漫画日本昔話

〇絵巻きそを 動画で様々 演出で
         語りは二人 「坊や」呼び声

              <短歌 なかむら>

※完全に終了。終わってから早や、30年が経つ。
何年か前まで、夏休み特別企画。超目玉版として(?)再放送されもした。

  ♪坊や よいこだ ねんねしな、、、、(後略)

龍の背中に乗って空をゆく太郎。でんでこ太鼓片手に無表情で夜空を舞う太郎の動画と共に、故・市原悦子の声が彩る「漫画日本昔話」。
素晴らしいとしか言いようがあるまい。
言葉にできない素晴らしさ。
様々な技法や絵柄によって、視聴者を魅了。花鳥風月、四季折々。情(じょう)。日本人ならの感覚、或いはその土地土地ならではの様々に合わせ、絡ませ、魅せまくる。遺伝子に余韻を持たせ掛けまくるのである。

「声の出演」でもなければ、「ナレーション」とも案内していない。
「語り」。常田富士男と市原悦子の異色のコンビ(?)、もとい。個性豊かな俳優が、全てを賄う。担当する番組体制も評価できる。
途中、途中で挿入されて来た歌は、その場・その場のアドリブだったと、昔、市原悦子が言っていた。アドリブにしてあの完成度!余程、常田&市原をはじめ、番組関係者一同が、翌々番組に思い入れがなければ出来まい。

何より「動画」。アニメーション。
それまで主に絵本や、幼児時代に接する、その番組ぐらい程度でオシマイ。疎遠になりがちであった「昔話」を「アニメに」。番組として成立させたいの思いが凄い。加え、最後に教訓じみない。学校の道徳のように「~考えてみましょう」がないのが長く支持された理由である。
放送会社のTBSからその提案もあったが、愛企画(制作会社)が断った。よくぞとお礼を申し上げる。
                               <了>

#好きな番組


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?