(あっ)と思うか、否か?

直感。瞬間的に「ビビッ!」っと来るか?(あっ)。思うか、否か。

旅に出る。銘菓を買う。が、置物の類いは、ビビッ!と。直観が働かなければ、買わない。ぶらぶら歩く。ホテルのお土産売り場や、観光先でのそれを覗く。(あっ)思えば買うが、義務では買わない。しかし、北海道へ行った時、2度あった。

ひとつはクマの置物。土産売り場をぶらぶらしてたら、(あっ)。わたしに買われたがっている。して購入。家族用。珍しく、自分にも何か記念になるものを欲していた。けど、見当たらない。目を引くモノがない。悪くはないが、みんなイマイチ。「買わないの?」友人が聞く。「うん、まぁ」言葉を濁す。「買いたいんだけどね、出来れば」最終日の観光も了(お)え、空港へ。港内をぶらぶらしつつの会話である。と、(あっ)。

木彫りの温度計だ。やや横幅のある長方形。中央に半球形のガラスの温度計。下にアイヌ少女の横顔が、はっきり綺麗に装飾されている。ゴチャゴチャとした狭い通路の、壁に飾られていたものだ。一挙に目覚めた。ビビッと来た。(あっ)。「下さい」。包んで貰う。ギリもギリ。搭乗時刻約1時間前に来た直感だ。

「一目惚れ」表現する人もいるけど、わたしはない。パッと見だけで全てを受け入れられないし、危うさがつき纏う。悪までも(あっ)。「あいうえお」の「あ」。五十音のトップ。最初の文字が大切だ。

革製の貯金箱も、筆入れも。机に本棚、携帯電話も(あっ)。みんなみんな思いましたもん。以来、ずっと。ずっとずっとの愛用品だ。

○直感は 呼べり証拠と 我(われ)を我(わ)を 我が身となるも 愛用品達<短歌 なかむら>




#買うときのこだわり

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