見出し画像

実験3. 銅が雨に打たれると、どうなる? -5日間、外に出してみた-

結果. わずか5日でも、模様ができたり、変色したりと、色々な変化を見ることができた


今回は、を使った実験です。

画像6

銅板を表札にして、5日間、玄関の壁に貼り付けてみました。
軒や庇のないところだったので、雨に晒される状況です。
なお、銅板の表面にはクリアーラッカー塗装など、一切の変色防止加工を施していません。

どんなふうに変化していくのか、1日ごとに変化を見ていきます。


<1日目>

画像1

磨きたて、ピカピカの状態です。
ランダムヘアライン仕上げにしているので、ピカピカというよりは少しマットな感じです。


<2日目>

画像2

細かな雨の跡が、点線の模様になって残っています。
本当に短い間だけの雨だったので、雨だれするほどではなく、銅板に載った雨粒がそのまま蒸発してできた模様です。


<3日目>

画像4

次の日も雨。
雨だれによる縦縞のようなラインと、溜まった水滴により下部が白っぽく変色しているのがわかります。


<4日目>

画像4

さらに雨が続きます。
強い雨に打たれて表面が強く変色し、赤、黒、青、白とさまざまに色づいています。
荒々しい表情で、「錆びた!」というイメージそのままです。


<5日目>

画像5

ようやく晴れ。
表面をナイロン不織布(台所用スポンジの固い面)で2~3分磨いてみました。あの荒々しい表情がなくなって、元に近い状態に。
「錆びた!」と言っても、あくまで表面だけで、内部には影響がなさそうです。

銅の場合、表面が酸化して保護されるので、そう簡単に内部まで朽ちてしまうことはなさそうです。


以上です。
わずか5日間で様々な表情をみせてくれました。

今回は降っては止むを繰り返すような弱い雨で実験をしましたが、例えば台風のような強い雨だとどんな風に変化するのか、雨が当たらないところだとどんなふうに変化するのかも実験してみたいと思っています。



画像7

86400"(はちろくよん)は、建築・都市計画をバックグラウンドに、家具や日用品を開発、販売しています。東京都荒川区を拠点に町工場の職人と協働しながら、一人ひとりの生活のかけらを形にする「生活の道具」をデザインしています。

https://86400.tokyo/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?