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本当に面白い本、読み進めるのが逆にもったいなく感じる問題

先日、好きなnoteクリエイターさんが一冊の本を紹介していた。好きな人が薦める本、面白くないわけがない。読んでみると、たしかに。「美味しいねえ」と顔がほころびそうになるのをこらえ、本を閉じた。


ここ数ヶ月、毎日投稿を楽しみにしているnoteのクリエイターさんがいる。ゆるいクマ(?)のアイコンが印象的な、朝に希望さんだ。

noteを始めてすぐのころ、朝に希望さんの『いい香りに包まれて』という記事が編集部のおすすめに掲載されていた。noteの記事をジャンル問わず読み漁っていたなかで、強く印象に残った記事のひとつだった。読み終えて、すぐにフォローした。

最初は、朝に希望さんの投稿を毎日追うことは特にしていなかったと記憶している。が、毎日トップページにならぶ朝に希望さんの投稿を読むうちに、すっかりファンになってしまった。年が近いことがわかり、同世代の人が、こんなにも豊かな表現で、毎日のできごと、感じたことをきれいで読みやすい文章でまとめている。気がつくと、毎日ゆるいクマさんのアイコンをトップページから探し、投稿を読むのが日課になっていた。

それからは、病めるときも健やかなるときも、朝に希望さんの投稿に元気をもらっている。同世代の人が今日も日本のどこかで、さまざまなことを感じながら生きて、noteに綴っている。読んでいると、自分ももう少し頑張ってみようと思えるのだ。なんだか書いていてすこし恥ずかしくなってきたので本題に入る。ようやく。


その朝に希望さんが4月のはじめ、おすすめの本を紹介していた。

この投稿のなかで、

いろいろと熱く語ってしまったが、きっと私の文章を読んでくださっている方なら、必ずや佐藤さんの文章の魅力に取り込まれ、私と同じような気持ちになるはずだと思う。だって私の何千倍、何万倍濃縮されたエッセンスが、この本にはぎゅうぎゅうに詰まっているのだから。

と書いていた。すごく面白そう。
読み終えてすぐ、本屋の在庫検索ページを開き、本のタイトルを打ち込んだ。一件だけ「在庫状況:[○]」とある。次の休日の予定が決まった。この本を買って、本屋に併設されているカフェでコーヒーでも飲みながらゆっくり楽しもう。売り切れませんように、と祈りながら休日を待った。

当日、いつもより少しだけ早起きして、溜まっていた洗濯物を片付け、本屋に向かう。ほぼ開店と同時に駆け込み、新刊コーナーの棚に差してある、緑色の背表紙を見つけた。手に取り、たしかにその本であること確認し、すぐにレジへと向かった。本を開かずに買うのは、子どものころ毎月買っていたコロコロコミック以来かもしれない。わかるだろうか。コロコロコミックの信頼感と安定感。コロコロコミックと比べるのはどうかと思うが、とにかく、中身もろくに確認せず、これは絶対面白いと決め込んで本を買ったのは久しぶりだった。

本屋に併設されているカフェでコーヒーを買い、席につく。じっくりと、一編だけ読んですぐに本を閉じた。「ねえこれ美味しいよ」と言われて味わった本は、本当に美味しかった。こんなに美味しいもの、一気に食べてしまってはもったいない。ガツガツ食べてしまいたい、早く次を読みたい気持ちをおさえ、少しずつ味わうことにした。

それから毎日、一日一編、味わうように、噛みしめるように読み進めている。「たしかに……」はたしかに面白く、にやにやしながら読み進めた。家で読んでよかった。「ふふ」と笑わずにはいられなかったという朝に希望さんの感想を思い出し、たしかに…と呟かないまでも、とても共感した。と同時に、このことをnoteに書いてみようと思い立ったのである。

この本が「どう美味しいのか」をこれ以上うまく説明できそうにないので、ぜひ朝に希望さんの投稿を読んでみてほしい。必ず美味しそう、読んでみたいと思えるはずだ。


※朝に希望さん、記事にすること、ご快諾いただきありがとうございます。少し前に紹介されていた「正欲」も気になっていたので今度読んでみようと思います!

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