見ると熱はなし、味覚と嗅覚がおかしい。だるさだけなど上記に当てはまらない方も陽性診断だとされてます。
そして上記の症状があればまずは近くの内科に行って下さいと...

今普通の病院でコロナ検査は受け付けていないので、まずは先生に判断してもらい疑いがあればそこからやっと指定の保健所に連絡し、病院を予約し、そこから検査、検査を受けている指定の医療機関も今数が限られていますからすぐに検査できるとは限らない。

医療機関のパニックを避けるためと言うが、そもそも4日間熱が続いて呼吸が苦しくなってからやっと検査って遅すぎませんか?

みなさんも感じてるとは思いますが、間違いなくカウントされていない感染者はかなりの数います。

ここで中国浙江省の事例を紹介したいと思います。

昨日の日経ビジネスでの記事です。浙江省は僕が生まれた杭州市がある省なので気になって記事を読んでみました。また故郷の少し自慢が入るかもですが、素直にすごいと思った事を書きます。

興味ある方は読んでみて下さい!

中国のデータはうそだという説がありますが、感染者は分からないが死亡者に関してはうそだという事は考えにくいです。
感染者数は基準を変えればなんとかごまかせるが、死亡者をごまかすのはあまりにもリスクが大きいと政府は考えるはず。

この記事でとくに注目されるのは浙江大学医学院付属第一医院とアリババ社ここを経営者なりの観点で見ると非常に面白い!

①浙江大学医学院付属第一医院

この病院がもっとも成果あげたのは『医療関係者感染ゼロ』だという事
現在日本での感染者数医療機関の方が多数占めています。
じゃあこの病院はなぜできたのか

徹底的なマニュアルづくり

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医療機関向けなので興味ある方は見てみて下さい。

僕も自分の会社の管理役の者にはいつもこう言います。社内に飛車みたいなスーパースターはいらない。安定的にパフォーマンスを残せる歩兵が大事だと!
それにはマニュアルが最も大事だと。要は正確に業務をこなせる説明書が必要だという事。教育に感情と自身の実績は必要ない。

今回この病院はいち早く経験に基づき細かくマニュアル化し、院内での行動を統一させました。日本でここまで細かく設定出来ている病院はまだないと思います。中国の病院は日本と違い病状があればどの病院でもコロナの検査を受けられ即治療に入れます。マニュアルがちゃんとしていればパニックになる事もなく、治療までの時間を短縮できます。それが死亡数増加を防げている理由だと考えます。

②アリババ

アリババはいち早く国際医療専門家コミュニケーション・プラットフォーム」を立ち上げた。米国、トルコ、英国、パキスタン、スペイン、ドイツなど104の国と地域、440以上の医療機関から参加申請を受けており、AI(人工知能)による翻訳機能を通じてチャットで会話できるという。

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そしてこのプラットフォーム上に浙江大学医学院付属第一医院がまとめた医療機関向けの「新型コロナウイルス感染症対策ハンドブック」が無償公開されている。これまで中国語版と英語版が先行公開されていたが、26日に日本語版などが追加された。

このスピード感には驚きです。

病院だけではここまでスピーディーに情報公開は不可能でした。

今世界で1番必要されている情報を察知し、情報をグローバル化させ発信する。これは今の時代のビジネスの基礎ではないでしょうか?そしてこの緻密に作られたマニュアルを無料公開する事により世界中の医療機関を加入させ、医療界にもAlibabaの影響力を印象づけられた一手だと僕は思います。

以上まとめるとビジネスの観点からみて、

①徹底的にマニュアル化し、問題点を洗い出し対策。
②情報をグローバル化させアウトプットする

この2点が非常に重要だと改めて思います。

医療とITの見事な連携プレイだと僕は感心しました。これが両者とも杭州である事を少し誇りに思いつつ一日もはやくこの状況の収束を願って今日はここまでにします。

ではまた!





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