痛みはどこへ飛んでいくのだろう

『痛いの痛いの飛んでいけ』

その痛いのって
どこにいくの？と
子ども達が小さい時に一緒に考えた時が
ありました。

飛んで行った先が
大好きなおばちゃんだったら悲しいし
ママだったら大変になっちゃう💦

だったらいつもふざけて笑っている
あの従兄弟だったら強いから
少々の痛みは大丈夫だよね、
だから従兄弟に向けて飛んでいけっと
笑いながら言った後に
2人が不安そうに
私の顔を覗きこんで言う。

『痛いの大丈夫だったかな…』

そんな2人を見ながら
本当に
痛みはどこに飛ばされるんだろうね、と
ぼんやり思っていました。

誰かに当たったら気になるから、と言う理由で
我が家では『痛いの痛いの飛んでいけ』は
ほとんど言ったことがありませんでした。

転んだ痛みとは
違う痛みを感じ始める年齢に
2人の子ども達は既になっていて
複雑な心を
全部、理解してあげる事は難しい。

『痛いの痛いの飛んでいけ』
そうやって飛ばすことが出来たなら
どれほど人は生きやすいんだろうと
思う時もあるけれど
傷が治る時
心も少し強くなると信じています。

痛みは『種まき』に似ていると思っています。
その痛みから
どんな芽が出て育つかは
土壌、つまりその人自身の心や思考によりけり。
ひねくれた蔓が伸びてくるかもしれないし
ぶっとい芽が出るかもしれないし
もしかしたら芽すら出ないかもしれない。

色んな種をまいて
出た芽（感情）を扱うのか
それも人が人として成長できる１つだと
思います。

だから沢山痛い目に遭った方が良いとは
決して思わないけれど
痛みを感じた時
『あぁ、自分は種まきしてるな』と
そう思うと
少しその痛みも糧と思えるんじゃないかと
思います。

痛いのは何処にも飛んで行ってくれないから
時も解決してくれないから。
だからと言って
いつも正面から向き合わなくても良いんだもの。

全てのタイミングは自分で作れば良いと
私は思っています。
神の采配でも無く
サイコロでもなく
GOはいつも自分で。

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