「をのこ草紙」と手塚治虫


トカナ記事によってわたしは知ったが、「ノストラダムスの大予言」の日本版(?)、或いは知る人ぞ知る「日月神示」の元祖(?)。
「をのこ草紙」なる予言書が、存在するそうだ。
江戸時代中期VS昭和初期。
書かれた時代からして2説あり、作者も誰だか分からない。
しかし中身は確実なる史実。全て現実となっている。

適当に。あてずっぽうに記したとは、とてもじゃないが思えないので、きっと予言。作者には稀有な能力が、備わっていたのであろう。
「こうなると思う。ずっとずっと先の世の中は」
誰かに見せる。が、悲しいかな
「?」「何じゃこれ」程度が反応だ。
余りに発想が打っ飛び過ぎて、理解できない。
「変だぜ、アイツ」「大丈夫か?」
ヘンな噂が流れ出す。

同じ経験を持つ、漫画家を我々は知っている。
手塚治虫だ。言わずと知れた漫画の神様。「科学の子」アトムの世界は今、現実になろうとしている。AI(人工知能)が、大きく助けてくれるからだ。否応もなく、ドローンと共に世の中の中心となるだろうから、可能性が近づく。
しかし、昭和27年。
終戦から7年しか経っていない日本には、想像する余裕すらなかった。
「子供の敵だ」言われ、大変に苦しんだ。約70年経ち、ちゃんと認められるようになってきたのだ。

250年後(だったっけ?)の世を語る「をのこ草紙」。
余りに凄い予言者は、変人扱いされかねない。
「こうも変人扱いされたんじゃあねぇ、、、」
よって作者は自ら埋没(?)。恥ずかしさが先立ち、著名しなかったように思う。
                          <了>






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