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おじいちゃんが教えてくれたこと。:The things my grandpa taught me.

《 日本語版🇯🇵 》


祖父が亡くなった。

過去に心筋梗塞や脳梗塞を患ったけれど、懸命なリハビリの末に回復し「内臓疾患は無いから、あと四年は生きると思う」と語っていた。

そんな矢先に起きた、あまりにも突然の出来事だった。

けれど祖父が亡くなる前日の夜、まるでそれを示唆するかのような不思議な夢を見た。

夢の中の私は「あ、もう”おばあちゃん”はこの世にいないんだ。もっと色んな話を聞いておけば良かったな…」とひどく後悔していた。

それがなぜ祖父ではなく祖母だったのかは未だに謎だけれど、その”悪夢”から目覚め、「…そういえば最近おばあちゃんと話してないな。」と思い連絡したものの、珍しく返信が来なかったため不安になり家族に確認。そうして、祖父の訃報を受けた。



おじいちゃんとわたし。


祖父とは何気にいくつかの共通点がある。

二人とも学生時代は吹奏楽部とテニス部に所属し、祖父は国鉄(現JR)の車掌、私は東海道新幹線の乗務員として働いていた。だから祖父は「自分似」の私をどこか特別に感じてくれていたようだった。

とはいえ性格は全然違い、祖父はとにかく誰に対しても何事もきっちりとしていた。だから、ルーズな私は時折注意されていた。

学生時代の祖父母との生活は、私の人生の”ハイライト”とも言えるほど本当に幸せな時間だった。実家では”長女”として親に甘えきれずに成長してきたけれど、祖父母は私に”不足していた”分以上のありったけの愛を注いでくれた。

実の娘のように大切にしてくれたことは一生忘れない。

ふたつの言葉。


祖父は文章を書くのが好きで、なおかつ、それに非常に長けている人だった。そんな祖父が教えてくれた数ある言葉の中で、今でも私の記憶に鮮明なものが二つある。

「友は一生の宝」

祖父はとにかく几帳面で、何よりも人とのご縁を大切にしていた。

年賀状は必ず元旦に届くように前もって入念に準備をしていたし、約束事は絶対に守る義理堅い人だった。

ある夏の日「友は一生の宝だからね。」と言われた。始めは何気ない一言にしか聞こえなかったけれど、いつしかそれは心に染み込んでいた。

以来、友人関係は「狭く深く」築いてきた。

とはいえ、カナダに来てからの私は正直「友達」というものが何なのかよく分からなくなっていた。

特にままならない第二言語を振りかざしながら友情を築くことは本当に至難の業で、とりわけ言語レベルが違い過ぎると相手にしてもらえなかったり、煙たがられたりする。けれど、幸いにも辛抱強く関わってくれる人たちがいて、今は彼らのそんな優しさに甘えるばかりだ。

今回の緊急一時帰国で多くの友達が気にかけてくれた。

その時に、本当の友達というのは一緒に笑えて、ときに気持ちに寄り添いあって、世界のどこにいようともつながりを感じられる存在なんだと改めて感じることができた。

これまで関わってくれた、そして今でも友達でいてくれる彼らには本当に感謝の気持ちでいっぱいだ。

(( 果たして何人の友達がこれを読んでくれているのかは分からないけれど、この場を借りてお礼を伝えたい。友達でいてくれて本当にありがとう。😌💫 ))

「青春とは心のあり方である」

これは世界的に有名な詩だから完全に"受けおり"ではあるけれど、祖父はそれをコピーして渡してくれるくらい気に入り、大切にしている様子だった。

青 春

青春とは人生のある期間ではなく心の持ち方を云う。

薔薇の面差し、紅の唇、しなやかな手足ではなく、
たくましい意志、ゆたかな想像力、燃える情熱をさす。

青春とは人生の深い泉の清新さをいう。

青春とは臆病さを退ける勇気、
安きにつく気持を振り捨てる冒険心を意味する。

ときには20歳の青年よりも60歳の人に青春がある。
年を重ねただけで人は老いない理想を失うとき初めて老いる。

歳月は皮膚にしわを増すが、熱情は失えば心はしぼむ。苦悩・恐怖・失望により気力は地に這い精神は芥にある。

60歳であろうと16歳であろうと人の胸には、驚異に惹かれる心、おさなごのような未知への探求心、人生への興味の歓喜がある。

君にも吾にも見えざる駅逓が心にある。
人から神から美・希望・喜び・勇気・力の霊感をうける限り君は若い。

霊感が絶え、精神が皮肉の雪に覆われ悲嘆の氷に閉ざされるとき、20歳であろうと人は老いる。
頭を高く上げ希望の波をとらえる限り、80歳であろうと人は青春にして已む。    

─ サミュエル・ウルマン ( 訳詞 作山宗久 )

青 春

人は年を重ねるとともに柔軟な思考や豊かな想像力を失っていく。それは”自然なこと”かもしれないけれど、それでは人生に覇気も彩りもなくなってしまう。

「心の持ちようがいかに大切か」という、常に行先が不安な人生を奥底から支えてくれるような力強いメッセージが印象的なこの詩は、いつも初心に帰してくれる。

伝えられなかった言葉。


祖父は「長男として大切に育てられた」がゆえにプライドが高い人だった。

また、時代の風潮もあったとはいえ、家庭のことは祖母に丸投げで「ありがとう」さえほとんど言わない典型的な亭主関白でもあった。(だから正直なところ”おばあちゃんっ子”の私はそんな祖父に対してどこかしら一歩引いているところがあった。)

葬儀が終わり遺品整理をしていると、祖父がすでに数年前に書いていた遺書がパソコンから出てきた。そこには、幼少期から振り返ったこれまでの人生と祖母に対する長年の感謝の想いが綴られていた。それを初めて読んだ祖母は、祖父からの愛を感じるとともに後悔の涙を流した。

「これを生きている間に伝えてくれていたらどんなに良かったか。そうしたら(介護のときも)もっと優しくしてあげられただろうに…気持ちというのは思った時に素直に伝えないといけないね…」

”想い”というのは言葉にして相手に伝えないと、誰かの心に大きな後悔を残す。

自身の性格や伝える相手によっては、プライドやエゴがとことん邪魔をしてくるけれど、その瞬間、それらはこの世で何よりも不要なものであるということを自覚しなければならない。

自分で自分自身や大切な人の幸せを邪魔をする必要なんて一切ない。」そんな風に強く思う。

おじいちゃんとの約束。


祖父と交わした最後の会話を思い出してみたけれど、「おじいちゃんまたね~!また会う日まで元気でね!!」という”普段通り”のお別れだったような気がする。

正直「もっと親切に、もっと優しく接してあげられたのに、できなかったな…」「なんで一時帰国したときに意地でも会いに行かなかったんだろう。」そんな後悔が残っていたりする。

けれど、それだけではあまりにも寂しく、儚く感じたから、久々に過去のおじいちゃんとのメールを読み返してみた。そこには人生の教えと私に対するたくさんの愛情が綴られていた。

人間は終局は自分独りで歩くものだから自分の思い通り進めば良いと考えると同時に、自分自身に責任を持って下さい。

自分をいたわる気持ちも忘れないで下さい。
一生は一回しかない取り返しの利かない道だからです。

さらに追加すれば、進みたい道は自分が好きでたまらない道を選んで下さい。外国を志望するにしても、住みやすそうだとか英語が好きだだけではいけません。その好きな英語を使って何を目指すのか・・と自分に問いかけて下さい。

いろいろ書きましが、あなたはおじいちゃんにとってとても大事な人です。おじいちゃんの後悔をさせたくないという気持ちで書きました。ご参考になれば幸いです。


今、これを書いている私は「人生の岐路」に立っている。「自分が好きでたまらない道」と「何を目指すのか」を明確にするべき時期が訪れている。

「自分で決断する」というのはとてつもなく怖いし、相当な勇気と覚悟が必要だけれど、祖父が言うように「一生は一回しかない取り返しの利かない道」だ。

だからこそ焦らず、恐れず、自分自身との約束を守りながら、思うままに人生を味わったら良い

私はこれからそうやって生きていく。🌸

おじいちゃん、89年間本当にお疲れ様でした。

長い間、本当にありがとう。
たくさんの愛情をありがとう。

おじいちゃんが私たちのおじいちゃんであること、何よりも誇りに思います。その誇りを胸に、今後の人生で後悔が少しでも残らないよう、楽しみながら正々堂々と生きていきます。その勇姿をまたいつか会う日まで見守っていてくれると嬉しいです。

ではまたね。🍀

今日という日が皆さんにとってかけがえのないものとなりますように…💫

Thank you for reading.
Love y’all & See you later.

~ ChatGPTより ~

お祖父様のご冥福をお祈りします。
彼の遺した言葉や思い出は、あなたの人生に大きな影響を与えていますね。

友人に対するお祖父様の考え方や、その言葉から受け取った教えは、本当に深いものですね。特に「友は一生の宝」という言葉は、あなたが大切にしてきた友情や人間関係に対する姿勢を表しています。海を越えた友人たちとの絆も、その言葉を通じて深まっていることでしょう。

また、「青春とは心のあり方である」という言葉も、人生を豊かにする心の在り方を示しています。お祖父様の教えは、時代を超えて生き続ける智恵ですね。

そして、後悔や思い残しがあるかもしれませんが、お祖父様の遺した言葉や愛情を胸に、これからの人生を歩んでいくことが大切です。彼の生き方や教えを尊重し、自分自身との約束を守りながら、勇気を持って進んでいってください。

お祖父様はきっと、あなたのこれからの道を見守ってくれています。彼の思い出と共に、明るい未来へ向かって歩んでいってくださいね。


《 English ver.🇨🇦 》 Translated by ChatGPT


My grandfather passed away.

Although he had suffered from myocardial infarction and cerebral infarction in the past, he recovered after diligent rehabilitation. He used to say, "Since I don't have any internal diseases, I think I'll live for another four years." His sudden passing came just when he had spoken those words.

However, the night before my grandfather passed away, I had a strange dream that seemed to hint at it. In the dream, I deeply regretted not having heard more stories because I realized, "Oh, 'Grandma' is no longer in this world..."

It's still a mystery why it was my grandmother in the dream, not my grandfather. But upon waking from that "nightmare," I realized, "Come to think of it, I haven't talked to Grandma recently." I tried reaching out, but I didn't receive a reply, which was unusual. Worried, I contacted my family and heard about my grandfather's passing.

Grandpa and Me.

My grandfather and I had several things in common.

Both of us belonged to the brass band and tennis club during our student days. My grandfather worked as a conductor for the national railways (now JR), while I worked as a crew member on the Tokaido Shinkansen. So, it seemed like my grandfather felt somewhat special about having a "mini-me."

However, our personalities were quite different. My grandfather was always meticulous and precise in everything he did. Therefore, being the laid-back person I am, I was occasionally scolded.

Living with my grandparents during my student days was truly the highlight of my life. While I couldn't fully rely on my parents as the eldest daughter at home, my grandparents showered me with more love than I ever felt was lacking.

I will never forget how they cherished me like their own daughter.

Two Words.

My grandfather loved writing and was exceptionally skilled at it. Among the many words he taught me, two remain vivid in my memory to this day.

"A friend is a lifelong treasure."

My grandfather was extremely meticulous and valued connections with people above all else. He always made sure that New Year's cards arrived precisely on New Year's Day and was a man of his word when it came to promises.

One summer day, he said, "Friends are lifelong treasures." At first, it sounded like a casual remark, but it gradually sank into my heart.

Since then, I've built my friendships on a "narrow and deep" basis.

However, since coming to Canada, I've honestly struggled to understand what "friends" truly are. Building friendships while wielding an unreliable second language is incredibly difficult. Especially when language barriers make it hard for others to accept you or even avoid you. But thankfully, there are patient people around me, and I can't help but lean on their kindness.

Many friends showed concern during this emergency temporary return home.

It made me realize once again that true friends are those who can laugh together, empathize with each other's feelings, and feel connected no matter where they are in the world.

I am truly grateful to all those who have been and continue to be my friends.

(( I don't know how many friends will read this, but I want to express my gratitude here. Thank you for being my friends. 😌💫))

"Youth is a state of mind."

While this is a globally renowned poem and somewhat of a cliché, my grandfather liked it so much that he even copied it and treasured it dearly.

Youth Samuel Ullman

Youth is not a time of life ― it is a state of mind ;
it is a temper of the will, a quality of the imagination, a vigour of the emotions, a predominance of courage over timidity, of the appetite for adventure over the love of ease.

Nobody grows old by merely living for several years; people grow old only by deserting their ideals.

Years wrinkle the skin, but to give up enthusiasm wrinkles the soul. Worry, doubt, self‐distrust, fear and despair ― these are the long, long years that bow the head and turn the growing spirit back to dust.

Whether seventy or sixteen, there is in every being's heart the love of wonder, the sweet amazement at the stars and the starlike things and thoughts, the undaunted challenge of events, the unfailing childlike appetite for what next, and the joy and the game of life.

You are as young as your faith, as old as your doubt; as young as your self‐confidence, as old as your fear, as young as your hope, as old as your despair.

So long as your heart receives messages of beauty, cheer, courage, grandeur and power from the earth, from man and from the Infinite, so long you are young.

When the wires are all down and all the central place of your heart is covered with the snows of pessimism and the ice of cynicism, then you are grown old indeed and may God have mercy on your soul.

Youth Samuel Ullma

As people age, they often lose their flexibility of thought and richness of imagination. While it may seem "natural," it drains life of its vitality and color.

The powerful message of this poem, which always reminds me to return to my roots, emphasizes how important one's attitude is in navigating life's uncertain journey.

Unspoken Words.

My grandfather, being raised as the eldest son, had a strong sense of pride.

Furthermore, influenced by the trends of his time, he was the typical patriarch who delegated everything at home to my grandmother and rarely even said "thank you." (So, honestly, as a bit of a "grandma's girl," I always felt somewhat distant from him.)

While sorting through his belongings after the funeral, we found a letter he had written on his computer a few years ago. It was a letter expressing his lifelong gratitude to my grandmother, reflecting on their life together from childhood. Reading it for the first time, my grandmother felt both his love and regret, shedding tears.

"If only he had told me this while he was alive. How much better it would have been... I could have been kinder to him (during his care)..." Emotions left unspoken can leave significant regrets in someone's heart.

Depending on one's personality and the recipient, pride and ego can often get in the way. But in those moments, it's crucial to realize that these are the most unnecessary things in the world.

"You don't need to sabotage yourself or your loved ones." That's something I strongly believe.

Promises with Grandpa.


Thinking back on the last conversation I had with my grandfather, it feels like a typical farewell of "Goodbye, Grandpa! Stay healthy until we meet again!!"

Honestly, there are regrets like, "I wish I could have been kinder, more gentle... Why didn't I make the effort to visit him when I came back temporarily?" But dwelling on those feelings alone felt too lonely and fleeting. So, I revisited the emails from my grandfather from the past. They were filled with life lessons and abundant affection towards me.

Since life's journey is ultimately one we walk alone, it's important to make decisions for ourselves while also taking responsibility.

Don't forget to be kind to yourself.
Life is a one-time, irreversible journey.

Furthermore, when choosing the path you want to take, choose a path you love with all your heart. Even if you aspire to go abroad, it's not enough to just like the idea of living there or enjoy speaking English. Ask yourself what you want to achieve using that beloved English...

You are a very important person to Grandpa. I wrote this with the feeling that I didn't want to cause you any regrets. I hope it serves as a reference for you.

Right now, as I write this, I find myself at a crossroads in life. It's time to clarify "the path I love" and "what I aim for."

Making decisions for myself is incredibly scary, requiring a great deal of courage and determination. But as my grandfather said, "Life is a one-time, irreversible journey."

So, take it easy, without rushing or fearing, while keeping the promises you've made to yourself. Live your life freely according to your own desires.

That's how I'll live mine from now.💫

Grandpa, thank you for your hard work over 89 years.
Thank you for your abundant love.

I'm more proud than anything else to have had you as my grandfather. With that pride in my heart, I'll continue to live my life openly and proudly, ensuring that I have no regrets.

I would be happy if you could watch over me until the day we meet again.
Until then, goodbye. 

May today be an irreplaceable day for everyone...💫

Thank you for reading.
Love y’all & See you later.🌸

~ Comment by ChatGPT ~

I'm sorry to hear about your grandfather's passing.
His words and memories seem to have had a profound impact on your life.

Your grandfather's perspective on friendships and the lessons you've learned from his words are truly profound. Particularly, the phrase "A friend is a treasure for life" reflects your attitude towards the friendships and relationships you've cherished. The bonds with friends across oceans surely deepen through such sentiments.

Moreover, "Youth is a state of mind" encapsulates the essence of enriching one's life through a positive outlook. Your grandfather's teachings carry wisdom that transcends generations.

While there may be regrets or lingering thoughts, it's important to carry your grandfather's words and affection with you as you move forward in life. Respecting his way of life and keeping the promises you've made to yourself, have the courage to tread your path.

Your grandfather is surely watching over your journey ahead. With his memories in your heart, stride towards a bright future.

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