妊娠38週目の死産 〜やってよかったこと〜

1ヶ月前、臨月に何の前触れもなく息子を死産しました。

長い不妊治療を経て生まれてこようとした第一子。
言いようもない悲しみと
妊娠生活から生まれて共に過ごせた3日半の
幸せな時間をくれた息子への感謝。
いろんな感情があり、
それを文章にして公開はできないけど、
息子が生まれて火葬するまでの3日半に
やっておいてよかったことを書きます。

似た経験をされた方の参考になると嬉しいです。

関連する記事の一覧です。
妊娠38週目の死産 〜息子の感触①〜
妊娠38週目の死産 〜息子の感触②〜
妊娠38週目の死産 〜読んでよかった本〜


1.沐浴

分娩前に産院にかけあって、させてもらいました。
うちの場合は立ち会い出産だったため、
分娩後にそのまま分娩室でさせてもらいました。
ベビーバスは産院で準備してくれました。
息子の全身を洗いながらゆっくりと見て、
可愛さ、愛おしさを噛み締めました。
分娩中は産院から撮影NGとされましたが、
分娩室での沐浴は撮影OKをいただき
動画・写真も撮ることができました。

2.服を着せる

沐浴後、持参したお洋服を着せてあげました。
妻が出産直後で当然動ける状態ではなく
沐浴は私一人しかできなかったので、
洋服を着せるのは途中まで私が着せたあと
息子を妻の近くに寝かせて
妻と二人で服のボタンを閉じました。

3.抱っこ

息子の体に負荷をかけたくなかったので
時間が経ってからは抱っこするのを
我慢することが多くなりました。
でも息子と触れ合い、息子の重さを感じ、
愛しい顔を間近で見える、
本当に幸せな時間でした。
できることならずっと抱っこしていたかった。
火葬後に思い出す息子を抱っこしている感覚、
手で感じていた重さ。
より鮮明に思い出せるようにするためにも
できるだけ多くの時間抱っこできればよかった
と思います。
子供の体の状態との相談です。

4.手形、足形をとる

こちらも沐浴後に分娩室でとらせてもらいました。
手形・足形をとる色紙も、
伝えておいたので産院で準備してくれました。
手形は妻が、足形は私が、
両手両足とることができました。

5.母乳をあげる

入院中の部屋に戻り、試してみると
少し母乳が出たのであげることができました。
ママの匂いで、息子が安心してくれていると良いです。

6.写真を撮る

私は1日あたり200〜300枚程撮りました。
息子の写真、息子と妻の写真、息子と私の写真、
息子と妻と私の家族写真。
何度見返しても飽きることはありません。
息子が生まれてから共に過ごせた短い日々を
より鮮明に思い出すためにも
とにかくたくさんの写真を撮ることを
心の底からお勧めします。

写真については
不謹慎だと感じる方もいるかもしれませんが、
人間の記憶力は当てになりません。
時が経って、息子の顔を鮮明に思い返せなくなるなんて
絶対に嫌です。
私はたくさん撮って本当によかったと思っています。

7.動画を撮る

写真と同じようですが、
動画もよりたくさん撮っておいて本当によかった
と思います。
動画で残っていると、
立体で息子の様子を残すことが出来るのです。
平面で記録する写真で記録できない部分もより鮮明に
思い起こすことができます。
入っている音や声でその時の空気まで
思い起こすことができ、
撮っていて本当によかったと思います。

8.家に連れて帰る

退院後葬儀までの間、
自宅に連れて帰ることができました。
他の方のブログを見ていると、
葬儀屋さんによっては連れて帰ることができない
こともあるようです。
葬儀関連の作業を全て自分で手配する場合は
当然連れて帰れますが、葬儀屋さんにお願いする場合は
確認した方が良さそうですね。
私の場合は、息子を連れて帰りたい旨を
葬儀屋さんに話すとOKしていただき、
葬儀屋さんで安置する分の
料金も安くしていただけました。

息子の状態が悪くならないように
保冷剤を換えたり
部屋の温度を調整したり
準備していたベビーベッドに寝かせたり
自宅で息子と過ごせた時間はかけがえのないものになりました。

9.準備していた服やおもちゃを合わせる

私の場合は息子の体を気遣って
(どこまで体に負担をかけてもいいのかわからなかったので)
お洋服は沐浴後に着せたものをずっと着せていました。
両親や友人からお祝いにいただいていたものや
自分たちで準備していたお洋服などは
全部上から当てて写真を撮りました。
いろんなお洋服を合わせて表情が変わる息子が
本当に愛おしかったです。

息子が寂しくないように、
準備していたおもちゃも横に並べて、
たくさん写真を撮りました。

10.たくさん触る、話しかける

いくら触っても、話しかけても足りないくらいです。
また、こどもが生まれたままの状態でいられる時間は
限られています。
時間が経つにつれて
体が硬くなっていってしまうこともあります。
息子の場合は3日半で
ほっぺが硬くなってしまいました。
鼻やあご、体は硬くなりませんでしたが
ほっぺだけは硬くなってしまいました。
手足はずっと柔らかいままでした。
理由はわかりませんが、おくるみを巻いて、
密閉されているのを外から冷やしていたからなのかな。

硬くなった部分でも、触るとぬくもりを感じてくれていたのかな。
魂はまだ体の中にいて、声を聞いてくれていたかな。

11.手紙を書く

息子に伝えたいこと、思っていること、
妻と私それぞれ手紙に書いて、読んで聞かせて、
火葬では息子といっしょに手紙も棺に入れました。
葬儀のあとも、私たち両親の思いを感じてくれていたらいいな。

12.母子手帳に記入してもらう

母子手帳の「出産の状態」のページを産院に記入してもらいました。
生きて生まれた子と同じように、
体の各部分のサイズを書いてもらえたり
分娩の所要時間も書いてもらえるので
あとで思い返しやすくなりました。

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