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7等星
2024年3月13日 22:38
千早茜『ガーデン』を読み終わった。この方の小説は、元々『しろがねの葉』が気になっていたのだが、それより先にこちらを手に取ることとなった。結果としては個人的に大当たりであったため、他作品にも期待が高まる。『ガーデン』に話を戻す。主人公羽野と彼の育てる植物たち、そして彼を取り巻く女性たちとの関係が丁寧に描かれていた。もっとも、基本的に文章は羽野の視線に寄っているため、女性たちひとりひとりが羽野ほど
2024年3月4日 21:54
自分が、随分と繊細なやつだと気付いたのはいつ頃だったか。小さい頃から泣き虫ではあったけれど、それにしたって今に引きずりすぎていやしないか。長い間、人の顔色を伺いながらそれに対応した行動をしてきた。多分それは今もそうなのだろう。「君は基本的に誰に対しても他人行儀だから優しくて、心を開いたひと握りの人だけをものすごく信頼してるんだと思うよ」と、恋人は言った。間違っていないと思う。だからこそ、理