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26歳、反抗期


前回この記事で、幼少期に親に甘えられなかったが故の恋愛拗らせパレードを晒しました。


この「親に甘えられなかった」という一つの事実が、その後の私の人生にいくつも影響を与えていたようです。
例えば、反抗期は親に対する甘えの最たるものだと思います。

「反抗期」を改名せよ

【反抗期】

精神発達の過程で、他人の指示に対して拒否、抵抗、反抗的な行動をとることの多い期間のことである。

自我意識が非常に強くなり、親や目上の人のいうことをきかなくなる時期。三~四歳の幼児にあらわれるのが第一反抗期、一三~一四歳頃の青年前期、思春期前期にあらわれるのが第二反抗期とよばれる。子供から大人へと成長する過程で誰もが通るものとされている。
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誰だよ、「反抗期」って名前つけたの。どうせしょーもない大人だろ。(反抗期絶好調)
「自己主張期」「自我成長期」「精神発達期」とか、あるやん。


「反抗期がなかった子ども」というと高圧的な毒親のイメージがありますが、仕事が忙しい、過干渉、ヤングケアラー、経済状況、兄弟構成、などなど本当にいろんな要因が複雑に絡み合っていて程度もさまざまなので一概に言えません。
親との信頼関係の中で自立するパターンもあるようなので反抗期がない=問題、というわけでもないらしい。

私のパターンはコレです。

泣くのをやめた子ども


家庭環境は恵まれた方だと思う。
親の教育で、もっとこうしてほしかった!もあるし、してほしくなかったこともあるけど、そのどちらにも、良かった側面もある。まあ普通でしょう。


強いていうなら、、

やっぱりもっと甘えさせて欲しかった。心の拠り所になってほしかった。論理的で筋が通った正論ばかり言わないでほしかった。全て納得できて、反抗しようがないじゃないか。正しさよりも、感情に寄り添ってほしかった。


そして常に強くいないでほしかった。もっと人間らしく弱さを見せてほしかった。何でも器用に、完璧にこなさなすところばかり見せないでほしかった。それをロールモデルにしてしんどくなった。私はそんなに強くない。


「あなたは大丈夫」と手放しにしないでほしかった。全然大丈夫じゃなかったのに。助けを求めたかったし、心配もされたかった。

「手がかからなくていい子」と私には聞かせないでほしかった。姉や弟に手を焼いている両親のことはずっと見ていた。でも実際全然困ってなかったみたい。手がかからない子でいようとしてしまったじゃないか。「一人で遊んで勝手に育ってた」とかいうけど親がいる安心感はあった。


、、そんくらいです。おそらく贅沢で、ないものねだりでしょう。自分の認知の歪みが原因なところもあるので、親の教育に文句はありません。

そして上記は全て、プラスにも働いています。
例えば、精神的に自立しててメンタルが安定、自分で自分の機嫌を取れる両親だったので、わざわざ言うまでもなく私も自分で自分の機嫌を取る。姉も弟も。それができない大人がいる大変さは、社会に出て知りました。


そして、両親同士の会話、両親と子どもたちの会話、我が家で行われる会話は論理的なものだったと思います。だから、家の外ではやたらと面倒が多かったなという印象。感情に飲まれることは多分少ない方で、割と常に理性が働いており、いつもどこかで自分を俯瞰してしまいます。

などなど。

親も他人なので、何でこうしてくれなかったんだよ?!とか無いです。何で?とかじゃない。他人だから。以上。(こういうところは本当に母親譲り)


母は、一般的な父親レベル(もしくはそれ以上)で働いて稼ぐ人で、趣味も充実しててよく家を空けていた。父がいるからそこに不満とかなかったけど、少し気を遣ってたかも。
でも、母が「自分の人生を謳歌している姿勢」がそれを上回るほど私たちに良い影響を与えているので、そこも文句なし。察するとか、繊細さには欠けてたけど表面的に子どもに何かあったときは全力で向き合ってくれた。
母は、子どものためになんて生きなかった。子どもを産んだことに限らず、自分の人生の選択全てに責任を持つようにして私たちを育てたんだと思う。

要は、反抗期がなかった理由として、感情的に親に寄り添ってもらえなかった、論理的な親の言う正しさに理屈で納得できてしまう、手のかからないいい子でいるべきという思い込み。そして、当時は価値観もだいたい似てたんでしょう。今は全然合わないけど。

そして、大人の階段を登る

そんな感じで、大人になるための通過儀礼を逃した場合ってどうなるんでしょう。

私はずっと、自分は自立してると思っていました。親いわく「一人で生きていける女性になるように育てた」とのことですから。

、、、ん???肝心な反抗期をすっ飛ばしてますけどね!!何も植えてない畑に毎日お水やってどうすんだよ!そりゃ枯らす心配もないわな、芽生えてすらないんだから!何が見えてるんだ、、幻想?確かに私は母の教育理念の通り、男性がいなくても生きていけますし一人で海外行くのも引っ越すのも仕事変えるのも何にも怖くない、なぜかというと、一人じゃないと強くいられないからです!

あなたの娘は、だれかと生きることで本質的に精神が自立してない事実に直面するのが分かるから人を本気で好きになるのが怖いんだよ!そしてあなたたちに鍛えられた理性や論理性が邪魔して恋に溺れることもできない、あ、そもそも好きな男性のタイプすらわからないんだった!!!(過去記事参照)


好きな異性の顔タイプを知りたくてピンタレストで画像探してどんな人が出てきても
「キミたち全員誰だよ、人生変えた本か尊敬する偉人か座右の銘くらい教えてくれよ」
ってなって2時間見てても全然誰にも惹かれなくてめっちゃ疲れて泣きたくなってんだよ!!!(そして今日もピンタレストを開く)


「うちの子たちは誰も反抗期がなかった〜!3人とも凡人だけど素直でいい子に育った♡」とかいまだに親戚に自慢してんじゃないよ、わたしゃマトモな大人みたいな顔して生活しながら10年遅れで自我形成して人生拗らせてんだよ!!生きるのは難しいな!!泣

私が直面している大人の反抗期がどういうものかというと、

大人(年上)に対する嫌悪感、社会・世間への嫌悪感、どうせ大人はこうだ、大人は何も分かってない、両親と価値観考え方が合わないので自分のことを話したくない、私はお母さんとは違う、私は姉とは違う、私は自分の人生を歩んでいきたい、自分のことなんて誰にも理解されない、社会と折り合いの付け方がわからない、自分の意見を押し通すか我慢するかの2択(押し通すことが良くないのは分かる&我慢はしたくない→諦め→仕事が続かない(続けなくてもいいスタイルで働く))、自立したいけど甘えたい、ネガティブな感情をうまく表現できない、、、


子どもの反抗期と違って、怒りや悲しみを素直に表現できないのは大人の反抗期あるあるらしい。親のように甘えられる人がいないから。

私は海外から帰国した2年前がこの反抗期のピークで、逆カルチャーショック(海外で自分の価値観が変わったことによって生じる母国への違和感・戸惑い)に乗っかって尖りまくってました。常にキレてましたし、当時は人に考え押し付けたりしてたな、、未熟でした。あれぞ反抗期ど真ん中、甘えだ!よくやった!

そして少しずつ「自分」ができてきたんだと思います。てかまだまだ作ってる。最近読む本、14歳からの〇〇とか17歳の〇〇ばっかりです。子ども向けの哲学絵本とか、心の本とかね。プライドなんか無いです。だって大人になれてないんだもん私。

アダルトチルドレン万歳!